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■トランプ大統領に投与された新型コロナウイルス治療薬 製薬会社が緊急使用の許可申請 [健康ダイジェスト]

 アメリカのドナルド・トランプ大統領に投与された新型コロナウイルスの抗体医薬について、この薬を開発している製薬会社リジェネロンは7日、正式な承認前でも緊急に使えるようにする許可を規制当局に申請したと発表しました。
 この薬は、リジェネロン社が新型コロナウイルスの治療薬として2種類の抗体を組み合わせて人工的に作り出した「カクテル抗体」と呼ばれる抗体医薬で、現在、臨床試験が進められています。
 この薬についてリジェネロン社は初期の臨床試験の結果、投与された患者のウイルス量が減少し、症状が軽くなるまでの期間も短縮される効果がみられたとして、7日、正式な承認前でも緊急に使えるようにする許可を食品医薬品局(FDA)に申請したと発表しました。
 この薬は新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領に投与されたことでも知られ、承認されればアメリカ政府との合意に基づき、アメリア国民には無料で投与されます。
 リジェネロン社は大統領への投与と今回の申請のタイミングは関係ないと説明していますが、現時点でおよそ5万人分、今後数カ月のうちに30万人分を用意できる見通しだとしています。
 新型コロナウイルスの抗体医薬を巡っては、アメリカの製薬会社イーライ・リリーも7日、開発中の抗体医薬について食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表しました。軽度から中程度の新型コロナウイルス感染症患者が投与の対象といい、承認されれば10月中に10万回分、年内に100万回分を供給できる見通しです。
 申請したのは、カナダのアブセレラ・バイオロジクスと共同開発するモノクローナル抗体医薬で、新型コロナウイルス感染症の回復患者から抽出した抗体がモデルとなっています。9月中旬に中期段階の臨床試験(治験)の中間結果を発表し、投与により軽度から中程度の新型コロナウイルス感染症患者の入院率が低下したり、ウイルスの量がより早く減少したりしたとしていました
 併せて、複数の抗体を合わせた「抗体カクテル」の治験で、患者のウイルス量が減少するなど有効な結果が得られていると公表。抗体カクテルは11月にも緊急使用許可の申請を行い、年内に5万回分を供給できる見通しです。

 2020年10月9日(金)
   
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■レムデシビル、コロナ患者の回復期間を5日短縮 臨床試験の最終報告 [健康ダイジェスト]

 アメリカ国立衛生研究所(NIH)などの研究チームは、抗ウイルス薬「レムデシビル」の国際的な臨床試験の最終報告を公表し、新型コロナウイルス感染症患者の回復にかかる期間を短縮し、重症化を防ぐ効果が期待できるという見解を示しました。
 研究チームが8日、医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で公表しました。
 それによりますと、臨床試験はアメリカ、日本を含む10カ国で新型コロナウイルスに感染して入院した成人1062人を対象に実施され、レムデシビルを最大で10日間、投与したグループと投与しなかったグループで経過を比較しました。
 その結果、投与したグループでは患者が一定程度回復するまでにかかる期間の中央値が10日間と、投与しなかったグループの15日間に比べて5日短く、投与開始から15日目の回復の度合いもより良好だったということです。
 このため研究チームでは、新型コロナウイルス感染症の患者の回復にかかる期間を短縮し、重症化を防ぐ効果を期待できるという見解を示しています。
 アメリカのバイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが開発したレムデシビルは日本では今年5月に特例で承認されていますが、アメリカでは緊急の使用許可にとどまり正式には承認されていません。
 ただ、最近は新型コロナウイルスに感染したアメリカのドナルド・トランプ大統領に投与されたことでも知られており、今回の結果を受けてアメリカでも承認に向けた動きが加速するとみられます。

 2020年10月9日(金)

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■中国、コロナワクチン分配枠組みに参加 国際協調の姿勢を示す [健康ダイジェスト]

 中国政府は、世界各国に新型コロナウイルスのワクチンを公平に届けるため、世界保健機関(WHO)などがつくる枠組み「COVAXファシリティ」に参加したことを明らかにしました。
 中国外務省の華春瑩(か しゅんえい)報道官は9日、コメントを発表し、世界各国に新型コロナウイルスのワクチンを公平に届けるための枠組み「COVAXファシリティ」に8日付けで参加したことを明らかにしました。
 「COVAXファシリティ」は開発中の複数のワクチン候補に投資し、実用化に成功すれば参加国の間で公平に分配する国際的な協力の枠組み。資金力のある先進国によるワクチン買い占めを防ぎ、途上国にも行き渡らせる狙いがあり、日本を含むおよそ170の国と地域が参加しています。
 参加理由について華報道官は、「中国はワクチン開発で世界をリードし、十分な生産能力もある。ワクチンの公平分配を促進し、途上国へのワクチン確保を実際の行動で示すため参加を決めた」としています。
 その上で、「開発能力があるより多くの国に参加を促す」として、この枠組みに参加していないアメリカを暗にけん制しました。
 中国は、開発中の4種類のワクチンが臨床試験の最終段階に進んでいるほか、年末までにおよそ6億回分のワクチンを生産できるという見通しも示しており、今回の参加表明には国際的な影響力を強めたいという狙いもあるとみられます。

 2020年10月9日(金)

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■世界の新型コロナウイルス感染者3630万人、死者105万人 ヨーロッパ各国で感染拡大 [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の9日午前3時の時点で、世界全体で3630万6189人となりました。亡くなった人は、105万7996人に上っています。
 感染者が最も多いのはアメリカで757万173人、次いでインドが683万5655人、ブラジルが500万694人、ロシアが125万3603人、コロンビアが87万7684人です。日本は8万7020人、中国は8万5500人、韓国は2万4422人。
 亡くなった人が最も多いのもアメリカで21万2237人、次いでブラジルが14万8228人、インドが10万5526人、メキシコが8万2726人、イギリスが4万2682人となっています。中国は4634人、日本は1613人、韓国は427人。
 一方、ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、各国政府が懸命に対応する中、スペインの裁判所は8日、首都マドリードのロックダウン(都市封鎖)を認めない判断を下しました。一方、フランスは、新たに4都市の新型コロナウイルス警戒レベルを最高に引き上げました。
 ヨーロッパの主要各都市がここ数日、夜間外出禁止令を厳格化したり、バーやカフェの完全休業を命じたりする中、オーストリアとポーランドは、マスク着用などに関する規則を強化しました。
 スペインでは、裁判所がロックダウン命令を認めないと判断したことで、新型コロナウイルス対策が混乱に陥りました。裁判所はロックダウンを認めない理由について、保健政策は地方自治体に委ねられているため、保健省の権限外だと説明しています。
 裁判所の決定にもかかわらず、スペイン当局は元の軌道に戻そうと急いでおり、国民の祝日、イスパニアデーに伴う連休が近付く中、住民にマドリードから出ないよう呼び掛けました。しかし、呼び掛けに従わない人に罰金を科す法的根拠はなく、実効性はありません。
 フランスは7日、1日の新規感染者数としては過去最多となる1万8746人を記録。リール、リヨン、グルノーブル、サンテティエンヌの4都市で新型コロナウイルス警戒レベルを最高に引き上げました。すでに最高に引き上げられているパリとエクスマルセイユ同様、すべてのバーの営業を禁止し、レストランの営業にはより厳しい制限を課します。
 感染者数はヨーロッパ全土で増えており、新型ウイルス危機への対応を称賛されていたドイツでも、4月以降初めて1日の新規感染者が4000人を超えました。

 2020年10月9日(金) 

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