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■デルタ型変異ウイルス拡大の中国、新規感染者が2月以降最多 検査場で集団感染も [健康ダイジェスト]

 中国で10日、新型コロナウイルスの新規感染者が今年2月以降で最多となりました。デルタ型変異ウイルスの感染拡大が続いており、集団検査場での集団感染も発生しました。
 中国国家衛生健康委員会は10日、新規感染者143人が確認され、うち108人(江蘇省50人、河南省37人、湖北省15人、湖南省6人)が市中感染だったと発表しました。数十人については、東部江蘇省の揚州市の集団検査場での感染例とされます。
 揚州市当局は、集団検査の不手際で感染が拡大したと指摘し、複数の職員に警告しました。当局が比較的小規模な感染拡大にも神経をとがらせている様子がうかがえます。
 中国ではデルタ型変異ウイルスの拡大を受け、局所的な外出制限や集団検査、移動制限が行われています。
 国営メディアは現在の流行について、武漢市で新型コロナウイルスが初確認されて以来、最も深刻だと伝えています。
 10日午前0時時点の中国の感1染者数は1702人で、うち重症者が54人となっています。輸入症例患者は現在720人で、うち重症者が14人。感染の疑いがある患者は1人。輸入症例の累計感染者数は7709人で、うち6989人がすでに退院しており、輸入症例の死者は確認されていません。
 10日午前0時時点の中国の累計感染者数は9万3969人で、退院者は8万7631人、死者は4636人となりました。特定された濃厚接触者は累計113万1521人で、現在も4万9980人が経過観察を受けています。

 2021年8月10日(火) 




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■地球の平均気温1・5度上昇、10年早まり2030年に IPCC報告書 [健康ダイジェスト]

 国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、地球温暖化の勢いはすさまじく、地球の平均気温は3年前の予測よりも10年早い2030年ごろに、産業革命前と比較して1・5度上昇するとの最新報告書を発表しました。
 今秋開催される気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、気温上昇を1・5度までに抑制する目標が焦点となります。だが、COP26を前に発表された衝撃的な報告書は、人類がどれほど積極的に炭素排出量を減らそうとも、2050年前後には1・5度の閾値(いきち)を突破すると指摘しています。
 数年かけて作成され195カ国の承認を得た報告書は、気候変動が人類の存続にとっての脅威だという山のような証拠に直面してなお優柔不断な各国政府に、容赦ないスポットライトを当てています。
 IPCCは設立から約30年の歴史の中で初めて、ごくわずかな例外を除き、温暖化はすべて「人間の活動によって引き起こされているのは疑う余地がない」と結論付けました。報告書には、世界が今後、想定を上回りかねない事態の悪化に備えなければならないことが明確に示されています。
 報告書はまた、たとえ1・5度の目標が奇跡的に達成できたとしても、熱波や豪雨、干ばつなどの異常気象が「観測史上類を見ない」規模で起きる恐れがあるとも結論付けています。
 もう一つの迫り来る脅威は「転換点」。気温上昇により、地球の気候システムが不可逆的に変化する目に見えない境界線のことを指します。
 海面を12メートル上昇させる氷床の崩壊や、大気中の2倍の炭素を含有する永久凍土層の融解、アマゾン熱帯雨林のサバンナ化など、将来起こり得る大災害を「無視することはできない」と報告書は警告しています。
 一方、二酸化炭素(CO2)を吸収することで人類の気候変動との闘いを支援してくれている森林や土壌、海洋は、「戦闘疲労」といえる状態になりつつあります。
 これらの自然は、1960年前後から絶えることなく、人類が排出した全CO2量の56%を吸収してきました。しかし、IPCCによると自然界の炭素吸収能力は限界に達しつつあり、自然が吸収できる人由来のCO2の割合は、2100年以降は減少するとみられます。
 アントニオ・グテレス国連事務総長はIPCCの報告書について、「人類に対する厳戒警報」だと述べました。
 IPCCは気候変動に関する報告書を1990年以来、5~7年ごとにまとめています。最新の研究成果を広く踏まえた内容で信頼度が高く、各国・地域が温暖化対策や国際交渉の前提として活用しています。第6次となる今回は2022年にかけて、計4件の報告書を公表する予定。

 2021年8月10日(火)




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