■ファイザー製コロナワクチン、５～11歳にも有効 低用量接種で

　アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックは20日、５～11歳の子供を対象とする新型コロナウイルスワクチンの臨床試験（治験）で有効性が確認できたと発表しました。12歳以上への投与量より少ない低用量の接種で、十分な免疫反応が得られたといいます。両社は速やかにアメリカ食品医薬品局（ＦＤＡ）など各国の規制当局にデータを提出する方針です。
　ファイザー製ワクチンの接種は現在、12歳以上を対象としています。対面授業が再開したアメリカなどでは、接種で免疫を獲得できない12歳未満の児童の新型コロナ感染が相次いでいます。
　ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「接種年齢の拡大が公衆衛生上、必要であることが明らかになってきた」と説明し、「今回の結果は５～11歳の児童に対するワクチン接種承認を求めるための根拠となる」とコメントしました。
　治験では５～11歳の2268人を対象に、12歳以上向け投与量の３分の１に当たる10マイクログラム（マイクログラムは100万分の１グラム）を２回、３週間空けて接種しました。接種後の抗体の平均値は、通常量を接種した16～25歳のグループと、ほぼ同等だったといいます。副作用の強さも同程度で、深刻なものはなかったといいます。
　ファイザー製ワクチンを巡っては、ＦＤＡの第三者委員会が17日、免疫効果を維持するための追加接種（ブースター接種）について、65歳未満への承認を推奨しませんでした。ジョー・バイデン政権は９月末から幅広い年齢層に追加接種を開始する計画だったものの、遅れが出る可能性が指摘されています。

　２０２１年９月２０日（月）

タグ：健康創造塾 ニュース 健康ダイジェスト

■新型コロナ、国内で新たに2224人感染 3000人を下回るのは７月19日以来

　国内では20日午後６時30分の時点で、東京都で302人、大阪府で268人、神奈川県で257人、愛知県で183人、千葉県で157人、埼玉県で155人、兵庫県で117人など、47都道府県と空港検疫で、新たに計2224人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。１日の新たな感染者が全国で3000人を下回るのは、2328人が発表された７月19日以来です。
　また、東京都で４人、沖縄県で４人、埼玉県で３人、愛知県で３人、静岡県で３人、北海道で１人、大阪府で１人、栃木県で１人、滋賀県で１人、群馬県で１人、鹿児島県で１人の、合わせて23人の死亡の発表がありました。
　国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め167万9316人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて168万28人となっています。
　感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が１万7237人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて１万7250人です。
　厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺（ＥＣＭＯ、エクモ）をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、前日より42人減って1454人となりました。
　大阪府は20日、新型コロナウイルスの新たな感染者を268人確認したと発表しました。１日当たりの新たな感染者が300人を下回るのは、７月24日以来。19日連続で前週の同じ曜日の感染者数を下回り、減少傾向が続いています。
　また、60歳代の男性１人の死亡が判明し、府内の累計死者数は2918人となりました。
　20日時点の重症者数は前日より４人減の203人で、確保している重症病床（605床）に対する使用率は33・６%となりました。軽症・中等病床の入院は前日から67人増の1626人で、確保している病床（2758床）に対する使用率は59・０%となりました。
　年代別では20～30歳代の感染者が97人で、全体の４割弱を占めました。10歳代以下は72人で３割弱、60歳代以上は29人で約１割でした。府内の感染者の累計は、19万6042人となりました。
　自宅療養者は5784人で、前日から496人減りました。公費によるＰＣＲ検査などを7083件実施しました。
　神奈川県は20日、新たに257人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。１日に発表された感染者の数が300人を下回るのは、今年７月12日以来です。また、１週間前の月曜日に比べて272人減り、25日連続で前週の同じ曜日よりも減っています。
　一方、死亡した人の発表はありませんでした。
　これで神奈川県内で発表された感染者は16万5824人となり、このうち1224人が死亡しています。

　２０２１年９月２０日（月）

タグ：健康創造塾 ニュース 健康ダイジェスト

■新型コロナ、東京都で302人感染 400人を下回るのは７月５日以来

　新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が延長されている東京都で20日、新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて302人の感染が確認されました。新規感染者が400人を下回るのは今年７月５日以来、およそ２カ月半ぶりです。1000人を下回るのは５日日連続。
　１週間前の月曜日より309人減り、前週の同じ曜日を下回るのは29日連続です。また、20日までの７日間平均は771・１人で、前週の57・８％でした。前週を下回るのは27日連続で、感染確認の減少が続いています。
　新規感染者302人を年代別でみると、10歳未満が21人、10歳代が27人、20歳代が88人、30歳代が57人、40歳代が42人、50歳代が25人、60歳代が12人、70歳代が11人、80歳代が15人、90歳代が４人。
　これで都内で感染が確認されたのは、37万2292人になりました。
　一方、都の基準で集計した20日時点の重症の患者は、19日より２人減って169人でした。
　また、都は、40歳代の男性１人を含む感染が確認された４人が死亡したことを明らかにしました。
　これで都内で感染して死亡した人は、2801人になりました。

　２０２１年９月２０日（月）　

タグ：健康創造塾 ニュース 健康ダイジェスト

■誤って期限切れのワクチンを18人に接種 藤田医科大学岡崎医療センター

　愛知県は、新型コロナワクチンの大規模接種会場・藤田医科大学岡崎医療センターで、誤って18人に期限切れのワクチンを接種したと発表しました。
　愛知県と藤田学園によりますと、藤田医科大学岡崎医療センターでは17日、前日に充てんしたモデルナ製のワクチンを誤って17歳から54歳の男女18人に接種しました。
　モデルナ製のワクチンは注射器に充てんしてから６時間以内に接種することが適切だとされていますが、今回は約18時間経過していました。健康被害は確認されていません。
　前日のキャンセル分が廃棄されず、会場の接種ブースに残ったままになっていたことが、原因だということです。
　18人中14人とは連絡が取れ、健康状態に異常はないといいます。期限が切れると抗体ができる力が弱まる可能性があるため、藤田医科大学岡崎医療センターは今後、接種を受けた人の抗体検査を行って免疫の状態を確認し、必要に応じて再度接種を行うということです。

　２０２１年９月１９日（日）

タグ：健康創造塾 ニュース 健康ダイジェスト