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■コロナワクチン接種後に急性アレルギーなどの29人、国が健康被害を初認定 28人が女性 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省の感染症・予防接種審査分科会は19日、新型コロナウイルスワクチンの接種後に健康被害を訴えた29人について、接種との因果関係が否定できないとして、予防接種法に基づき自己負担分の医療費と入院・通院期間に応じた医療手当の支給を決めました。新型コロナワクチンでの患者の救済決定は初めてとなります。
 予防接種法に基づく接種で健康被害があれば、国が治療費や障害年金などを補償する「予防接種健康被害救済制度」があります。市町村に申請し、外部有識者からなる厚労省の疾病・障害認定審査会が因果関係を認定すれば、給付が受けられます。
 新型コロナワクチンも対象に含まれ、19日の審査分科会で、申請があった計41件を審査しました。18〜83歳の女性37人、男性4人で、いずれも通院や入院に要した医療費と医療手当を請求。重い副反応の1つのアレルギー反応「アナフィラキシー」15件や「急性アレルギー反応」6件、「アナフィラキシー様症状」8件の健康被害があり、死亡一時金の申請はありませんでした。
 このうち22~66歳の女性28人、男性1人の計29件を認定し、12件は判断を保留しました。否認はありませんでした。厚労省によると、今回審査した41件のほかに約60件の申請があるといいます。
 同省によると、新型コロナワクチンを接種後、アナフィラキシーと診断されたのは、7月25日までにアメリカのファイザー製は約7413万回接種のうち360件、アメリカのモデルナ製は約358万回接種のうち8件ありました。死亡は7月末までに計919人で、副反応について検討する専門部会は接種との因果関係は評価できないとしています。

 2021年8月19日(木)




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■新型コロナワクチン、アメリカが3回目の追加接種を承認 9月20日から18歳以上の成人に [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョー・バイデン政権は18日、国内で新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)を9月下旬から始める計画を発表しました。ファイザー製とモデルナ製の2回のワクチン接種を終えた18歳以上の成人が対象となります。
 変異ウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大が深刻となる状況の中、ブースター接種によりワクチンの予防効果を維持する狙いです。
 9月20日の週から開始する計画で、ブースター接種するのは2回目の接種を終えてから8カ月後で、当初接種したワクチンと同じメーカー製とします。バイデン大統領は同日の記者会見で、「ブースターは予防効果を高め、感染拡大するデルタ型から身を守る最善の方法だ」と述べました。
 早期にワクチン接種した介護施設の入居者や医療従事者、高齢者などから、ブースター接種を進めます。アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、アメリカでは全人口の51%に相当する1億6800万人超がワクチン接種を完了しており、時間の経過とともに低下する予防効果を維持するため、ブースター接種が必要としました。
 CDCのロシェル・ワレンスキー所長は同日の会見で、「特に重症化リスクの高い人や早期にワクチンを接種した人の間で、死亡や入院、重症化への予防効果が今後数カ月で低下する懸念がある」と述べました。デルタ型の感染拡大が顕著になった7月、モデルナ製の感染予防の有効性は年初の86%から76%、ファイザー製は76%から42%に低下したとするアメリカ医療機関の研究データなどを示しました。
 ブースター接種がデルタ型への予防効果を高めることも強調。バイデン政権のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は、「ブースターにより、中和抗体の量は少なくとも10倍に膨らむ」と指摘し、モデルナの研究データを引用し、ブースター接種後に従来型やデルタ型に対する予防効果が高まると説明しました。
 アメリカではファイザー製とモデルナ製に加えて、1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソン製(J&J)も承認されています。J&J製を接種した人もブースターが必要になる可能性が高く、今後数週間で出てくる臨床試験(治験)のデータをもとに判断するといいます。
 もっともブースター接種の開始前に、アメリカ食品医薬品局(FDA)の承認とCDCの専門家会合による推奨が必要になります。両者はブースター接種に当初否定的で、7月上旬には「現時点で必要ない」との共同声明を出していました。FDAは12日、人口の3%未満を占める免疫力の低い人を対象にブースター接種を承認しています。
 ブースター接種は独英仏やイスラエルなども実施計画を進めているものの、途上国での接種が進まない中で待つべきとの指摘も世界保健機関(WHO)から出ています。
 バイデン大統領はこうした意見に対して、アメリカがすでに1億回分のワクチンを寄付したと指摘。「他国が1回目を接種するまで3回目は待つべきとの意見があるが、そうは思わない。アメリカと世界を同時に救うことができる」と反論しました。

 2021年8月19日(木)




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■国立がん研究センター、「スキルス胃がん」の遺伝子異常特定 既存薬の効果を確かめる研究へ [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センターが16日、増殖が速く治療が難しいとされる「スキルス胃がん」について、治療の標的となる遺伝子の異常を特定したと発表しました。有効と考えられる薬はすでにあるということで、今後、実際の患者に投与して効果を確かめる研究を進めたいとしています。
 スキルス胃がんは胃がんの5~10%を占め、発見時には治療が厳しい状態になっていることが多く、5年生存率は約10%とされ、治療が困難ながんの1つです。
 国立がん研究センターの間野博行所長らの研究チームは、内臓を覆う「腹膜」にがんが広がったスキルス胃がんの患者、約100人について、腹腔にたまった「腹水」と呼ばれる液体からがん細胞を取り出し、その全遺伝情報(ゲノム)を解析しました。
 その結果、スキルス胃がんに特徴的な遺伝子の異常を7種類特定することに成功したということです。
 がんの一部では特徴的な遺伝子の異常があると、それによって現れるタンパク質などを狙い撃ちにする「分子標的薬」という種類の薬が有効とされ、さらに調べたところ、患者全体の4分の1には、薬の効果が期待できる遺伝子の異常があったということです。
 また、スキルス胃がんのマウスを使った実験では、すでにある薬でがん細胞の増殖抑制などの効果もみられたということで、研究チームは患者に有効な薬を開発できる可能性があるとしています。
 間野所長は、「希望としては、1年以内に実際の患者に投与して効果を確かめる研究につなげたい」と話しています。

 2021年8月19日(木)




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■新型コロナ、国内で最多の2万3917人感染 27府県で感染者が最多に [健康ダイジェスト]

 国内では18日午後6時30分の時点で、東京都で5386人、大阪府で2296人、神奈川県で2021人、千葉県で1692人、埼玉県で1451人、福岡県で1253人、愛知県で1227人、兵庫県で1088人、沖縄県で761人、北海道で595人、静岡県で590人など、47都道府県と空港検疫で、新たに計2万3917人の新型コロナウイルスへの感染が発表され、1日の発表としては8月13日の2万362人を3000人超上回って、過去最多を更新しました。過去最多となりました。
 都道府県ごとで1日当たりの感染者数が最多となったのは27府県に及び、感染拡大に歯止めがかかりません。最多となったのは、宮城、秋田、山形、栃木、群馬、千葉、富山、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、大阪、兵庫、奈良、岡山、広島、山口、愛媛、高知、福岡、佐賀、大分、宮崎、沖縄の27府県。大阪府は初めて2000人を突破し、愛知県、兵庫県はそれぞれ初の1000人超えとなりました。
 また、神奈川県で8人、東京都で6人、千葉県で5人、大阪府で5人、京都府で1人、大分県で1人、宮城県で1人、栃木県で1人、福岡県で1人の、合わせて29人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め120万6597人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて120万7309人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万5515人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて1万5528人となっています。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より70人増えて1716人となっています。
 東京都は18日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて5386人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。 
 13日の5773人に次いで、過去2番目に多くなりました。同じ水曜日としては、前週の11日より1186人増えて過去最多です。18日までの7日間平均は4696・6人で、最多を更新しました。前週の117・9%です。
 18日の新規感染者5386人の年代別は、10歳未満が266人、10歳代が491人、20歳代が1661人、30歳代が1137人、40歳代が892人、50歳代が610人、60歳代が179人、70歳代が80人、80歳代が51人、90歳代が19人。
 感染経路が判明している2062人の内訳は、「家庭内」が最も多く1367人、「職場内」が271人、「施設内」が122人、「会食」が46人などとなっています。
 これで都内で感染が確認されたのは、29万1857人となりました。
 一方、18日時点で入院している人は、17日より15人増えて3815人となり、「現在確保している病床に占める割合」は63・9%です。
 都の基準で集計した18日時点の重症の患者は、17日より1人減って275人で、重症患者用の病床に占める割合は70・2%。
 また、都は、感染が確認された60歳代から80歳代の男女合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。
 これで都内で感染して死亡した人は、2354人になりました。

 2021年8月19日(木)




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■ワクチン2回目接種から14日以降に発症した人の死亡・重症化ケースなし 大阪府調査 [健康ダイジェスト]

 大阪府は18日、今年3月以降の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者約8万5000人を分析したところ、ワクチンを2回接種して14日以降に発症した人で、死亡や重症化したケースがゼロだったと明らかにしました。府は「今後も分析を進めるが、ワクチンの効果が期待できる」としています。
 3月1日から8月15日の新規陽性者8万5325人を対象にして、ワクチンの接種歴を調べた結果、接種を受けたのは2118人(2・5%)でした。このうち、2回接種後14日が過ぎ、ウイルスを攻撃する抗体ができていたとみられる人は317人いましたが、死者や重症者は1人もいませんでした。
 一方、接種歴のなかった8万3207人(97・5%)のうち、死者は1557人(1・9%)、重症者は1984人(2・4%)でした。
 ワクチンの接種歴の違いによる新規陽性者の割合も推計したところ、8月2日から15日の間、2回接種後14日以降に発症した人の割合は、接種歴がなく発症した人の割合の1割以下でした。この傾向は、30歳以下、40~64歳、65歳以上のいずれの年代でも同じでした。
 大阪市立大学の福島若葉教授(公衆衛生学)は、「ワクチンの有効性がよく表れている。ただし、接種後に感染する『ブレイクスルー(突破)感染』も一定の割合で起きており、感染拡大を抑えることが大切だ」と話しています。
 2回目のワクチン接種後、アメリカのファイザー社製では約7日、アメリカのモデルナ社製では14日が経過すれば、免疫を獲得できるとされます。ただ、接種を終えても感染するリスクがゼロになるわけではありません。

 2021年8月18日(水)




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