SSブログ

■骨を維持するタンパク質の仕組み解明 1日10分の運動で骨に刺激を [健康ダイジェスト]

 歩いたり運動をしたりすることで、骨の健康が維持できることは知られているものの、その仕組みは複雑。国立障害者リハビリテーションセンター、東京都健康長寿医療センター、シンガポール国立大学などの共同研究チームは、骨への衝撃を感知するタンパク質が、骨の増減を制御する細胞に働き掛ける仕組みを初めて解明し、アメリカの科学誌に発表しました。
 研究チームは、「今後、どんな運動をどのぐらい行えば健康寿命を延ばせる適度な運動になるかを調べる手掛かりになる。1日に10分程度の歩行や運動で骨を刺激すれば骨粗鬆(そしょう)症を防ぐなど健康維持に役立つ可能性がある」としています。
 研究では、すでに見付かっていた「力を感じるタンパク質」が骨の維持にどう働くかをマウスの実験で調べました。すると、このタンパク質は、骨に衝撃が加わらない時は働かない一方で、衝撃を感じると骨細胞の機能を調節し、骨を破壊していく作用を抑えることがわかりました。
 この抑制には、体にただ負荷を与えるだけでなく、骨に衝撃が加わって骨の中の液体(間質液)が動き、細胞を物理的に刺激することが大切なことも判明。実際にこのタンパク質が骨細胞で働かないマウスをつくって調べたところ、運動していないマウスと同じように骨量が減る現象が起きて、タンパク質の関与が確認されたといいます。
 この作用を応用すれば将来、障害などで運動できない人が実際には運動せずに、細胞に刺激だけを与えて間質液の動きを促進することで、骨の衰えを防ぐような「疑似運動療法」も開発できるかもしれないとしています。

 2019年11月5日(火)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■ミルクティー170万本を自主回収へ サントリー食品インターナショナル [健康ダイジェスト]

 サントリー食品インターナショナルは、ペットボトル入りのミルクティーの成分が分離して味が変化した商品が見付かったとして、約170万本を自主回収すると発表しました。これまでに健康被害は確認されていないとしています。
 自主回収するのは、紅茶飲料「サントリー クラフトボス ミルクティー 500ミリリットル ペットボトル」です。青いキャップの下の部分に賞味期限が「2020年08月」、末尾の製造所固有記号が「/JJ」と記載されている商品が対象です。
 会社によりますと、10月18日に、商品を購入した人から店舗を通じて、「いつもと異なり、味が酸っぱく感じる」という指摘があったということです。
 調べたところ、紅茶と乳成分が分離し味が変化していたということで、ペットボトルまたはそのフタに微生物が残っていたことや、商品の製造を委託していた群馬県内の工場で殺菌が不十分だったことが原因と考えられるとしています。
 現時点で健康被害に関する報告はないといいますが、飲むと下痢などの症状が出る可能性があるとして、対象の約170万本を回収します。
 サントリー食品インターナショナルは、「多大なるご心配とご迷惑をおかけしますことを深くおわび申し上げます」としています。
 問い合わせ先は「サントリー食品インターナショナル特設お客様対応窓口」で、電話番号は0120・774310。

 2019年11月5日(火)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■75歳以上は肺炎リスク約1・6倍に 入れ歯を毎日手入れしない場合 [健康ダイジェスト]

 入れ歯を使っている75歳以上の高齢者が毎日手入れをしなかった場合、肺炎のリスクは手入れをしている人の1・58倍になることが、東北大学などの研究でわかりました。 
 東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らの研究チームは、介護を受けていない高齢者で入れ歯を使っている愛知県などの7万1000人余りを対象に、入れ歯の手入れの頻度と過去1年間に肺炎を発症したかどうかを質問し分析しました。
 その結果、過去1年間に肺炎を発症した人の割合は、入れ歯を毎日手入れしている人が2・3%だったのに対し、毎日手入れしない人は3・0%と1・3倍になっていました。
 さらに75歳以上に限ると、毎日手入れする人では2・9%でしたが、毎日手入れしない人は4・3%で、ほかの要素も加えて分析すると肺炎のリスクは1・58倍になったということです。
 研究チームでは、毎日手入れをしないと入れ歯に細菌が増え、食べ物や飲み物などと一緒に誤って肺に入ることで肺炎のリスクが高まるとみています。
 相田准教授は、「毎日入れ歯を手入れすることで肺炎になるリスクを減らせることが示唆されたので、特に75歳以上の高齢者は、入れ歯を毎晩外して手入れしてほしい」と話しています。
 
 2019年11月5日(火)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■ステップワゴンのバックドアに挟まれ首骨折 ホンダが改善対策を届け出 [健康ダイジェスト]

 自動車メーカーのホンダは「ステップワゴン」などで車体後部のバックドアを上に開いた際に突然閉じてしまう恐れがあるとして、約60万台の改善対策を国土交通省に届け出ました。
 対象となるのは、ホンダの「ステップワゴン」「ステップワゴンスパーダ」「NBOX+」「NBOX+Custom」など合わせて6車種の59万3815台です。
 製造期間は2009年9月から今年9月までで、車体後部のバックドアの部品に不具合があり、上に開いている際に支柱が外れて突然閉じてしまう恐れがあるということです。
 国土交通省によりますと、10月8日には千葉県で、ステップワゴンのバックドアを開けて荷物を出し入れしていた人が下がってきたドアに挟まれ、首の骨が折れる大けがをしました。ドアを何度も開け閉めすると、支柱のつなぎ目が外れる恐れがあり、10月7日にも愛知県で同様の事故があり1人が軽いけがをしたといいます。
 ホンダは16日から全国の販売店で無料で改修に応じることにしています。

 2018年11月15日(木)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■体内埋め込み型医療機器の健康被害、調査結果を公表 国際調査報道ジャーナリスト連合 [健康ダイジェスト]

 世界各国の記者で作る団体が、ペースメーカーや人工関節など体内に埋め込む医療機器の不具合などによって引き起こされる健康被害の実態について世界規模で調査を行い、26日から結果の公表を始めました。
 調査を行ったのは、アメリカに本部を置く国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)です。
 ペースメーカーや人工関節、輸液ポンプといった体内埋め込み型医療機器は、さまざまな国で同じ製品が販売されていますが、国によって認可の制度が異なる上、不具合や事故などが起きても、その情報が国境をまたいで十分に共有されているとは言い難いのが現状です。
 このためICIJは、計36カ国、59の報道機関の250人以上の記者と連携して、医療機器の安全性に関する情報を世界規模で集めて分析する調査を行い、日本からもNHK、朝日新聞、共同通信が参加しました。
 約1年をかけた調査では、各国で合わせて1500件以上の情報公開請求を行ったほか、医療機器が原因とみられる死傷事案や、医療機器のリコール(回収・修理)に関する情報800万件余りを集めました。
 これらの情報を分析した結果、不具合などが原因で死亡したと疑われる人が過去10年間に世界で約8万3000人に上ることが判明したとしています。
 ICIJは、26日からホームページに調査の結果をまとめた記事を掲載するとともに、今後、各国で集めた情報を横断的に検索できる独自のデータベースを公開することにしており、世界で流通している医療機器の安全確認に役立ててほしいとしています。
 データベースの利用者は、国や医療機器メーカー、医療機器の名前で検索すれば、リコールや安全上の警告が得られます。
 ICIJの調査では、医療機器メーカーは同じ医療機器を世界中で販売しています。技術の進歩により高額で最新鋭の医療機器が開発され、使用が多く見込まれる65歳以上の人口も、2030年までに世界で10億人に達するとされます。業界の年間売上高は2000年の1180億ドル(約13兆円)から、今年は4000億ドル(約45兆円)に増える見通し。
 一方で、ある国でリコールや販売停止の処置が取られた医療機器が、別の国では売られ続け、不具合などによる健康被害が拡大しています。ICIJは、医療機器メーカーの対応を批判するとともに、各国政府が医師や患者に他国の情報を提供するシステムを欠いていると指摘しています。

 2018年11月26日(月)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康