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■オミクロン型感染急拡大の地域、自宅などでの療養容認 厚生労働省 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの新たな感染者が全国で1000人を超える中、厚生労働省はオミクロン型に対する医療提供体制を確保するため、感染が急拡大している地域では症状に応じて自宅などでの療養を認めることを決め、都道府県に通知しました。感染状況が悪化している沖縄県から要請があれば、まん延防止等重点措置の適用を検討する方針です。
 新型コロナの新たな感染者は4日、沖縄県で200人、東京都、大阪府、広島県でそれぞれ100人を上回り、全国では1268人に上ったほか、オミクロン型の市中感染とみられるケースも相次いでいます。
 こうした状況を受けて厚労省は、オミクロン型の感染力の高さを考慮すれば、医療提供体制の確保が急務だとして、自治体の判断で、陽性者全員の入院と濃厚接触者全員の宿泊施設での待機を要請している現在の取り組みを見直し、オミクロン型の感染の急拡大が確認された地域では症状に応じて宿泊施設や自宅での療養を認めることを決めました。
 厚労省によると、すでに大阪府と滋賀県が見直しを決め、沖縄県や愛媛県も検討中といいます。
 自宅療養者については、陽性が確認された当日か翌日に健康観察や訪問診療を始め、速やかに飲み薬を投与できる体制を確立するとしています。
 厚労省は従来型に比べ厳しくしているオミクロン型の感染者の退院基準を見直す方針も示しました。これまでは症状が回復してから24時間経過後にPCR検査などで2度陰性になる必要がありました。5日以降はワクチン接種済みの場合には、発症後や無症状の状態で10日間経過すれば退院を認めます。従来型と同じ措置です。

 2022年1月5日(水)




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■アメリカ、イギリス、フランスの新規感染者、過去最多を更新 オミクロン型拡大 [健康ダイジェスト]

 アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアで、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が過去最多を更新しました。世界保健機関(WHO)は4日、オミクロン型変異ウイルスの急拡大が、より危険な新たな変異型の出現リスクを高めると警告しました。
 イギリス、オーストラリア、フランスの4日の新規感染者数はそれぞれ21万人超、約5万人、27万人超と、3カ国とも過去最多を更新しました。
 アメリカでは3日、108万211人の新規感染者が報告され、1日の感染者数としては世界最多となりました。月曜日に報告される感染者数は、週末分の集計の遅れにより多くなる傾向があります。この日は年末年始の3連休明けだったことから、さらに増えた可能性があります。
 ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、より信頼性の高い指標とされる新規感染者数の7日間平均は、3日夜の時点で48万6000人でした。
 昨年末ごろには、感染力が強いとされるオミクロン型がアメリカの感染例の約59%を占めました。
 オミクロン型による死亡や入院の件数は世界的に少なく、新型コロナが比較的軽い季節性の疾患になる可能性があるとの期待が高まっています。
 しかし、WHOのヨーロッパ地域事務局は、急速な感染拡大は負の影響を起こす可能性があると警告。緊急対応を担当するキャサリン・スモールウッド氏は、オミクロン型が広がるほど、新たな変異型が出現しやすくなると指摘し、「オミクロン型も感染により死亡する可能性はあるが、デルタ型より低いかもしれない。しかし、次の変異型がどうなるかはわからない」と語りました。
 イギリスでは4日、新型コロナの1日の感染者数が21万8724人と、初めて20万人を超えました。政府は、医療従事者が不足しており病院が「戦時体制」に移行したとしています。
 ボリス・ジョンソン首相は、特に深刻な地域については、軍の支援を受けた医療ボランティアの招集など人手不足解消のための措置を取ることを約束しました。
 イングランドでは、スコットランドなどのようにクリスマスにかけて規制を強化しませんでした。ジョンソン首相はこの決定は正しかったとし、再度の全国的なロックダウン(都市封鎖)は導入しないと表明しました。
 フランスでは、4日発表の病院での死者が293人に上りました。4日時点の入院患者は約2万人となっており、うち約3700人が集中治療を受けています。感染者の大半はオミクロン型によるとみられているものの、デルタ型の流行も続いている模様。フランス政府は今後、医療体制が窮迫する恐れもあるとみています。
 これまで比較的感染は抑えられていたオーストラリアの1日当たりの感染者数は4万7738人と、過去最多を更新しました。品薄になりつつある抗原検査キットを求め大勢が殺到したほか、PCR検査の会場にも数時間待ちの列ができました。

 2022年1月5日(水)




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■46カ所の突然変異を持つ新たなコロナウイルス変異型を発見 フランスの感染症研究機関 [健康ダイジェスト]

 フランスで46カ所の突然変異を持つ新しい新型コロナウイルスの変異型が見付かり、世界の医学界の注目を集めています。
 フランス南部マルセイユの地中海感染症研究センター(IHU)の研究チームが、昨年12月10日にマルセイユと周辺地域で新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.640.2」(学術名)の感染事例12件が見付かったと、医学分野のオンライン論文公開サイト「メドアーカイブ」にこのほど公開しました。
 研究チームによると、最初の感染事例はアフリカのカメルーンを旅行して陽性判定3日前にフランスに戻った人でした。彼はワクチン接種を完了しており、陽性結果が出る1日前から軽い症状が現れていました。また、この感染者と同じ地域に居住する一部の新型コロナウイルス患者からも、同じ変異の組み合わせが見付かりました。
 IHUのフィリップ・コルソン教授は、「マルセイユ地域でB.1.640.2変異型の感染事例を確認し、『IHU変異型』と命名した」と明らかにしました。IHU変異型の変異数は46カ所で、現在世界で感染が拡大しているオミクロン型の50カ所と同水準。
 研究チームは、「IHU変異株はワクチンを回避するE484K変異と感染力が強いN501Y変異を持っている。新しい変異型は初期ウイルスから進化したと推定され、オミクロン型の遠い親戚とみられる」と説明しました。その上で、「新たな変異型の登場は新型コロナウイルスの感染拡大を統制する上で困難が存在しているということを示す」と評しました。オミクロン型はデルタ型より感染力が2~3倍強く、ワクチンに耐性があるという研究結果が相次いでいます。
 ただ、IHU変異株がまだオミクロン型を凌駕(りょうが)するという証拠はなくて、フランスを抜け出し他の国で見付かったという報告は出ていません。また、世界保健機関(WHO)もまだ、調査中の変異型に分類していません。
 WHOは昨年11月にオミクロン型を「注目すべき変異型」の段階を経ず、すぐに「懸念される変異型」に指定しました。注目すべき変異型は感染力・重症化増加が観察される段階で、懸念される変異株は感染力・重症化の増加とワクチン効能減少の証拠がある時に分類します。
 これまで新型コロナウイルスは変異を繰り返しながら、さまざまな変異型が発生してきました。4日基準でWHOが懸念される変異株に分類した変異株は5種類、注目すべき変異株は2種類で、調査中の変異型が3種類。WHOが以前に調査したが感染拡大がこれ以上有意味でなかったり、新型コロナウイルスの状況に特別な影響を及ぼさなかった変異型が17種類です。
 昨年9月にWHOのマイク・ライアン緊急対応チーム長は、「新型コロナウイルスはワクチン接種が進んでいない国で変異が続いている」と話していました。また、IHUの研究チームは、「IHU変異の感染事例12件を根拠に、この変異型の疫学的特徴を推定するのは時期尚早」との見解を明らかにしました。
 イギリスのインペリアルカレッジのウイルス学者トム・ピーコック氏はツイッターに、「もし新たな変異株『B.1.640.2』が本当に脅威的な存在ならばそれを立証する時間はかなりあったが、まだ拡散能力を見せていない。この変異型は多くの不良変異と似ているように見える」との見解を明らかにした一方で、「この変異型を観察し続けなければならない」と強調しました。

 2022年1月5日(水)




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■病院だけに身元明かす「内密出産」望む女性が出産 国内初の可能性、熊本県の慈恵病院 [健康ダイジェスト]

 熊本市の慈恵病院は4日、西日本在住の10歳代女性が昨年12月に、病院にのみ身元を明かして出産したと発表しました。慈恵病院は、予期しない妊娠をした女性と赤ちゃんの命を守る目的で、事実上の匿名で出産する「内密出産」を独自に受け入れており、初めての事例になる可能性があります。
 内密出産は、病院の担当者だけに身元を明かして出産し、一定の年齢に達した子供は希望すれば出自を知ることができる仕組みで、出生届は病院が出すことを想定しています。昨年11月にも、10歳代の女性が匿名を希望して出産したものの、後に考えを変え、赤ちゃんを引き取った例があります。
 記者会見した蓮田健院長らによると、昨年11月中旬、妊娠9カ月の女性からメールで相談がありました。自身の母親からの虐待歴があり、妊娠を知られて縁を切られることを心配しているほか、パートナーからの暴力も恐れており、匿名での出産を望みました。12月に来院し、赤ちゃんを出産。現在は退院しています。
 病院は相談があった後、女性からのメールや非通知の電話でやりとりを重ねたものの、一時的に連絡が途絶えました。12月に再び連絡があり、蓮田院長らが九州新幹線の駅で合流する形で出迎え、入院しました。赤ちゃんは抗生物質の点滴が必要でしたが、快方に向かったといいます。
 慈恵病院は、出産後も女性に身元を明かすよう、説明や説得をしました。蓮田院長は「あなたがお母さんと離れられないのと同じように、出産した赤ちゃんは、お母さんのことをずっと追い求めるのではないか。お母さんの身元がわからないのはつらいと思いますから、可能な限りご提供ください」と伝えたといいます。その結果、女性は病院の新生児相談室長のみに身元を明かしました。
 慈恵病院は、女性の健康保険証と卒業した高校の顔写真入り学生証のコピーを受け取っており、封筒に入れて金庫で保管する予定。女性は、子供の特別養子縁組を望む書面も作りました。
 一方で、蓮田院長によると、女性は赤ちゃんに深い愛情を持っており、身元を明かして出生届を出し、自分で育てるとの判断をする可能性もあるといいます。女性は入院中、保育器に入った赤ちゃんの元に毎日会いに行き、赤ちゃん宛ての手紙も残したといいます。
 出生届はまだ提出しておらず、当面、赤ちゃんは病院が預かります。病院は女性とやりとりを続けているといいます。女性は早ければ1カ月以内に再び来院する予定で、その際にも話し合うといいます。
 蓮田院長は、孤立出産の危険性や赤ちゃんの遺棄・殺人事件の恐れを理由に、「母子の安全を確保できたので、秘密の出産の意義はある」と話しました。現在も別の女性から匿名の出産について相談があることも明かし、「熊本市だけでなく国の方も含めて、遺棄殺人を少しでも減らすにはどうしたらいいのか、現実的なご対応をお願いしたい」と訴えました。
 慈恵病院はドイツなどでの先行例を踏まえ、内密出産の受け入れを2019年に表明。子供の戸籍作成などを巡って法令上の課題を指摘する声もあり、病院は制度化に向けて国などに協力を求めているものの、実現していません。

 2022年1月5日(水)




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■アメリカ当局、ファイザー製ワクチンの12〜15歳への追加接種承認 [健康ダイジェスト]

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は3日、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、12~15歳向けの追加接種(ブースター接種)を承認しました。これまでは16歳以上が対象でした。新たなオミクロン型変異ウイルスの感染拡大が続く中、追加接種の対象者を広げて予防効果を高めます。
 併せて追加接種の時期は、2回目の接種を終えてから5カ月後に変更し、従来の6カ月後から短縮しました。
 ファイザーによると、追加接種から1カ月後、オミクロン型を防ぐ中和抗体の量が2回接種した人の25倍に増えました。こうした有効性も踏まえ、FDAは「5カ月に短縮することで、感染力の高いオミクロン型に対する予防効果の早期獲得につながる」と説明し、安全上の問題はないとしています。
 子供向けの追加接種については、臓器移植などにより免疫力が低いと診断された5~11歳などについても、追加接種を承認しました。一般の5~11歳については、現時点で追加接種は必要ないとしています。
 アメリカでは12~15歳の子供が昨年5月半ばから、ファイザー製ワクチンの接種対象になっています。アメリカ疾病対策センター(CDC)の集計によると、同年齢層の対象者約1700万人のうち、すでに2回接種を済ませたのは約半分の870万人。そのうち完了後5カ月以上経過している約500万人が、新たに追加接種の対象となります。
 アメリカでは特に子供の感染や重症化が顕著になっており、追加接種への期待が高まります。CDCによると、17歳までの子供の入院者数は12月26日~1月1日の週に1日当たり574人と、前週から96%増加して過去最高を記録しました。

 2022年1月5日(水)




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■沖縄県、新型コロナの感染確認600人前後の見通し 前日の2倍以上に [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの新たな感染者について、沖縄県は5日午前、暫定値で600人前後に上る見通しであることを明らかにしました。前日の225人の2倍以上に上ります。県が暫定値を公表するのは異例。
 沖縄県は5日午後、感染症の専門家会議などを開いて、今後の対応について意見を聞いた上で、近く、まん延防止等重点措置の要請について最終判断する方針です。
 沖縄県の新型コロナの新規感染者は昨年12月20日まで1ケタで推移していましたが、同月下旬にアメリカ軍基地従業員のオミクロン型変異ウイルス感染が確認されて以降急増しました。2日が51人、3日が130人、4日が225人と、感染拡大に歯止めがかからない状況になっています。
 20~40歳代を中心に感染が広がり、4日時点で病床使用率は約2割まで上昇しています。
 大規模感染が発生しているアメリカ軍関係者も、4日は164人の感染が確認されました。
 沖縄県の玉城デニー知事は4日の記者会見で、「もはや第6波に突入した」との認識を示しました。
 また、玉城知事は4日、松野博一官房長官と電話会談し、緊急事態宣言が出されていなくても集中的な対策を可能にする、まん延防止等重点措置の要請を検討する考えを伝えました。
 これに対し、松野官房長官は「要請が正式に出された場合は速やかに検討する」と応じました。

 2022年1月5日(水)




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■アメリカ、1日のコロナ新規感染者100万人超 入院患者増とスタッフ不足で医療に重圧 [健康ダイジェスト]

 アメリカ国内で1日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が3日、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計で100万人を超え、過去最多を記録しました。オミクロン型変異ウイルスの急拡大などが要因とみられます。ニューヨーク州やデラウェア州、イリノイ州などで特に感染が拡大しており、アメリカ政府は危機感を強めています。
 アメリカの累計感染者数は約5600万人、死者数は約83万人で、いずれも国別で世界最多となっています。
 アメリカ以外で1日の感染者数が最も多かったのはインドで昨年5月に報告された約41万人で、アメリカはその2倍以上を記録する深刻な事態となっています。
 同大によると、3日に報告された新型ウイルスによる死者は1688人。
 前日には政府のアンソニー・ファウチ首席医療顧問が、アメリカ国内では新型ウイルスの新規感染者が「ほぼ垂直的に増加」しているものの、ピークを迎えるのは数週間後になるとの見通しを示していました。
 オミクロン型の感染急拡大によって、アメリカの入院患者も増加しています。疾病対策センター(CDC)によると、1日の新規入院者数(7日移動平均)は1万2739人となり、1年弱ぶりの高水準となりました。新型コロナに感染した医療スタッフなどが勤務できなくなり、医療現場での人手不足も大きな問題になっています。
 ファウチ首席医療顧問は、「入院動向は(感染者数より)遅れて表れる指標だ。入院数に焦点を当てるのが適切だ」と述べています。
 アメリカ誌ニューズウィーク(電子版)は3日、アメリカ保健福祉省のデータをもとに、1週間以内にアメリカの5000近くの病院のうち4分の1が深刻なスタッフ不足になる恐れがあると報じました。アメリカは新型コロナ感染者や濃厚接触者の自主隔離期間の短縮を打ち出したものの、病院では患者増加とスタッフ不足の両面から厳しい状況に陥っています。

 2022年1月4日(火)




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