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■日本新薬、核酸医薬品を承認申請 国内製薬で初 [健康ダイジェスト]

 日本新薬は26日、筋肉の難病とされる「筋ジストロフィー」を対象とした新薬について、厚生労働省に製造販売の承認申請をしたと発表しました。次世代治療薬として注目される「核酸医薬品」の一種で、申請するのは国内メーカーとして初めて。
 厚労省は承認手続きを優先する先駆け審査指定制度の新薬として選定しており、承認されれば、2020年半ばにも販売が始まる見込みです。
 承認申請したのは筋ジストロフィーのうち、患者数の多い「デュシェンヌ型」を対象にした新薬「ビルトラルセン」。
 デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、筋肉細胞の骨組みを支えるジストロフィンタンパク質の遺伝子変異が原因で、正常なジストロフィンタンパク質が産生されないことにより筋力が低下する遺伝性筋疾患。男児に発症する頻度が高く、国内に5000人、欧米に3万人ほどの患者がいるとされます。。進行を遅らせる治療法としては、ステロイド剤以外に確立されておらず、新たな治療法の開発が期待されています。
 ビルトラルセンは、日本新薬と国立精神・神経医療研究センターが共同で見いだした、モルフォリノ化合物で合成されたアンチセンス核酸と呼ばれる核酸医薬品。デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の筋肉中のジストロフィン遺伝子のエクソン53を遠回りして、機能のあるジストロフィンタンパク質を産生することによって、疾患の進行抑制と病態改善を期待します。
 日本新薬は、「難病・希少疾患治療薬の開発に使命感を持って取り組んでおり、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの患者さんへ福音となるような治療薬を届けられるよう一日も早い製品化を目指す」としています。

 2019年9月30日(月)

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■男性の尿漏れを防ぐ医療器具を開発 手術不要で取り外しが簡単 [健康ダイジェスト]

 男性の尿漏れを防ぐ医療器具を石川県白山市にある病院などが開発し、今年11月から病院での取り扱いが始まることになりました。
 開発された医療器具は、内側に3つの突起のある樹脂製の輪で、外側に輪の大きさを調整する機能があり、圧迫感を減らして血流を保ったまま尿道だけを締め付けることで、男性の尿漏れを防ぎます。
 前立腺がんや前立腺肥大症の手術の影響などで尿漏れに悩む男性のため白山市の公立松任(まっとう)石川中央病院と能美(のみ)市の北陸先端科学技術大学院大学、金沢市の企業が共同開発しました。
 国内では従来、尿漏れを防ぐために手術で体内に新たな装置を埋め込む手法が一般的でしたが、開発された器具は男性器の外から尿道を押さえ、手術の必要がない上に取り外しが簡単だということです。
 医療器具の開発は尿漏れに悩む患者と協力して進められ、患者として開発に参加した男性は「つけた際の痛みや違和感がほとんどないので、使った方には喜んでもらえると思います」と話していました。
 公立松任石川中央病院泌尿器科の前田雄司医師は、「この製品を待っている多くの患者さんや医師の方々に届けられるのが楽しみです」と話していました。
 この医療器具はすでに特許を取得し、今年11月から公立松任石川中央病院が取り扱い、今後、泌尿器科の医師を通じて全国の患者が購入できるようにしたいとしています。

 2019年9月30日(月)

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