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■コンタクトレンズアレルギーを起こす患者が増加 若い女性を中心に発症 [健康ダイジェスト]

 コンタクトレンズの使用によって目にアレルギー症状を起こす患者が増え、インターネットなどでレンズを購入した後、医師の診察を受けないことから発症するケースが目立つとして、専門家が注意を呼び掛けています。
 コンタクトレンズによるアレルギーは「コンタクトレンズ関連乳頭性結膜炎」と呼ばれており、レンズに付着した「目やに」や、レンズとの摩擦が刺激となってまぶたの裏が炎症を起こしたり、目が充血したりする病態で、症状が悪化すると視力の低下につながる可能性があります。
 日本眼科医会の理事で、コンタクトレンズに関する目の病気に詳しい山田昌和医師によりますと、コンタクトレンズアレルギーの患者は増える傾向にあり、特に若い女性を中心にインターネットで購入したカラーコンタクトレンズを、眼科医の診察を受けないまま使い続けて発症するケースや、コンタクトレンズの素材が目に合わず、摩擦による刺激で発症するケースが目立つということです。
 山田医師によりますと、コンタクトレンズアレルギーはかゆみがほとんどないため、コンタクトレンズが原因とは気付きにくく、市販の目薬を使っても根本的な治療の効果がないことから、定期的に医師の診察を受けるよう求めています。
 山田医師は、「コンタクトレンズは、処方せんがなくてもインターネットで購入できる現状があるが、必ず眼科医の診察を受けて、目の状態を調べ、自分に合ったレンズを使うようにしてほしい」と話しています。
 厚生労働省は、コンタクトレンズの販売業者に対して、購入する人には医療機関の受診の有無を確認したり、未受診の場合は受診を勧めたりするよう繰り返し通知を出しています。
 しかし、実際は医師の処方せんがなくてもインターネットなどで購入できるため、診察を受けないまま使い続けて、目のトラブルとなるケースが後を絶たないのが現状です。

 2019年11月3日(日)

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■民間病院で初、がんの新治療法開発センターを設置 東京都のがん研有明病院 [健康ダイジェスト]

 東京都のがん研有明病院が、世界で初めてとなるような、がんの新しい治療法を開発するセンターを、民間の病院として初めて設置しました。がんの患者数が国内で最も多い病院で臨床試験を行うことで、新たな治療を早く患者に届けたいとしています。
 がんは、日本人の死因で最も多い病気で、進行すると治療法がなくなることもあることから、新たな治療法の開発が求められています。
 東京都江東区にあるがん研有明病院は、がんの新しい治療法について、初期段階からの開発を行う拠点となる「先端医療開発センター」を民間の病院として初めて設置し、来年から運用を始めることになりました。
 この先端医療開発センターには、抗がん剤や、体の免疫の働きを生かす免疫療法、それに患者の遺伝子を検査して、それぞれの患者に効果のある薬を探す「がんゲノム医療」の部門が設けられ、医師や研究者など30人余りが研究開発に当たるということです。
 がん研有明病院は、国内で最も多くのがん患者が受診しており、先端医療開発センターで開発の初期段階から治療法などの安全性や有効性を確かめる臨床試験を多く行うことで、開発を加速させたいとしています。
 佐野武病院長は、「意思決定が素早い民間の機動性を生かしながら、最先端のがん治療を少しでも早く患者さんに届けられるようにしたい」と話しています。

 2019年11月3日〔日)

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