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■オミクロン型、南アフリカで入院患者が徐々に増加 [健康ダイジェスト]

 新型コロナのオミクロン型変異ウイルスを最初に世界保健機関(WHO)に報告した南アフリカで、感染者が急増しています。専門家は現時点では軽症者が多いと指摘しつつ、感染力の強さに注意を呼び掛けています。
 南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)によると、13日の新規感染者数は1万3992人で陽性率は31%。2週間前と比べて、1日当たりでは6倍超に急増しました。
 南アフリカの研究者グループによると、デルタ型の流行収束後、急速にオミクロン型に置き換わっているといい、12月に抽出調査した61の検体のうちすべてがオミクロン型といいます。また、ワクチンを接種済みのシリル・ラマポーザ大統領も12日の検査で陽性となるなど、ブレークスルー感染も相次いで報告されています。
 南アフリカ医師会の会長で、感染拡大が顕著な首都プレトリアの開業医のアンジェリク・クッツィエ氏は10日、「プライマリーケア(初期診療)レベルの話だが」と前置きした上で、陽性者の多くが軽症だと説明。オミクロン型による感染拡大が始まったとみられる11月半ばから12月10日までに、生後4カ月~82歳のコロナ患者計80人を診療したものの、「1人も入院には至っておらず、経過観察が必要と判断したのも3~4人程度だ。重症化する人も出てくるだろうが、デルタ型の時とは状況が異なる」と指摘しました。
 クッツィエ氏によると、デルタ型による感染が広がった6~8月は重症者が相次ぎ、病院側も窮迫しました。一方、11月半ば以降に自身が対応した患者の主な症状は筋肉痛、頭痛、のどの痛みや軽いせきが大半を占め、発熱はまれ。10日時点では酸素療法が必要になった患者はおらず、全員が自宅療養しているといいます。
 「ワクチン未接種だけではなく、ブレークスルー感染や再感染例も複数診療したが、そのほとんどが軽症だった。ほかの開業医らに話を聞いても同じような状況だった」と説明しました。
 ただし、感染者の急増に伴い、国内の入院患者は徐々に増加しています。国立伝染病研究所によると、13日現在、コロナ陽性の入院患者は約6200人で、1週間前から2600人以上増えました。このうち集中治療室(ICU)に入っている患者は420人といいます。
 クッツィエ氏は、入院患者の約8割がワクチン未接種者だとし、ワクチン接種の重要性を指摘。感染拡大への対策として、「医療従事者のワクチン接種義務化は一つの手だと思う。それ以外の人々にはワクチンを打ってもらうよう勧め、マスクの着用をより徹底してもらうことが重要だ」と話しています。

 2021年12月14日(火)




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■中国本土で初のオミクロン型感染を確認 海外からの入国者で症状なし [健康ダイジェスト]

 中国の国営メディアは、中国の天津市に今月9日に海外から到着した人から、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への感染が確認されたと伝えました。中国本土でオミクロン型への感染が確認されたのは、初めてだということです。
 国営の中国中央テレビが13日に伝えたところによりますと、今月9日、首都北京から約140キロ離れた北部・天津市に海外から到着した人に対して、新型コロナウイルスの検査を行ったところ、陽性が判明し、詳しい検査でオミクロン型に感染していることが判明したということです。
 この感染者は無症状で、現在、指定病院で隔離治療を受けているということです。感染者の年齢や性別、入国した経路などは不明。
 中国ではこれまで、香港ではオミクロン型への感染が確認されていましたが、中国大陸部で確認されたのは初めてだということです。
 中国は、来年2月の北京冬季オリンピックの開催を控え、新型コロナウイルスの感染拡大に警戒を強めています。中国国務院(内閣に相当)が所轄する疾病予防当局は、天津市を含む港湾都市に対策強化を指示していました。

 2021年12月14日(火)




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■中外製薬、国内でコロナ肺炎の治療薬を承認申請 関節リウマチ薬を転用 [健康ダイジェスト]

 製薬大手の中外製薬は13日、販売する関節リウマチの点滴薬「アクテムラ」について、新型コロナウイルスの重症肺炎患者向けに使えるよう、厚生労働省に承認を申請したと発表しました。アクテムラはすでに海外で新型コロナ向けに実用化されており、国内でも承認されれば治療の選択肢が広がります。
 新たに新型コロナ向けの適応拡大で承認を申請した同薬は、抗体医薬品として関節リウマチなどの治療に使われます。中外製薬の自社開発薬で、2021年12月期の売上収益(国際会計基準)の見通しは国内外の合計で1452億円。連結全体(9700億円)の約15%を占める主力薬の一つ。
 アクテムラは肺炎患者の過剰な免疫反応を抑える効果が期待されており、海外で重症のコロナ患者向けに投与が進んでいます。コロナ患者を対象に行われた国内外の臨床試験では、人工呼吸器などを必要とする重症患者の回復を早め、死亡リスクを下げる効果があったとしています。
 アメリカでは6月、食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を取得しました。ヨーロッパでも今月、ヨーロッパ連合(EU)のヨーロッパ委員会から承認が発表されました。世界保健機関(WHO)も、アクテムラの利用を推奨しています。
 現状、国内で承認を取得した新型コロナ向けの治療薬は、アメリカのギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」や、アメリカのイーライ・リリーのリウマチ薬「バリシチニブ」など5種類。アクテムラが承認されれば、治療の幅が広がります。
 中外製薬はアクテムラのほか、同社親会社のスイス・ロシュとアメリカのリジェネロン・ファーマシューティカルズが共同開発した新型コロナ治療の抗体カクテル療法「ロナプリーブ」を国内向けに販売しています。厚労省によると、12月時点で約3万7000人の患者が同薬を利用しました。

 2021年12月14日(火)




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■新型コロナ、14都道府県で79人が新規感染 死者は東京都内の女性1人 [健康ダイジェスト]

 国内では13日午後6時の時点で、千葉県で10人、神奈川県で10人、新潟県で9人、群馬県で8人、福岡県で8人、東京都で7人、静岡県で5人など、茨城県や広島県など33県を除く14都道府県と空港検疫で、新たに計79人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
 また、東京都で1人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め172万8553人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて172万9265人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万8373人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて1万8386人です。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、13日時点で26人となっています。
 東京都は13日、都内で新たに20歳代から80歳代までの男女合わせて7人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の月曜日と同じ人数でした。
 都内の1日の感染確認が50人を下回るのは58日連続、30人を下回るのは32日連続です。
13日までの7日間平均は17・4人で、前週の108・1%です。
 都の基準で集計した13日時点の重症者は、12日よりも1人増えて4人でした。
 また、都は、感染が確認された50歳代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。
 この女性は8月に新型コロナウイルス感染と診断されましたが、感染者として保健所に認識されず、一度も健康観察を受けられないまま自宅で死亡しました。診断した病院が保健所に発生届を提出していなかったことが原因ということで、東京都と病院は遺族に経緯を説明し謝罪しました。
 都福祉保健局によると、女性は武蔵村山市の武蔵村山病院で8月6日に陽性と診断され、病院は自宅療養するよう伝えました。こうした中、12月11日に女性から病院に「保健所から連絡がない」と電話があり、病院は管轄の多摩立川保健所の電話番号を伝えました。女性の電話には保健所と通話した履歴があったものの、保健所には記録がないといいます。その後、女性は14日に自宅で死亡している状態で発見され、発生届の未提出が判明しました。
 担当看護師が発生届を保健所にファクスで送るのを失念していたといい、病院側は都に「感染者急増による業務窮迫が影響した」と説明しているといいます。
 都福祉保健局の中村倫治局長は、「医療機関から健康観察がないままお亡くなりになったことを極めて重く受け止めている。大変申し訳ない」と陳謝しました。同病院はホームページで、「ご家族におわび申し上げます。再発防止に努めます」としています。

 2021年12月13日(月)




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