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■新型コロナ患者にイベルメクチン治療認める判断 アメリカの裁判所 [健康ダイジェスト]

 アメリカのオハイオ州で、新型コロナウイルス感染症により人工呼吸器を装着している夫が抗寄生虫薬イベルメクチンによる治療を受けられるよう、妻が申し立てを行いました。これを受けて裁判所が8月、病院に対し、同薬を用いた治療を命じていたことが明らかになりました。
 ノーベル医学・生理学賞受賞の大村智・北里大特別栄誉教授らが開発に貢献したイベルメクチンは、新型コロナウイルスに対する有効性は証明されていないものの、その治療目的での需要が高まっています。
 アメリカ国内では、イベルメクチンの新型コロナ治療での使用を求めた複数の申立人に対し、裁判所が使用を認める判断を下している一方で、用量の多い家畜用の同薬を服用するなどの誤用が相次ぎ、中毒事故管理センターへの通報が増加しています。
 23日付のオハイオ州裁判所命令には、同州シンシナティ郊外にあるウェストチェスター病院に対し、申し立てを行ったジュリー・スミスさんの夫ジェフリーさんへのイベルメクチン治療を命じる内容が記されています。
 これに先立ちスミスさんは、イベルメクチンの新型コロナ治療薬としての使用を提唱する団体のウェブサイトに記載されている医師から処方箋を受け取っていました。
 イベルメクチンには注目が集まっており、各国の研究所での初期研究では新型コロナウイルス感染症の予防や早期治療に有益である可能性が示されました。また、南米の一部の国などでは、新型コロナに対する治療薬として承認しているところもあります、
 しかし、アメリカ国立衛生研究所は、厳格な試験で明確な結果が出ない限り、「新型コロナウイルス感染症治療としてのイベルメクチンの使用を支持するか否か」を判断する証拠が不十分だとの見方を示しています。
 アメリカ食品医薬品局(FDA)は、寄生虫によって特定の症状を呈した患者の治療薬としてはイベルメクチンを承認しているものの、コロナ治療には使用しないよう警告しています。
 アメリカ疾病対策センター(CDC)が最近発表した報告書によると、8月13日までの1週間に8万8000枚以上のイベルメクチンの処方箋が出されました。新型コロナウイルス流行前は、週平均3600枚でした。
 一方、中毒事故管理センターへのイベルメクチン過剰服用に関する通報は、3倍に増加しています。

 2021年9月1日(水)




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■消費者庁、タイガー魔法瓶に措置命令 ケトル倒れても湯「こぼれない」と不当宣伝 [健康ダイジェスト]

 消費者庁は8月31日、電気ケトルが倒れても湯がこぼれないかのように宣伝したのは、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、販売した大阪府門真市に本社がある調理家電メーカー、タイガー魔法瓶に措置命令を出しました。同庁は「実際には湯がこぼれる場合があった」としています。
 消費者庁や公正取引委員会によると、違反を指摘されたケトルは「PCK―A080」。タイガー魔法瓶はテレビコマーシャルで、「もしもの時、熱湯がこぼれないように、設計しています」などと説明。ケトルをソファの上で倒し、中身の液体がこぼれない様子を宣伝していました。
 調査に対して、同社は、倒れれば中身の液体がこぼれることを把握していたと回答。テレビコマーシャルの撮影時には、ケトルに液体は入っていなかったといいます。
 このため消費者庁は、消費者に誤解を与える表示を禁じた景品表示法に違反するとして、不当な宣伝を行わないよう措置命令を出しました。
 公正取引委員会近畿中国四国事務所の真渕博所長は、「電気ケトルは使い方を誤るとやけどの危険があり、お湯漏れに対する安全性は商品を選択する重要な判断の要素になる。今回の不当表示は全国向けのテレビコマーシャルで、多くの消費者を対象に行われ、影響は大きい」と述べました。
 タイガー魔法瓶は措置命令を受けたことについて、「テレビコマーシャルは、お湯がこぼれにくい設計だということをわかりやすく伝える演出のつもりだった。措置命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止と信頼回復に努める」などとコメントしています。
 電気ケトルは2019年6月以降、累計10万個弱が出荷されたといいます。

 2021年9月1日(水)




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■世界の新型コロナウイルス感染症による死者、450万人を突破 [健康ダイジェスト]

 世界各国当局の発表に基づき日本時間8月30日午後7時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルス感染症による死者数は450万620人に増加し、450万人を突破しました。
 感染力の強いデルタ型変異ウイルスが猛威を振るう中、世界では連日約1万人の死者が報告されています。1日の平均死者数でみると、約1万4800人だった今年1月に比べれば少ないものの、約7800人だった7月初めからは増加しています。
 アメリカでは、今年1月には多い日で3380人が死亡していましたが、初夏には200人前後にまで減っていました。しかし現在、4月にインドで見付かって以来多くの国で確認されているデルタ型変異ウイルスの感染がアメリカでも拡大しており、過去1週間の1日の平均死者数は1290人となり、1日当たりの死者数が再び世界最多となっています。
 2021年の世界の新型コロナウイルス感染症による死者は、すでに2020年よりも多くなっています。昨年1年間の死者は約190万人でしたが、今年1月以降に報告されている死者は260万人を上回っています。
 8月29日には、世界全体で新たに6952人の死亡と44万6872人の新規感染が発表されました。死者の増加幅が最も大きいのはロシアの792人、次いでイラン669人、インドネシア568人となっています。
 最も被害が大きいアメリカでは、これまでに63万7539人が死亡、3879万8963人が感染しました。
 次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は57万9308人、感染者数は2074万1815人。以降はインドが死者43万8210人、感染者3273万7939人、メキシコが死者25万8165人、感染者333万5700人、ペルーが死者19万8167人、感染者214万8419人となっています。
 人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの601人、次いでハンガリー311人、ボスニア・ヘルツェゴビナ298人、チェコ284人、北マケドニア282人、モンテネグロ273人となっています。
 地域別の死者数は、中南米・カリブ海諸国が143万6155人(感染4315万8763人)、ヨーロッパが124万6809人(感染6289万6600人)、アジアが77万5755人(感染4995万1809人)、アメリカ・カナダが66万4439人(感染4028万8517人)、アフリカが19万4830人(感染774万8732人)、中東が18万936人(感染1218万1513人)、オセアニアが1696人(感染11万8249人)となっています。

 2021年9月1日(水)




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■新たなタイプのデルタ型変異ウイルス、国内で初検出 東京医科歯科大 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの流行の主流となっている感染力の強いデルタ型変異ウイルスについて、新たなタイプの変異があるウイルスが国内で初めて検出されたと、東京医科歯科大学の研究チームが発表しました。感染力などに影響があるかどうかはわかっていないということで、さらに解析を進めるとしています。
 これは東京医科歯科大学の武内寛明准教授らの研究チームが、8月30日に発表しました。
 研究チームでは、8月中旬に大学の附属病院を受診した患者からデルタ型変異ウイルスを採取し、遺伝子を詳しく調べたところ、デルタ型変異ウイルスに特徴的な「L452R」変異に加え、イギリスで最初に見付かったアルファ型変異ウイルスに特徴的な「N501Y」変異に類似した「N501S」という変異があることがわかりました。
 この変異があるデルタ型変異ウイルスの報告は世界で8例しかなく、国内では初めてだということです。患者に海外渡航歴がないことや遺伝子の特徴などから、変異は国内で起きた可能性が極めて高いといいます。
 武内准教授は、「感染が広がると国内でも次々と新たな変異ウイルスが出る可能性があるので、何とか感染を抑える必要がある。遺伝子を解析するウイルスの監視体制もさらに拡充しないといけない」と話しています。

 2021年9月1日(水)




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■また新たなタイプの変異ウイルス、南アフリカの研究者が報告 世界8カ国で確認 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの変異ウイルスを調査している南アフリカの遺伝学研究チームが、アルファ型、ベータ型、ガンマ型、デルタ型といった懸念される変異ウイルスと多くの点で共通する、新たなタイプの変異ウイルスを発見したと発表しました。
 研究報告によると、「C.1.2」型と呼ばれる今回の変異ウイルスは、南アフリカ全土のほか、アフリカ、アジア、オセアニアの7カ国で見付かっています。危険性が一層高まるかどうかは不明ですが、感染力が強まったり免疫反応をかわす能力が強まったりした他の変異ウイルスのような変異がみられるといいます。
 変異を繰り返すことで必ずしも危険性が高まるとは限りませんが、南アフリカ国立感染症研究所の研究チームは、引き続きC.1.2型を注視すると述べ、「現在は新型コロナウイルス感染後、あるいは新型コロナウイルスワクチン接種後の中和抗体に対する同変異ウイルスの影響を調査している」としました。
 今回の変異ウイルスは、南アフリカで今年5月から第3波の感染が拡大する中で検出されたといい、「新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスの特定は一般的に、新しい感染の波と関連付けられている」と研究チームは解説しています。
 感染症の専門家で、C.1.2型に関する研究の執筆者の1人であるリチャード・レッセルズ氏は、新たな変異ウイルスの出現は「パンデミック(世界的大流行)の終わりがまだ見えず、ウイルスが感染力を高める方法を依然として模索していることを示している」と述べました。
 現段階では過度に懸念する必要はないとした上で、新たな変異ウイルスは今後もさらに出現するだろうと指摘しました。
 南アフリカのゲノム解析データによると、C.1.2型は、直近で多数のサンプルが得られた7月の時点では、世界に広がっているデルタ型ほどの勢いは確認されていません。
 ただ、レッセルズ氏はデルタ型よりも免疫回避力が高い可能性があるとし、研究結果についてWHOに報告したことを明らかにしました。
 南アフリカの保健省報道官は、この研究に関するコメントを控えました。
 世界保健機関(WHO)は今のところ、C.1.2型を「懸念される変異ウイルス」には分類していません。
 WHOの疫学者マリア・バンケルコフ氏によれば、新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、C.1.2型変異ウイルスの感染が確認された人はごく少数にとどまります。「C.1.2は100前後の配列が世界で報告されている。最も早かったのは2021年5月の南アフリカからの報告だった」「現時点でC.1.2の感染が拡大している様子はない」と同氏はツイートし、これまでのところは依然としてデルタ型が主流になっていると付け加えました。

 2021年9月1日(水)




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■モデルナ製ワクチン、横浜市でも異物 複数の黒い極小の粒 [健康ダイジェスト]

 神奈川県は8月31日、県が設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場で、アメリカのモデルナ社製のワクチンの瓶に黒い極小の粒が複数浮いているのを見付けたと発表しました。厚生労働省が異物混入の可能性があると発表したロット番号とは異なるロット番号「3005286」でした。
 県によると、横浜市港北区の「新横浜国際ホテルマナーハウス(南館)で同日午後2時ごろ、薬剤師がワクチンの瓶から注射器に薬液を移すため針を刺そうとしたところ、黒い異物があるのを見付けました。
 同じロット番号の瓶で8月17日から30日に約3800人に接種しましたが、薬液を移す際には異物の混入がないかすべて確認しており、県は「問題ない」としています。これまでに健康被害の確認はされていないといいます。
 また、異物が混入していた瓶は、武田薬品工業が回収しました。同じロット番号の未使用の瓶は県が保管し、この日の来場者約1100人には別のロット番号のワクチンを接種したといいます。

 2021年9月1日(水)




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