■新型コロナウイルス、国内感染者は計956人に 大阪府と兵庫県で２人が死亡

　日本各地の自治体や厚生労働省によりますと、大阪府と兵庫県で合わせて２人が死亡したと発表されたほか、19日午後８時半までに新たに合わせて35人の感染確認が発表されました。
　大阪府は19日、東大阪市の70歳代の男性が18日に死亡したと発表しました。府内での死者は初めて。兵庫県でも80歳代の女性が同日に死亡したことが、判明しました。
　新潟市では、市立山潟保育園に通う女児が感染。同保育園では職員３人が感染しており、市はクラスター（小規模な感染集団）が形成されたとみています。女児はせきの症状があり、入院しました。
　北海道では、札幌市の50～60歳代の男女２人、旭川市の50歳代の男性の感染が確認されました。旭川市の男性は医師で、市内の唐沢病院に勤めています。
　海外からの帰国者の感染も相次ぎ、茨城県は、３月７～15日にタイを旅行していた阿見町の50歳代の男性会社員が感染したと発表。意識はあるが重症といいます。神奈川県では、２月28日～３月12日にスペインとフランスを旅行していた40歳代の無職男性と、２月26日～３月４日にエジプトに渡航し、ナイル川のクルーズツアーに参加した60歳代のパート男性の感染が確認されました。
　日本で感染が確認された人は、チャーター機で帰国した人も含めて956人となりました。このほかクルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1668人となっています。
　このうち死亡したのは、国内で感染した人が33人、クルーズ船の乗船者７人の合わせて40人です。
　日本で感染した人や中国からの旅行者・帰国者956人のうち、北海道は157人、愛知県は132人、大阪府は119人、東京都は118人、兵庫県は92人、神奈川県は66人、埼玉県は39人、千葉県は36人、新潟県は24人、京都府は21人、和歌山県は16人、高知県は12人、群馬県は10人、三重県は９人、奈良県は８人、石川県は７人、熊本県は６人、福岡県は５人、長野県は４人、滋賀県は４人、茨城県は３人、栃木県は３人、岐阜県は３人、静岡県は３人、山口県は３人、愛媛県は３人、大分県は３人、宮崎県は３人、沖縄県は３人、秋田県は２人、福島県は２人、山梨県は２人、宮城県は１人、福井県は１人、広島県は１人、徳島県は１人、香川県は１人、佐賀県は１人、長崎県は１人、中国からチャーター機で帰国した人が14人、厚生労働省の職員や検疫官、それに空港の検疫で感染が確認された人などが合わせて17人です。
　また厚労省によりますと、重症者は19日の時点で、国内で感染した人などが49人、クルーズ船の乗船者が12人の合わせて61人となっています。
　一方、19日までに症状が改善して退院した人などは、国内で感染した人などが215人となっています。またクルーズ船の乗客乗員が551人で、合わせて766人となっています。

　２０２０年３月１９日（木）

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■新型コロナウイルス、イタリアの死者2978人に 感染者３万5713人

　ヨーロッパで新型コロナウイルスへの感染が最も深刻なイタリアでは18日、死者の数が3000人近くと中国に迫っており、イタリア政府は集中治療室の増設などを進め医療態勢の強化を急いでいます。
　イタリア政府は18日、新型コロナウイルスについて死者の数が１日としては最も多い475人増えて2978人となったことを明らかにし、3200人以上が亡くなっている中国に迫っています。感染者は１日に4207人増えて、３万5713人に上りました。死者、感染者ともに、１日の確認数として最多となりました。
　会見したイタリア政府の衛生高等研究所幹部は、死者の大半が高齢で持病があったとして「弱い人々を守らなければならない。対策の効果が現れるまでにあと数日かかる。今、諦めてはいけない」と訴えました。同国では10日から市民の外出を原則禁止し、感染拡大防止を図っています。
　こうした中、感染者が最も多い北部のロンバルディア州では、病院の駐車場で集中治療室などを増設する工事が始まりました。仮設の施設を設置し、急増する重症患者の治療に当たるということです。
　また首都ローマでは17日、新たに完成した集中治療室がメディアに公開され、複数の病院で重症患者を受け入れられるよう準備を進めていることを明らかにしました。

　２０２０年３月１９日（木）

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■武漢市を含む湖北省で新たな感染者初めてゼロに 新型コロナウイルス

　新型コロナウイルスについて中国の保健当局は19日、前日の18日に新たに34人の感染が確認された一方、感染者が最も多い湖北省武漢市では、新たな感染者は確認されなかったと発表しました。武漢で感染が確認されなかったのは、１月23日に街が事実上封鎖される措置が取られて以降初めてです。湖北省全体でも、新たな感染者は０人でした。
　中国の保健当局の国家衛生健康委員会によりますと、中国では18日に新たに34人の感染が確認され、感染者は合わせて８万928人になったということです。
　34人はいずれも、中国本土以外から北京市と上海市、広東省などを訪れた人たちだとしています。死者数は湖北省で８人増え、中国本土全体で3245人となりました。
　一方、感染者が最も多い湖北省武漢市では、18日に新たな感染者は確認されず、１月23日に事実上街を封鎖する措置が取られて以降、感染が確認されなかったのは初めてです。
　武漢市では患者の数の減少に伴い仮設の医療施設が閉鎖され、国営の中国中央テレビは全国から派遣されていた医療チームが、現地から引き揚げる様子などを大きく伝えています。
　武漢市では引き続き封鎖の措置が取られている一方、一部の企業が活動を再開しているほか、湖北省内の武漢以外の都市では徐々に移動の制限が緩和されています。
　国家衛生健康委員会の米鋒報道官は19日の記者会見で、直近の７日間に新たに確認された感染者のうち、海外からの入国者が８割以上を占めているとした上で「国際的には急速に感染が広がっている」と指摘し、海外からの感染者の流入に警戒を強めています。
　新型コロナウイルスの感染者が最も多い湖北省武漢市では、１月23日に事実上街を封鎖する措置が取られるなど、人の移動を厳しく制限してきました。
　しかし、初動対応の遅れが指摘されている武漢市では、急増する患者に対して治療に当たる医師や医療施設が足りず、現地の医療体制が崩壊した状況に陥っていました。
　このため習近平指導部は新型コロナウイルスの感染者を専門に治療する病院を突貫工事で２カ所建設したほか、体育館などを転用して臨時の医療施設を整備してきました。
　さらに、湖北省に全国各地から４万人以上の医療従事者を派遣し、感染者の治療に当たってきました。
　武漢市ではすべての住民が毎日、体温を測るよう求められ、感染した人を早期に発見し、隔離する措置を徹底するなど感染防止に努めてきました。
　武漢でこれまでに新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2496人に上り、感染者は５万人を超えました。
　一方で、約４万人が回復して退院しているほか、新たに感染が確認される人も今週は連日５人以下にとどまっていました。

　２０２０年３月１９日（木）

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■「ウイルスをばらまく」と話し飲食店に立ち寄った男性が死亡 愛知県蒲郡市

　新型コロナウイルスへの感染がわかった後、「ウイルスをばらまく」などと家族に話した上で飲食店に立ち寄っていた愛知県蒲郡（がまごおり）市の50歳代の男性が、入院先の医療機関で死亡しました。
　この57歳の男性は３月４日夕、新型コロナウイルスへの感染が確認され、保健所から自宅待機を求められていましたが、「ウイルスをばらまく」などと家族に話した後、同日夜に蒲郡市内の飲食店２軒に立ち寄っていました。
　その後、２軒目に訪れたパブの女性従業員の感染が確認され、店側は愛知県警に被害届を提出。県警は業務妨害容疑で捜査しています。
　愛知県によりますと、男性は、感染が確認された翌日の５日から医療機関に入院していましたが、18日、新型コロナウイルスによる肺炎で死亡したということです。男性には肝細胞がんの基礎疾患があり、入院当初は無症状でしたが、直後に重症化し治療を受けていたといいます。
　愛知県内で感染者の死亡が確認されたのは、これで15人目となり、名古屋市以外では初めて。男性の家族３人も感染が確認されており、いずれも名古屋市内のスポーツジム利用者などによるクラスター（小規模な感染集団）に属しています。

　２０２０年３月１８日（水）

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