■新型コロナウイルス、北海道で新たに23人感染確認 累計914人に上る

　北海道は６日、新たに23人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。このうち札幌市で感染が確認されたのは16人で、道内の感染者は累計914人になりました。また、札幌市の80歳代の男性１人の死亡も発表されました。
　感染が新たに確認されたのは、札幌市で再陽性となった１人を含めて16人、石狩地方で３人、後志（しりべし）地方で３人、オホーツク海側で１人の合わせて23人で、いずれも軽症です。
　札幌市によりますと、クラスター（感染集団）が発生している札幌市北区の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」では、70歳代の女性と80歳代の女性の入居者、それに60歳代と70歳代の看護職員２人、40歳代の介護職員の女性１人の合わせて５人の感染が新たに確認されました。この施設で感染が確認されたのは67人になりました。
　このほか、同じくクラスターが確認されている札幌市白石区の北海道がんセンターに勤務する30歳代の女性看護師は４月19日に陽性が確認され、その後、陰性となり、自宅で待機していましたが５日、再び陽性が確認されたということです。
　また、札幌市で80歳代の男性１人の死亡が確認されました。
　札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は記者会見で、「今回は感染経路を追えているケースがほとんどだが、患者数は一定数出ている。まだまだ油断ができない状態で、状況が大きく変わったとは考えていない」と述べました。
　その上で、同居の家族などから感染するケースも増えているとして、風邪のような症状が出た際は家の中でも距離を取るなど、感染予防の対策を徹底するよう呼び掛けました。
　札幌市内で初めて再陽性の患者が出たことについては、「検査で陰性が２回確認された後、自宅で療養しており患者本人のウイルスが再燃したと考えている」と述べ、別のルートで新たに感染した可能性は低いという認識を示しました。
　また、北海道によりますと、札幌市以外で感染が確認された７人のうちオホーツク海側で感染が確認された20歳代の女性は、遠軽（えんがる）厚生病院の医療スタッフ。
　６日に新たに23人の感染が確認されたことで、道内の感染者は延べ914人、治療を終えた人は延べ378人になりました。亡くなった人は46人。

　２０２０年５月６日（水）

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■新型コロナウイルス、東京都で新たに38人感染確認 ４日連続で100人下回る

　東京都は６日、都内で新たに38人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表し、都内で感染が確認された人は合わせて4748人になりました。また、これまでに感染が確認されていた５人が死亡したことを明らかにしました。
　東京都は６日、都内で新たに20歳代から90歳代までの男女合わせて38人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
　都内の１日の感染者が100人を下回るのは４日連続で、40人以下となるのは今年３月30日以来です。
　38人のうち年代別の最多は70歳代の８人、20歳代と80歳代の各７人、30歳代の６人と続きます。
　38人のうち12人は、今のところ感染経路がわかっていません。このほかの26人は、これまでに感染した人の濃厚接触者だということで、このうち15人は、都内の高齢者施設での集団感染だということです。
　これで都内で感染が確認された人は、合わせて4748人になりました。
　また、これまでに感染が確認された５人が死亡したことを明らかにしました。
　都によりますと、このうち２人は80歳代と90歳代の男性だということです。
　このうち、90歳代の男性は、自宅で亡くなっているのが見付かり、その後、感染が確認されたということです。この男性は症状があったかどうかはわからず、死因は、新型コロナウイルスによるものではないということですが、生前に接触した人の中に感染した人がいたため監察医の判断で死後、ＰＣＲ検査を行ったということです。自宅療養中や入院待ちの状態ではなかったということです。
　ほかの３人は遺族の同意が得られず、年代や性別を公表できないということです。
　これまでに都内で死亡した感染者は、合わせて155人になりました。
　また、東京都は５日までの感染者数の集計に誤りがあったとして、２人減らすと訂正した。

　２０２０年５月６日（水）

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■新型コロナウイルス感染症の死者、イギリスで２万9000人超 イタリアを上回りヨーロッパ最多に

　新型コロナウイルスの感染が深刻な状況にあるイギリスでは、ウイルスに感染して亡くなった人が２万9000人を超え、ヨーロッパでは最も多くなりました。
　イギリスの保健当局の発表によりますと、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、４日までの24時間に700人近く増えて２万9427人となりました。
　その結果、亡くなった人の数はアメリカの７万人余りに次いで２番目に多く、ヨーロッパではイタリアを上回って最も多くなりました。
　イギリスでは新型コロナウイルスの感染拡大のピークはすぎたものの、介護施設で亡くなる人が増え続けており、依然として深刻な状況です。
　イギリスのドミニク・ラーブ外相は各国で統計の取り方が異なるとし、「現段階では単純に比較できるとは思えない」と指摘しました。
　また、イギリス政府は、感染の有無を調べる検査が不十分だという批判を受けて、１日10万件を目標に検査件数を増やしていますが、政府でウイルス対策に当たるパトリック・バランス首席科学顧問は５日、議会の委員会で、「検査をもっと早い段階で拡充できていたら、よかっただろう」と述べ、これまでの検査の不備を認めました。
　ボリス・ジョンソン首相は、１カ月以上続く外出制限などの措置の緩和について５月10日に演説を行い、国民に説明する予定ですが、経済活動の再開を求めるビジネス界からの圧力も強まる中、厳しい判断を迫られています。

　２０２０年５月６日（水）

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■新型コロナウイルス、世界の感染者364万人 アメリカの感染者は119万人超

　アメリカのジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センターの調べによると、アメリカ東部時間５日午後４時（日本時間６日午前５時）時点の新型コロナウイルスの感染者数は世界で約364万人、死者数は25万5000人に達しました。イギリスは介護施設など病院外で亡くなった人も対象に加えたことで死者数が２万9000人に達し、イタリアを抜いて世界で２番目に多くなりました。
　感染者数が最多となるアメリカは119万4000人となり、死者数は７万人を超えました。新規感染者数は１日に２万人超と、高止まりが続いています。
　新規の感染者数の推移には、州ごとの違いも出てきました。外出制限を続けるニューヨーク州は新規の感染者数が４月前半まで１万人を超えていたが、足元では5000人未満に減っています。一方で、外出制限を緩和したテキサス州やミズーリ州では感染者数が再び増加する兆しがあります。
　ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は５日の記者会見で、ワシントン大学が４日に公表した死者数の最新予測に言及し、「経済再開を急げば経済的な損失は減らせるが、人命が失われる」と指摘しました。ワシントン大学は各州が行動規制を緩めて感染リスクが増えることを反映し、アメリカの死者数が８月上旬までに13万5000人と１カ月前の予測の２倍超の水準になるとしました。
　ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は５日の記者会見で、市内の病院で血管の炎症を引き起こす川崎病に似た症状が子供に出ていると警告しました。症状が確認された15人の子供のうち、10人が新型コロナウイルス検査か抗体検査で陽性と出ています。川崎病は重症化すると心臓障害につながるとされ、市当局は似た症状が出た場合は即座に病院に連絡するよう呼び掛けました。イギリスやフランス、イタリア、スペインといったヨーロッパ諸国でも、同様の事例が確認されています。
　デブラシオ市長は、６日未明から市内の地下鉄の24時間営業を取りやめることを踏まえ、休止時に数百人の警察官を配置すると明らかにしました。

　２０２０年５月６日（水）

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