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■グーグルが数千万人分の患者データ共有 医療情報取り扱いに議論も [健康ダイジェスト]

 IT大手のグーグルが、大手医療団体と患者のデータを共有して、医療サービスの向上を目指すことで合意したことについて、アメリカ政府が調査を始めることを明らかにするなど、医療情報の取り扱いを巡り議論を呼びそうです。
 大手医療団体の「アセンション」は12日、IT大手のグーグルと患者の情報を共有して、医療サービスの向上を目指すことで合意したと発表しました。
 大手メディアの「ウォール・ストリート・ジャーナル」が伝えたところによりますと、グーグルはアセンションが扱う数千万人分の患者データを共有したものの、患者や現場の医師は知らされていなかったということです。
 こうしたデータの共有は法律で認められているということですが、アメリカ保健福祉省は、メディアの取材に対し「個人の医療情報の扱いが法律にのっとっているか情報収集する」とコメントし、調査を始めることを明らかにしました。
 アメリカでは、フェイスブックやアマゾン・ドット・コム、それにマイクロソフトなどのIT大手が膨大な患者のデータをAIで分析するビジネスを展開しようと、ヘルスケア分野への参入に乗り出しています。
 グーグルを傘下に置く持ち株会社のアルファベッドも今月、脈拍などを測定することができるスマートウォッチを手掛ける「フィットビット」の買収を発表するなど、ヘルスケア分野への高い関心を示しており、医療情報の取り扱いを巡り議論を呼びそうです。

 2019年11月13日(水)

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■110歳以上の長寿の人に特殊な免疫細胞 理研などが発見 [健康ダイジェスト]

 110歳以上の特に長寿の人たちについて、血液を詳しく調べると、通常の人にはほとんどない特殊な免疫細胞が多く含まれることを理化学研究所などが突き止めました。長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。
 理化学研究所と慶応大学の研究チームは、日本国内に約140人いる110歳以上の人たちのうち、健康な男女7人の血液を詳しく調べました。
 その結果、110歳以上の人たちの血液にはがん細胞などを攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」が多く、中でも、特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20歳代から70歳代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということです。
 特に長寿の人たちでは感染症やがんなどに対する免疫が強く働くことで、健康が維持されているとみられ、研究チームでは今後、CD4陽性キラーT細胞がどのような役割を果たしているのか明らかにしていきたいとしています。
 研究成果は科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版に発表され、長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。
 理化学研究所生命医科学研究センターの橋本浩介研究員は、「長寿の人の特徴はこれまで細胞レベルではほとんどわかっていなかった。長寿になるために免疫細胞が果たす役割を解き明かしていきたい」と話しています。

 2019年11月13日(水)

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