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■J&J製ワクチン接種後、ギラン・バレー症候群の発症例 アメリカ食品医薬品局が警告 [健康ダイジェスト]

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は12日、アメリカ製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンの接種後に、急激な筋力低下やまひを引き起こす「ギラン・バレー症候群」の発症がごくまれに報告されたとして、注意を呼び掛ける警告を出しました。
 日刊紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、アメリカではこれまでに約1280万人がJ&J製ワクチンの接種を受けました。アメリカ疾病対策センター(CDC)の集計では、このうち約100人にギラン・バレー症候群の発症が確認され、大半が50歳以上の男性だったといいます。95人は重症で入院が必要となり、1人が死亡しました。
 ほとんどの患者は回復しており、アメリカ政府はワクチン接種の利益はリスクを上回るとして、接種を引き続き促しています。
 J&J製は接種が1回のみで、一般の冷蔵庫で長期間保管可能。ただ、投与後に血栓症となる人が見付かり、アメリカ国内では接種が一時中断されていました。日本では承認されていません。
 ギラン・バレー症候群は体の免疫系が自らの神経を攻撃してしまうことで発症する神経障害で、筋力低下や、重症の場合はまひを引き起こします。アメリカでは年間で推定3000~6000人が発症し、多くが治癒しています。インフルエンザや帯状疱疹(ほうしん)のワクチン接種でも、発症率が増加することが報告されています。

 2021年7月13日(火)




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■イスラエル、免疫力低い成人に3回目のワクチン接種 富裕国の3回目接種は良識ない「強欲」、WHOが非難 [健康ダイジェスト]

 イスラエル保健省は12日、アメリカのファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、免疫力の低い成人を対象に3回目の接種を始めると表明しました。同社製ワクチンは2回接種が基本で、ブースターと呼ぶ3回目の追加接種に乗り出すのは世界初とイスラエルメディアが伝えました。
 当面の接種対象となるのは、心臓、肺、腎臓の移植を受けた人や一部のがん患者ら。保健省は書面で、「免疫抑制状態にある患者は、ワクチンを2回接種しても十分な抗体反応が得られないことを示す証拠が蓄積されている」と説明。新規感染者の増加を受けて、3回目の接種を決めたといいます。
 一般の成人向けに3回目の接種を実施するかはまだ検討中としました。ファイザーは、ブースター接種の許可をアメリカ食品医薬品局(FDA)に申請する方針を明らかにしています。
 イスラエルは世界屈指の速さでワクチン接種を進め、すでに人口の6割が2回の接種をすませました。6月には新規感染者が1ケタにとどまる日もあったものの、変異ウイルスのインド型(デルタ型)の感染急増で7月に入り500人を超える日が相次ぎました。
 保健省は5日、ファイザー製ワクチンが発症を予防する効果が94%から64%に下がったとの研究結果を公表。政府は一時、新型コロナ関連の行動規制をほぼ全面解除しましたが、6月下旬に屋内でのマスク着用を再び義務付けるなど警戒を強めています。
 一方、世界保健機関(WHO)は12日、医療従事者や高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種が進んでいない国がある中で、富裕国が3回目接種を検討していることは良識のない「強欲」だと強く非難しました。
 WHOは語調を強めながら、パンデミック(世界的な大流行)の中で故意に世界の最弱者を置き去りにすることを選ぶならば、世界は恥じながら過去を振り返ることになると指摘しました。
 また、ワクチン製造会社に対しても、貧困国で一度も接種を受けていない医療従事者や高齢者用の1、2回目ワクチンよりも、3回目の追加接種用ワクチンの取引を優先していると非難。
 WHOのテドロス・アダノム事務局長は記者会見で、最も聞かれる質問はパンデミックの終息時期についてだと述べ、「今は手段があるのだから、すぐに終息可能だ」と話す一方、決断力のある国際的なリーダーシップが欠如しているために実現していないと指摘しました。
 テドロス事務局長は、ワクチン・ナショナリズムが「この苦闘を長引かせている」と述べ、これを説明できるのは「強欲」の一言だけだと語りました。
 また、自国以外で新型ウイルスが猛威を振るう中で3回目接種を実施することは非生産的であり、「何一つ道理にかなっていない。良識に欠ける」と強調しました。

 2021年7月13日(火)




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■第一三共、年内にも数千人規模のコロナワクチン臨床試験実施へ [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの国産ワクチンについて、開発を進める製薬会社の1つ、第一三共は、国産の「mRNAワクチン」の数千人規模の臨床試験(治験)を年内にも実施する方向で準備を進めていることがわかりました。
 これは製薬大手の第一三共でワクチン開発の責任者を務める籔田雅之バイオロジクス本部長が明らかにしました。
 現在、国内で使われている「mRNAワクチン」はいずれも海外で開発されたものですが、第一三共では独自の技術を使った国産の「mRNAワクチン」の安全性などを確認する初期の臨床試験(治験)を今年3月から150人程度で進めています。
 籔田バイオロジクス本部長によりますと、年内にも開発中のワクチンを数千人に投与する最終段階の臨床試験を始める準備を進めており、結果を踏まえて国に承認の申請を行う方針だということです。
 新型コロナウイルスではすでに実用化されたワクチンがあることから、ワクチンが含まれていない偽の薬を数万人に投与して効果を比較する大規模は臨床試験は倫理的に難しいとされています。
 このため会社では開発中のワクチンを投与した人の抗体の値をすでに実用化されたワクチンと比べて見劣りがないことを確認する「非劣性試験」という方法で検討しているということです。
 承認されれば、埼玉県北本市にある子会社の第一三共バイオテックの工場で大量生産を行うということで、現在生産体制の整備も進めています。
 籔田バイオロジクス本部長は、「2022年度の実用化を目標に掲げ、パワーを入れて進めていく。『mRNA』は非常に速いスピードで医薬品開発ができるので今は新型コロナが最優先だが、今後ほかのワクチンや遺伝子治療、がん領域でも開発を推進していきたい」と話しています。
 国内の企業のワクチン開発については、このほかバイオベンチャーのアンジェス、塩野義製薬、製薬会社のKMバイオロジクスがそれぞれ臨床試験を始めています。

 2021年7月13日(火)




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■東京都内で初めて10歳未満の重症者、基礎疾患のない女児 国内で1506人感染確認 [健康ダイジェスト]

 国内では12日午後6時の時点で、東京都で502人、神奈川県で280人、千葉県で114人、埼玉県で110人、大阪府で105人、北海道で47人、福岡県で44人、愛知県で42人など、41都道府県と空港検疫で、新たに計1506人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
 また、千葉県で1人、愛知県で1人、新潟県で1人の合わせて3人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は空港検疫などを含め82万2088人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて82万2800人となっています。
 感染して亡くなった人は国内で感染が確認された人が1万4960人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて1万4973人です。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より7人増えて432人となっています。
 東京都は12日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて502人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の月曜日より160人増え、23日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
 土日に休診の医療機関が多く1週間の中でも比較的、感染確認が少ない傾向にある月曜日に500人を超えるのは、約2カ月前の今年5月10日以来です。12日までの7日間平均は756・7人で、前の週の129・2%となりました。
 12日の新規感染者502人の年代別は、10歳未満が25人、10歳代が33人、20歳代が172人、30歳代が102人、40歳代が91人、50歳代が50人、60歳代が16人、70歳代が8人、80歳代が3人、90歳代が2人。
 感染経路が判明している204人の内訳は、「家庭内」が最も多く102人、「職場内」が42人、「会食」が17人、「施設内」が12人などとなっています。
 都の担当者は、「月曜日に500人を超えるのはとても多いという認識だ。特に20代と30代が多く、会食やレジャーによる感染が散見される。今日から緊急事態宣言の期間に入ったが、改めて不要不急の外出自粛をお願いしたい」と呼び掛けています。
 これで都内で感染が確認されたのは、18万2140人になりました。
 12日時点で入院している人は11日より45人増えて1947人となり、「現在確保している病床に占める割合」は33・1%です。
 都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より6人減って55人となり、重症患者用の病床の14・0%を使用しています。
 都によりますと、12日の重症者には基礎疾患のない10歳未満の女児が含まれていて、都内で10歳未満の子供が重症と確認されたのは初めてとみられるということです。女児は医療機関で人工呼吸器を着けて治療を受けています。
 また、12日、死亡が確認された人はいませんでした。
 東京都は12日、都内で新たに87人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 これでこのウイルスへの感染が都内で確認されたのは、合わせて1000人を超えて1014人になりました。
 12日の新規感染者87人のうち感染経路が判明しているのは29人で、内訳は、家庭内が14人、職場内が10人などとなっています。
 職場内のうち、7人は同じ職場で働く30歳代から60歳代の男性で、これでこの職場で感染が確認されたのは合わせて9人となり、クラスター(感染者集団)が発生したとみられるということです。

 2021年7月13日(火)




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