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■ゴールドマン環境賞、日本人の女性が初受賞 京都市のNGO理事平田仁子さん [健康ダイジェスト]

 「環境分野のノーベル賞」「ノーベル環境賞」とも呼ばれる「ゴールドマン環境賞」に、石炭火力発電所の地球温暖化への影響などを訴えてきた日本のNGO(非政府組織)の平田仁子(きみこ)さんが選ばれました。
 日本人の女性が受賞するのはこれが初めてで、日本人の受賞は23年ぶり3人目です。
 アメリカの保険会社の会長であったリチャード・ゴールドマンと、妻のローダ・ゴールドマンが1990年に設けた「ゴールドマン環境賞」は、環境保護活動で功績があった人に贈られる国際的な賞で、毎年、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、島嶼(とうしょ)国、北米、中南米という世界の6つの地域で1人ずつが受賞します。
 6月15日、今年の受賞者6人が発表され、「島嶼国部門」の受賞者として京都市の環境NGO「気候ネットワーク」の理事、平田仁子さん(50歳)が選ばれました。
 平田さんは東京都出身。大学時代に地球温暖化の問題に関心を持ち、出版社勤務から環境NGOに転身して20年以上活動し、温室効果ガスを大量に排出する石炭火力発電所の国内での建設や、日本の政府や金融機関による海外支援を中止するよう、長年活動を続けてきたことが評価されました。
 東京電力福島第一原発の事故の後、50基の石炭火力発電所の新設や増設が計画されると、ウェブサイト上にこれらの発電所の計画書や環境影響評価の資料を公開するとともに、地域の住民が公聴会に参加するよう働き掛けました。
 今回の受賞理由では、平田さんの活動が切っ掛けとなり、2019年までに50基のうち13基の計画が中止となったとして、「40年間にわたって毎年750万台分の自家用車による二酸化炭素の排出を削減したことに相当する」とされています。
 受賞について平田さんは、「私だけではなく、この問題に声を上げる人たちがいて協力し合ってきたからこそ、大きな動きにつなげることができたと思う。社会や経済をどうやって脱石炭、脱炭素のクリーンな方向にシフトしていけるのかを考え、これからも提言を続けていきたい」とコメントしています。
 今回の受賞理由には、金融機関の「脱石炭」につなげるため、平田さんが株主提案を行ったことも挙げられています。
 平田さんは昨年、海外の環境団体などの協力を得て、みずほフィナンシャルグループに対し、石炭火力発電事業のリスクを指摘した上で今後の方針の開示などを求める株主提案を行いました。
 気候変動関連の情報開示についての株主提案は海外で増えていますが、日本ではこれが初めてとみられ、株主総会では34・5%の賛成を集めました。
 平田さんは、6月中に開かれる三菱UFJフィナンシャル・グループの株主総会でも同じような提案を行っていて、どの程度の賛成を得られるかが焦点となっています。
 ゴールドマン環境賞の受賞理由では、平田さんの一連の取り組みが、多くの日本企業が石炭から脱却するための大きな機運を作り出したと評価しています。
 日本の発電量全体に占める石炭火力発電の割合は、福島第一原発事故の後、原子力に代わる形で増加し、2012年度以降は30%以上の状況が続いています。また、G7(主要7カ国)の中で国内での石炭火力による発電をゼロにする目標を掲げていないのは、日本とアメリカだけです。
 ゴールドマン環境賞の過去の受賞者には、後にノーベル平和賞を受賞したケニアの故ワンガリ・マータイさんがいます。日本人も2人が受賞しています。
 1人目は1991年に受賞した、環境保護団体「熱帯林行動ネットワーク」の事務局長、黒田洋一さんで、アジアの熱帯林の保護に取り組み、政府や企業に木材の輸入量の削減を訴えたことが評価されました。
 2人目は長崎県諌早湾の国の干拓事業に反対し、干潟の保護に取り組んだ山下弘文さんで、1998年に受賞しています。

 2021年6月15日(火)




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■新型コロナ、東京都で337人感染 新型コロナ変異ウイルス、神奈川県で新たに計136人感染 [健康ダイジェスト]

 東京都は15日、都内で新たに10歳未満から80歳代と、100歳以上の男女合わせて337人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の火曜日より32人少なくなり、3日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。
15日までの7日間平均は375・9人で、前の週の92・1%です。 
 ただ、この数値は、5月中旬以降70%台から80%台を維持していましたが、13日からは90%台が続き、減少幅が小さくなっており、減少ペースの鈍化がみられます。
 15日の新規感染者337人の年代別は、10歳未満が8人、10歳代が28人、20歳代が96人、30歳代が79人、40歳代が50人、50歳代が39人、60歳代が17人、70歳代が13人、80歳代が6人、100歳以上が1人。
 これで、都内で感染が確認されたのは、16万6915人になりました。
 一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、14日より1人減って45人でした。
また、都は、感染が確認された60歳代から90歳代の男女、合わせて12人が死亡したことを明らかにしました。
 これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、2171人になりました。
 神奈川県内では15日、合わせて160人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表されました。
 県内で1日に発表される感染者の数は、3日連続で200人を下回りました。
 また、1週間前の火曜日より19人減少しており、1週間前の同じ曜日との比較では、3日連続で前の週を下回りました。
 一方、70歳代から90歳代までの男女合わせて6人の死亡が発表されました。
 これで県内で発表された感染者は6万4494人となり、このうち930人が死亡しています。
 神奈川県は15日、136人が新型コロナウイルスの変異ウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
 県によりますと、新たに変異ウイルスへの感染が確認されたのは10歳未満から80歳代の男女136人で、いずれも5月中旬から6月中旬にかけて新型コロナウイルスへの感染が確認された人たちです。
 このうち56人は、「N501Y」の変異があるウイルスに感染した疑いがあるということです。
 神奈川県内で、変異ウイルスに感染したと確認された人は、合わせて4336人になりました。

 2021年6月15日(火)




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■角膜が濁る眼病にiPS角膜細胞を移植 慶応大が臨床研究を申請 [健康ダイジェスト]

 目の表面にある角膜が濁る眼病の患者にiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞を移植して、視力の回復を目指す世界で初めての臨床研究を慶応大学の研究チームが計画しています。慶応大学内の審査委員会はこの臨床研究計画を5月に了承しており、研究チームは8日、厚生労働省に実施を申請し、今後、認められれば移植を行いたいとしています。
 臨床研究を計画しているのは、慶応大学の榛村重人准教授らの研究チームです。
 計画では、角膜の中にある細胞が減ることで角膜が白く濁り、視力が低下する「水疱性角膜症」という重い眼病の患者に、他人のiPS細胞から作った角膜の細胞およそ80万個を移植して、視力の回復を目指すとしています。
 水疱性角膜症の根本的な治療は角膜移植しかありませんが、研究チームによりますと、およそ1万人が移植を待っているのに対し、この眼病で角膜移植を受けているのは年間およそ2000人で、提供が不足しているということです。
 研究チームは、厚労省の審査で認められれば重い症状の患者3人に移植したいとしており、1年間かけて安全性などを確認するとしています。
 榛村准教授は、「角膜の移植を1年以上待つケースも多い。iPS細胞を生かすことで角膜の提供に依存せずに治療できるようにしたい」と話しています。

 2021年6月15日(火)




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■新型コロナ、国内で新たに936人感染 1000人を下回るのは3月22日以来 [健康ダイジェスト]

 国内では14日午後6時30分の時点で、東京都で209人、神奈川県で141人、千葉県で91人、北海道で74人、大阪府で57人、沖縄県で54人、愛知県で46人、埼玉県で41人など、38都道府県と空港検疫で、新たに計936人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日の新規感染者が1000人を下回るのは、3月22日以来。
 また、北海道で13人、大阪府で10人、愛知県で5人、広島県で4人、沖縄県で4人、兵庫県で3人、東京都で3人、福島県で3人、埼玉県で2人、山口県で2人など、計60人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め77万6139人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、累計77万6851人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万4137人、クルーズ船の乗船者が13人で、計1万4150人です。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より3人減の849人となっています。
 東京都は14日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女計209人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の月曜日より26人少なくなり、前日に続いて前の週の同じ曜日を下回りました。また、14日までの7日間平均は前の週の90・0%に当たる380・4人でした。
 ただ、都の担当者は、「先週の半ばくらいから減少の幅が小さくなっていて、まだリバウンドの危険性がある。引き続き、対策の徹底をお願いしたい」と呼び掛けました。
 新規感染者209人の年代別は、10歳未満が3人、10歳代が13人、20歳代が71人、30歳代が37人、40歳代が28人、50歳代が25人、60歳代が18人、70歳代が5人、80歳代が7人、90歳代が2人。
 209人のうち、約62%に当たる130人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
 感染経路がわかっている79人の内訳は、「家庭内」が31人と最も多く、次いで「職場内」が19人、「施設内」が7人などとなっています。海外への渡航歴のある人は、いませんでした。
 これで都内で感染が確認されたのは、16万6578人になりました。
 14日時点で入院している人は前日より47人減って1436人で、「現在確保している病床に占める割合」は25・7%です。
 一方、都の基準で集計した14日時点の重症の患者は前日より1人減って46人で、重症患者用の病床の12・3%を使用しています。
 また、都は、感染が確認された50歳代、60歳代、80歳代の男女計3人が死亡したことを明らかにしました。このうち50歳代の男性は、インド型(デルタ型など)の変異ウイルスに感染していました。都内でインド型による死者が判明したのは、初めてといいます。
 これで都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、2159人になりました。

 2021年6月14日(月)




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