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■イギリス、アストラゼネカのワクチンを世界で初承認 安価で管理容易 [健康ダイジェスト]

 イギリス政府は、国内の製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンを世界で初めて承認しました。イギリスでは変異ウイルスの感染が急速に拡大しており、人々の間ではワクチンへの期待が高まっています。
 イギリス政府は30日、アストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンを承認したと発表しました。このワクチンの承認は世界で初めてで、接種は1月4日から始まる予定。
 接種を優先されるのは、高齢者施設の入所者や職員、それに80歳以上の高齢者、医療従事者などです。
 このワクチンは、2度から8度で半年間は保存できるのが特徴で、すでに接種が始まっているアメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンに比べて管理がしやすく、価格も比較的安いとされています。
 イギリスでは、変異ウイルスの感染が急速に拡大し、1日当たりの新たな感染者が5万人を超える深刻な状況となっており、人々の間ではワクチンへの期待が高まっています。
 一方、このワクチンについて日本政府は、開発に成功した場合、6000万人分の供給を受けることでアストラゼネカと契約を結んでおり、今回のイギリス政府の承認で日本が供給を受ける予定の3種類のワクチンが、欧米で承認または許可を受けたことになります。
 このワクチンは、体の中で増えないよう加工したチンパンジーの風邪のウイルス「アデノウイルス」を使ったワクチン。イギリスやアメリカですでに接種が始まっているファイザーなどのワクチンに比べて安く、扱いやすいのが特徴といわれています。
 臨床試験では、計画通りの量のワクチンを2回接種した人の有効性は62%だったのに対し、1回目だけ半分の量にして2回ワクチンを接種した人の有効性は90%という結果が出て、アストラゼネカは、有効性は平均で70%だとしています。
 安全性については、中間段階の分析で、注射した部分を圧迫すると痛むが60%を超えたほか、注射した部分の痛みや頭痛、けん怠感が50%、筋肉痛や不快感が40%、発熱や寒気が30%、それぞれ超えたということです。これらの症状は、おおむね軽かったということです。
 また、このワクチンの臨床試験は、安全性に関するデータを検証するためだとして一時、中断されましたが、専門家による独立委員会が安全だと判断したことを受けて、間もなく再開されました。
 イギリスやアメリカですでに接種が始まっているファイザーなどが開発したワクチンや、アメリカの製薬会社モデルナが開発したワクチンはマイナス70度やマイナス20度という極めて低い温度で保管しなければならないのに対して、このワクチンは、2度から8度と通常の冷蔵庫の温度で少なくとも半年間、保存できるのが特徴です。
 また、アストラゼネカはワクチンの1回分は日本円で300円から500円程度としており、価格はファイザーなどが開発したワクチンの4分の1程度とされています。
 アストラゼネカは、富裕国以外の発展途上国などにも安定してワクチンを供給できるとして、各国政府や国際的な枠組みとの協力を進めています。
 アストラゼネカ・オックスフォードのワクチンは、イギリスに続きアルゼンチンでも30日に承認を受けましたが、ヨーロッパ連合(EU)での承認は少なくとも1カ月後となる見込み。一方、アメリカ政府のワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦」のモンセフ・スラウイ首席顧問は、アメリカでの承認は来年4月になるとの見通しを示しています。

 2020年12月31日(木)




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■新型コロナ変異種、中国でも初確認 中国、国産コロナワクチンを初承認 [健康ダイジェスト]

 中国保健当局は30日、イギリスで最近検出された新型コロナウイルスの変異種について、国内で初めての感染症例が確認されたことを明らかにしました。
 中国疾病対策予防センターは同日夜公表した研究報告の中で、国内でのこの変異種への最初の感染者は、イギリスから14日に帰国した上海在住の23歳の女性だと明かしました。
 女性は帰国時に軽微な症状を呈しており、入院。疾病対策予防センターによると、「イギリスへの渡航歴と核酸検査での異常」を理由に、女性の検体の遺伝子検査を24日に実施。 上海や武漢で先に見付かっていたものとのは異なる株であることがわかり、さらなる検査をへて、イギリスで10月から広がっていたB1.1.7だと確認されたといいます。
 この変異種により、中国を始め50カ国以上がイギリスに対する渡航制限を講じています。
 また、中国の保健当局は31日、国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)傘下の北京生物製品研究所が開発し、79%の有効性が報告された新型コロナウイルスワクチンを「条件付き」で承認したと発表しました。世界最多の13億人以上の人口を抱える中国のワクチン接種にとって、大きな一歩となります。
 シノファームの国産ワクチンは、臨床試験(治験)最終段階である第3相試験中の国内の競合他社に先んじており、アジアにおける新型ウイルスとの闘いで突破口となる可能性があります。
 ただ緊急投与を夏から認めており、保健当局によると、医療関係者や国外での勤務に従事する労働者に対し、これまでに国産ワクチン約450万回分が接種されました。
 中国国家衛生健康委員会の曾益新副主任は、条件付きでの承認によって、重症化しやすい人や高齢者といったハイリスクグループにワクチンの接種対象を拡大できると述べました。
 シノファームは30日、自社が開発しているワクチンの最有力候補で、79・34%の有効性が示されたと発表。アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ビオンテックが共同開発したワクチンの95%や、アメリカの製薬大手モデルナの94%と比べると有効性は低いものの、それでも中国にとっては形勢を一変させるものとなります。
 曾氏は、「国全体の予防を確立するためには、国民の60~70%の接種が必要だというのが一般的な見解だ」と述べました。
 中国政府は、春節(旧正月)を迎える2月中旬までに数百万人の接種を計画しています。さらに中国は、1年前に武漢で最初に確認された新型ウイルスによるパンデミック(世界的な大流行)からの立ち直りを目指す国際社会でリーダーシップを発揮するために、「公正な価格で」ワクチンを発展途上国と迅速に共有すると約束しています。

 2020年12月31日(木)




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■新型コロナ、世界の感染者8233万人 死者179万人 アメリカで1日の死者3927人に [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の31日午前4時の時点で、世界全体では8233万554人となりました。また、感染して亡くなった人は、179万7732人に上っています。
 感染者の多い国は、アメリカが1957万5927人、インドが1024万4852人、ブラジルが756万3551人、ロシアが310万18人、フランスが263万1175人です。
 死者の多い国は、アメリカが34万4人、ブラジルが19万2681人、インドが14万8439人、メキシコが12万3845人、イタリアが7万3604人となっています。
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が31日午前10時30分に発表した集計によると、アメリカで過去24時間に確認された新型コロナウイルスの死者が3927人となり、過去最多となりました。新たに感染が確認された人は、18万9671人となりました。
 累計死者数は34万1845人、累計感染者数は1971万5899人となりました。
 アメリカ西部カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は30日、イギリスで拡大し、感染力が強いとされる新型コロナウイルス変異種への感染例が同州南部でも確認されたと明らかにしました。
 アメリカでは西部コロラド州当局が29日、同国初となる感染例の確認を発表。アメリカ政府はイギリスからの航空便の乗客に対し、28日からウイルス検査の陰性証明の提出を義務付けたものの、すでに流入している可能性も指摘されていました。
 アメリカメディアによると、カリフォルニア州の累計感染者数は220万人超で、州別では最多となっています。

 2020年12月31日(木)




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■新型コロナ、東京都で2番目に多い944人感染 国内で3852人感染、59人死亡 [健康ダイジェスト]

 国内では30日午後10時30分の時点で、東京都で944人、神奈川県で432人、大阪府で307人、愛知県で294人、埼玉県で244人、千葉県で218人、福岡県で189人、兵庫県で188人、北海道で133人、京都府で96人、広島県で84人、岐阜県で67人、栃木県で56人、群馬県で56人など、島根県を除く46都道府県と空港検疫で合わせて3852人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。1日当たりの新規感染者が3000人を超えたのは2日連続で、最多だった26日の3877人に次ぐ2番目の多さ。
 また、兵庫県で11人、大阪府で8人、神奈川県で5人、東京都で4人、北海道で3人、愛知県で3人、群馬県で3人、京都府で2人、千葉県で2人、奈良県で2人、岐阜県で2人、三重県で1人、埼玉県で1人、宮城県で1人、岡山県で1人、岩手県で1人、広島県で1人、愛媛県で1人、熊本県で1人、福岡県で1人、福島県で1人、長崎県で1人、長野県で1人、静岡県で1人、鹿児島県で1人と、25都道府県で合わせて59人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め23万1223人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて23万1935人となっています。感染して亡くなった人は、国内で感染した人が3443人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて3456人です。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、30日時点で、668人となっています。一方、症状が改善して退院した人などは、30日時点で、国内で感染した人が18万9466人、クルーズ船の乗客・乗員が659人の合わせて19万125人となっています。
 東京都は30日、都内で新たに10歳未満から90歳代の男女合わせて944人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、都は、感染が確認された4人が死亡したと報告があったことを明らかにしました。
 都内で1日に発表される人数としては、26日の949人に次いで、これまでで2番目に多くなりました。また、水曜日としてはこれまでで最も多くなり、曜日ごとの最多を更新するのはこれで16日連続。
 都の担当者は、「年末年始の休みに入ったが、非常に多い数であり、重く受け止めている。感染拡大の傾向が収まっていない。医療機関も保健所もギリギリのところで頑張っている。改めて引き締めていつもと違う緊張感を持ってほしい」と述べ、この年末年始は久しぶりの人と会ったり会食したりすることを避けるなど、極力、人との交流を減らすよう呼び掛けています。
 30日までの7日間の平均は815・7人となり、初めて800人を超えたほか、20日連続で最多を更新しました。
 30日に感染が確認された944人を年代別にみると、10歳未満が11人、10歳代が73人で過去最多、20歳代が249人、30歳代が178人、40歳代が150人、50歳代が136人で過去最多、60歳代が60人、70歳代が40人、80歳代が34人、90歳代が12人。このほか、年齢が不明の人が1人います。
 944人のうち、約29%に当たる276人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、約71%に当たる667人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
 このほか、海外渡航歴がある人では、26日にイギリスから帰国した20歳代の女性が1人いるということです。変異したウイルスに感染しているかどうか調べるため、国立感染症研究所に検体を送ったということです。
 濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が141人で最も多く、次いで、「職場内」が39人、「施設内」が36人、「会食」が12人、「夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者」が7人などとなっています。
 「施設内」では、6つの高齢者施設で利用者と職員合わせて12人、7つの医療機関で患者と職員合わせて14人の感染が確認されました。
 これで都内で感染が確認されたのは、合わせて5万8840人になりました。
 また、自宅で療養している人は、29日より207人増えて2975人とこれまでで最も多くなりました。
 さらに、30日時点で入院している人は、29日より110人増えて2384人で、こちらもこれまでで最も多くなりました。現在、確保している3500の病床の約68%を使用していることになります。
 都は4000床の確保を医療機関に要請していて、今よりさらに500床増やす計画です。
 また、入院患者のうち、都の基準で集計した30日時点の重症の患者は、29日より1人増えて85人となり、今年5月に緊急事態宣言が解除された以降では最も多くなりました。
 重症患者の年代別では、70歳代が最も多く32人、次いで60歳代が23人、80歳代が17人、50歳代が8人、40歳代が4人、30歳代が1人。
 また、都は、感染が確認された80歳代と90歳代の女性と50歳代と90歳代の男性の合わせて4人が死亡したと報告があったことを明らかにしました。
 このうち50歳代の男性は、27日に亡くなった立憲民主党の羽田雄一郎参議院幹事長だということです。
 また、90歳代の男性は施設内で、90歳代の女性は病院内でぞれぞれ感染したということです。
 これで都内で死亡した人は、合わせて622人になりました。
 都幹部や専門家らによる「モニタリング会議」は30日の会合で、感染状況と医療提供体制について、いずれも4段階の警戒レベルで最も深刻な評価で据え置きました。専門家は、「これまで経験したことのない状況。より強い対策を直ちに実行する必要がある」と指摘しています。

 2020年12月30日(水)




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