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■インドのコロナ死者数、当局発表の最大10倍の470万人 アメリカのシンクタンクが推計 [健康ダイジェスト]

 インドの実際の新型コロナウイルス死者数は、インド当局が報告した約41万4000人の最大10倍に上り、インド独立以来最悪の人道危機となっている可能性があるとする推計が20日、発表されました。
 人口約13億人のインドでは、4、5月に広がったインド型(デルタ型)変異ウイルスなどの影響で感染が急拡大しました。アメリカのシンクタンク「世界開発センター(CGD)」が発表した今回の推計は、インドの新型コロナウイルス死者数についてこれまで出されたどの推計よりも高い数値となっています。
 CGDが流行初期から今年6月までのデータを分析した結果、340万~470万人が新型コロナウイルスで死亡した可能性が示されました。
 インド当局が報告した死者数は41万4000人以上で、アメリカの60万9000人、ブラジルの54万2000人に次いで世界で3番目に多くなっていますが、保健の専門家らは長らくインドの公式統計を疑問視しており、全国で死者数を徹底調査する必要があるとの声が高まっています。
 元インド政府首席経済顧問のアルビンド・スブラマニアン氏と共同で執筆したCGDの推計は、平年を上回る死者数を示す「超過死亡」の推計に基づいています。
 CGDは「悲劇的なことだが、あまりにも多くの人々、数十万人ではなく、数百万人が亡くなっていた可能性があることは明らかだ」としていますが、超過死亡の原因がすべて新型コロナウイルスだったとの判断は示していません。
 保健の専門家は、インドでは医療施設が乏しい農村部に人口の3分の2が住んでおり、検査を受けずに自宅で亡くなるケースも多いため、死者数は公式統計を上回ると指摘しています。

 2021年7月20日(火)




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■台湾、独自コロナワクチンの緊急使用承認 早ければ8月から接種開始 [健康ダイジェスト]

 台湾政府は19日、地元企業の高端疫苗生物製剤(MVC=メディジェン・ワクチン・バイオロジクス)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認したと発表しました。台湾で開発されたワクチンの承認は初めてです。
 専門家らは初期データから、イギリスのアストラゼネカ製ワクチンに劣らない有効性があることが示されたとしています。
 人口2300万人向けのワクチン確保が難航している台湾にとって、今回の決定は朗報となります。台湾で1回目のワクチンを接種した人は18日時点で、人口の約22%にとどまっており、独自開発のワクチンの承認で接種を加速させられます。
 高端疫苗生物製剤のワクチン「MVCーCOV1901」は、「遺伝子組み換えタンパクワクチン」というタイプで、人間の免疫反応を引き出す「抗原」となるスパイクタンパク質を増やしてつくります。
 海外で行う予定の第3段階の臨床試験は完了していないものの、第2段階の臨床試験での有望なデータが6月に公表され、ウイルスの働きを抑える中和抗体の増加の程度が、台湾で最も多く接種されているアストラゼネカ製のワクチンに劣らず、安全性にも重大な懸念がないとしていました。
 衛生福利部(衛生省)は、18日に専門家パネルがワクチン緊急使用を承認したと明かし、早ければ8月から一般市民への接種を開始すると発表。20歳以上の成人を接種対象とし、2回の接種を28日の間隔を空けて行います。
 高端疫苗生物製剤は年内に1000万回分以上の生産を目指しており、別の製薬会社もワクチンの緊急使用をすでに申請しています。
 蔡英文総統は、海外からのワクチンの調達が遅れている理由に「中国の妨害」を挙げるとともに、「重要な戦略物資の生産能力を持ってこそ、自他ともに助けることができる」としており、ワクチンの量産化によって中国のいわゆる「ワクチン外交」に対抗することも視野に入れているとみられます。

 2021年7月20日(火)  




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■第4のコロナ薬「抗体カクテル療法」承認 重症化リスクがある軽・中等度の患者に使用 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は19日、中外製薬が申請した新型コロナウイルス治療の「抗体カクテル療法」で使う新薬について、緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」に基づいて正式に薬事承認しました。国内の治療薬は4例目。
 重症化リスクがある軽度、中等度の患者に使います。海外の臨床試験(治験)では、入院や死亡のリスクが7割減少しました。
 「カシリビマブ」「イムデビマブ」と呼ぶ2種類の抗体を組み合わせて1回点滴します。ウイルス表面に結合して増殖を抑えます。対象は重症化リスクがあり、酸素投与を要しない症状の患者となります。人工呼吸器を必要とする患者などは使用によって悪化したとの報告があります。
 新薬はアメリカのバイオ企業のリジェネロン・ファーマシューティカルズが作ったもので、中外製薬の親会社であるスイス・ロシュが協力しました。中外製薬は国内での治験や販売を担当します。
 変異ウイルスが広がる中、ワクチン接種に続く新たな「武器」となります。海外の治験では肥満や高血圧など重症化リスクが高い患者に1回点滴し、入院または死亡のリスクが約7割減りました。イギリスのオックスフォード大学などによる約1万人を対象にした研究では、抗体がない入院患者の死亡リスクが投与によって2割下がり、入院期間も約4日短縮されました。
 国内では入院患者への投与を想定し、重症化を抑えることで医療現場の負担軽減にもつながります。
 島根大学の浦野健教授は、「これまでの薬は基本的に重症患者向けだった。軽度から中等症に投与できる薬が承認されれば治療の幅が広がる」と評価していました。新型コロナの医療費は原則公費負担で、今回も無料で使えるようにします。政府は中外製薬と2021年分の供給契約を結んでおり、国が買い上げて無償提供することを検討しています。
 アメリカでは昨年11月に緊急使用許可が出ており、ドナルド・トランプ前大統領も感染時に投与を受けました。ただ、人工呼吸器や体外式膜式人工肺(ECMO=エクモ)などを使う重症例に投与すると悪化する可能性があり、アメリカは入院患者らに使いません。
 国内ではこれまでに、抗ウイルス薬「レムデシビル」(アメリカのギリアド・サイエンシズ)、抗炎症薬「デキサメタゾン」(日医工など)、リウマチ薬「バリシチニブ」(アメリカのイーライ・リリー)の3種類が、別疾患の治療薬からコロナ治療薬に転用されています。 レムデシビルは複数の研究で死亡率低下が報告される一方、世界保健機関(WHO)の治験で死亡率の低下などにほぼ効果がありませんでした。WHOは「入院患者への投与は勧められない」としています。
 日本の診療ガイドラインは、「重症例で効果が期待できない可能性が高い」と記載。中等症には効果が見込まれるとして2021年1月、肺炎症状のある患者に使えるように対象が拡大されました。
 バリシチニブは3月、アメリカやシンガポール、日本など8カ国の国際共同治験の結果で、人工呼吸器を装着した患者にレムデシビルと併用すると回復までの期間が10日間となり、偽薬とレムデシビルを使う場合の18日間より短くなりました。デキサメタゾンは重症患者の死亡率を下げるとされます。

 2021年7月20日(火)




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■東京都で新型コロナに727人感染、7日間平均は1100人超に上昇 [健康ダイジェスト]

 国内では19日午後6時30分の時点で、東京都で729人、神奈川県で412人、千葉県で234人、大阪府で224人、埼玉県で199人、北海道で70人、福岡県で46人、兵庫県で39人、愛知県で36人、沖縄県で35人など、41都道府県と空港検疫で、新たに計2329人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。18日まで5日連続で新規感染者が3000人を超えていましたが、19日は下回りました。
 また、沖縄県で5人、福岡県で2人、北海道で1人、埼玉県で1人、愛知県で1人、東京都で1人、熊本県で1人の、合わせて12人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は空港検疫などを含め84万3827人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて84万4539人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万5062人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて1万5075人です。
 東京都は19日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて727人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の月曜日より225人増えており、前週の同じ曜日を上回るのは30日連続です。都内では18日までの5日連続で1000人を超えていましたが、19日は下回りました。
 19日までの7日間平均は、1100人を超えて1100・4人となりました。前週の145・4%で、感染の急拡大が続いています。
 東京都福祉保健局の担当者は、「今週は20日以降も先週と同様かそれ以上に増える可能性が高い」と危機感を示しています。
 19日の新規感染者727人の年代別は、10歳未満が45人、10歳代が48人、20歳代が204人、30歳代が173人、40歳代が127人、50歳代が82人、60歳代が29人、70歳代が11人、80歳代が7人、90歳代が1人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は計27人でした。
 感染経路が判明している289人の内訳は、「家庭内」が最も多く175人、「職場内」が46人、「会食」が16人、「施設内」が15人などとなっています。
 これで都内で感染が確認されたのは、18万9843人になりました。
 19日時点で入院している人は18日より42人増えて2346人で、「現在確保している病床に占める割合」は39・9%。都の基準で集計した19日時点の重症の患者は18日より2人増えて60人で、重症患者用の病床の15・3%を使用中。
 また都は、感染が確認された70歳代の女性人が死亡したことを明らかにしました。
 これで都内で感染して死亡した人は、2270人になりました。
 東京都は19日、都内で新たに143人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 検査の実施件数に占める陽性の割合は34・5%で、1日の発表としてはこれまでで最も高くなりました。
 143人のうち、感染経路が判明しているのは49人で、家庭内が35人、職場内が8人などとなっています。
 これでこの変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で1953人になりました。

 2021年7月20日(火)




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■千葉県で事前キャンプ中のアメリカ女子体操選手がコロナに感染 選手村に滞在中のチェコ男子ビーチバレー選手も感染 [健康ダイジェスト]

 千葉県印西市は、東京オリンピックに参加するため来日し、市内で事前キャンプをしていた女子体操のアメリカ代表の選手1人について、新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表しました。
 新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、女子体操のアメリカ代表の一員として来日した10歳代の選手1人です。
 印西市によりますと、この選手は7月15日に成田空港で入国し、成田市内のホテルに宿泊しながら、印西市にある順天堂大学で練習していました。
 入国時のPCR検査では陰性でしたが、18日行われた簡易の検査で陽性となり、その後、医療機関で行われたPCR検査の結果、19日未明に感染が確認されたということです。
 この選手は来日後、ホテルと練習会場との行き来しかしておらず、症状もないということですが、別の選手1人が濃厚接触者となり、2人はいずれも宿泊していたホテルで待機しているということです。
 一方、代表チームのほかの選手やスタッフは、当初の予定どおり19日に東京都中央区の選手村に移る予定です。
 同じ練習会場では、オランダの体操選手団も別の時間帯に練習をしており、両国選手団は19日の練習を中止しました。
 印西市オリンピック・パラリンピック推進室は「国の方針に基づいて万全の感染防止対策をとってきただけに、感染確認は非常に残念だ。市民に不安を与えてしまい申し訳ない」と話しています。
 一方、東京オリンピック出場のため、選手村に滞在しているチェコのビーチバレー選手が、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性となったことがわかりました。チェコオリンピック委員会が19日、発表しました。
 陽性になったのはビーチバレー男子のオンドジェイ・ペルシッチ選手で、「選手村で行われている毎日の検査で、18日の提出分が陽性になった」と発表されました。「症状は全くなく、細かい部分や、もちろんチーム内の感染対策についても現在対応中」だといいます。
 チェコオリンピック委員会は17日、入国時の検査でスタッフ1人が陽性になったことを報告していました。

 2021年7月19日(月)




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