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■ファイザーのワクチン、来年1億2000万回分供給で追加契約 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、アメリカの製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンについて、来年、1億2000万回分の供給を追加で受ける契約を結びました。
 厚労省はファイザーとの間で、新たに1億2000万回分のワクチンの供給を受けることを前提に協議を進めていましたが、来年1月から供給を受けることで7日、正式に契約を結んだと明らかにしました。
 新型コロナウイルスのワクチンは、接種から時間がたつと効果が低下することが国内外で報告されていることから、厚労省は、早ければ、今年12月から3回目の接種を始めることを決めており、今回、契約を結んだワクチンも使用される見通しです。
 厚労省は最初の2回接種については、「10月から11月のできるだけ早い時期に、希望者全員の接種を完了する」という目標を掲げており、この分のワクチンは確保済み。追加接種は、医療従事者は早ければ12月、高齢者は年明けから始まる見通しで、自治体が準備を進めています。
 厚労省は、このほか来年以降、アメリカのモデルナからは5000万回分、アメリカのノババックスからは開発に成功した場合、1億5000万回分の供給を受ける契約を交わしています。

 2021年10月8日(金) 




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■マダニによる感染症で80歳代女性死亡、左膝にかまれた痕 愛媛県で今年に入り初の死亡 [健康ダイジェスト]

 愛媛県は7日、宇和島保健所管内でマダニによる感染症のため、80歳代の女性が死亡したと発表しました。
 愛媛県によりますと、死亡したのは宇和島保健所管内に住む80歳代の女性で、マダニにかまれたことで発症する「日本紅斑熱」と診断されました。
 女性は9月30日以降、発熱や発疹があり、10月4日に体調不良を訴え医療機関を受診、左膝にマダニにかまれた痕があったことなどから、保健所が詳しく検査していましたが、6日に死亡したということです。
 愛媛県内で「日本紅斑熱」が発生したのは今年に入り7人目で、死亡は初めてです。県内の死亡例は2017年8月以降で4人目といいます。
 愛媛県はマダニにかまれないよう野山や畑、草むらに入る時は長袖・長ズボンを着用するなど、注意を呼び掛けています。

 2021年10月8日(金)




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■北欧諸国が若年層へのモデルナ製ワクチン接種を中断 心筋炎の副反応報告で [健康ダイジェスト]

 北欧の国々が、若年層へのアメリカのモデルナ製新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を中断しました。心臓の炎症が報告されたため、蓄積されたワクチンの研究資料をもとに措置しました。
 フィンランド保健当局は7日、1991年以降に生まれた30歳以下の男性に、モデルナ製ワクチンの接種を停止しました。心筋炎など、まれに発生する心血管疾患の副反応が原因。心筋炎は通常、数日たてば自然に治るものの、フィンランド保健当局は予防のため、若い男性にはアメリカのファイザー製のワクチンに一本化することにしました。
 前日、スウェーデン保健当局も、12月1日まで30歳以下にはモデルナ製ワクチンの接種を停止すると明らかにしました。デンマークも同じ理由で、12~17歳にはファイザー製ワクチンのみ接種します。ノルウェーも同様に、子供にはファイザー製ワクチンだけを使用します。今後、30歳以下の男性にもこれを推奨することにしました。 
 北欧諸国の決定は、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク等のデータを集めて行った未公開の研究に基づきます。フィンランドは、同研究が数週内に発表され、追加評価のための予備データもヨーロッパ医薬品庁(EMA)に送ったと明らかにしました。研究の結果、モデルナ製ワクチンを接種した30歳以下の男性は、ほかの年代に比べ、心筋炎が発生する可能性がより高いといいます。
 スウェーデン保健当局は、「モデルナ製ワクチンとの心血管副作用関連性、特に2回目接種後の関連性は明らか」としながらも、「影響を受けるリスクはかなり低い」と付け加えました。
 アメリカやヨーロッパ連合、世界保健機関などの規制機関は、モデルナ、ファイザーが使用したmRNA技術基盤のワクチンについて、メリットがリスクより大きいと強調しました。
 モデルナ社の関係者は、「スウェーデンとデンマーク規制当局の決定を知っている」とし、「一般的に症状は軽く、短時間内に回復する傾向がある。心筋炎のリスクは新型コロナの感染者の中で増加し、ワクチン接種がこれを予防する最も良い方法」と語っています。 

 2021年10月8日(金)




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