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■オミクロン型、皮膚上での生存時間は21・1時間 変異型の中で最長 [健康ダイジェスト]

 新型コロナのオミクロン型変異ウイルスがプラスチックの表面や人間の皮膚上で初期の変異型よりも長く生存できることが、日本人科学者達の新しい研究により明らかになりました
。京都府立医科大学の研究チームによるこの研究はまだ査読(ピアレビュー)を受けていませんが、一連の研究室での試験の結果、オミクロン型がオリジナル型よりもはるかに長く生存していることがわかりました。
 特にオミクロン型は「環境安定性」(感染力を維持する能力)が高いためデルタ型に代わって支配的な変異型となり、より急速に広まった可能性があると結論付けました
 「プラスチックや皮膚の表面では、アルファ、ベータ、デルタ、オミクロンの変異型は武漢型の2倍以上の生存時間を示し、皮膚表面では16時間以上感染性を維持した」と、この研究の著者は述べています。
 プラスチック表面では、オミクロン型が生存できる平均時間は193・5時間に達しました。これはオリジナル型56時間、アルファ型191・3時間、ベータ型156・6時間、ガンマ型59・3時間、デルタ型114時間のうちで最も長い生存時間だ。
 死体の皮膚表面から採取したウイルスの平均生存時間は、オリジナル型が8・6時間、アルファ型が19・6時間、ベータ型が19・1時間、ガンマ型が11時間、デルタ型が16・8時間、オミクロン型が21・1時間でした。
 「この試験は、オミクロン型が懸念される変異型(VOC)の中で環境安定性が最も高いことを示しており、この高い安定性が、オミクロン型がデルタ型に代わって急速に拡散した要因の1つでもある可能性を示唆している」と研究の著者らは述べています。
 反面、皮膚上にあるすべての変異型はアルコール成分の手指洗浄剤に15秒以上露出すれば活動性が低下することが、明らかになりました。研究チームは世界保健機関(WHO)が勧告した通り、手指洗浄剤の使用など個人の衛生を保つよう気を付けてほしいと呼び掛けました。

 2022年1月26日(水)




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■韓国、新たに1万3012人が新型コロナに感染 前日より4000人以上増えて初の1万人超 [健康ダイジェスト]

 新型コロナのオミクロン型変異ウイルスが急速に広がっている韓国では25日、確認された新規感染者が初めて1万人を超えました。オミクロン型が韓国に上陸して56日ぶりです。
 韓国政府は感染者の受け入れを地域の医療機関にも広げ、重症者の増加を食い止めることを優先する方針です。
 韓国の保健当局によりますと、25日、1日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は1万3012人となり、前の日より4000人以上増えて初めて1万人を超えました。
 26日朝、行われた政府の対策会議でキム・ブギョム(金富謙)首相は「これからの感染対策は重症化や死亡を減らすことを最優先にする」と述べた上で、これまで政府が指定した大規模の病院で行っていた感染者の受け入れを来月3日からは地域の医療機関にも広げることを明らかにしました。
 また、キム首相は国民に対して、今月29日から始まる旧正月の5連休での帰省を自粛するよう改めて呼び掛けました。
 韓国ではオミクロン型への感染が急速に広がっており、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は26日、関係閣僚と会議を開きました。
 韓国大統領府によりますと、この中でムン大統領は「韓国の防疫制度の成果はオミクロン型への対応にかかっている」と述べて、対策を急ぐよう指示したということです。
 韓国では旧正月の5連休での感染拡大が懸念されており、専門家からは新規感染者数が2月中旬ごろに2万人、その後は10万人に達するとの予想も出ています。
 嘉泉(カチョン)大学医大予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「感染者数は毎週0・5倍から2倍ずつ増加するだろう」とし、「最大頂点は10万人以上になるだろう」と話しました。
 政府も、2月に1日当たりの感染者が最大3万人を上回る可能性があるとの見通しを示しました。
 中央事故収拾本部のソン・ヨンレ(孫映莱)社会戦略班長は、「オミクロン型が今後2~3週間または2月内に90%以上の支配型になるだろう」とし、「翌月に1日2万~3万人、またはそれ以上も可能だ」と話しました。
 感染力は強いものの重症化率が比較的低いオミクロン型の特性上、在宅治療者も増加しています。25日0時基準で在宅治療対象者は3万2505人。現在、計369カ所の在宅治療管理医療機関で管理できる人員は最大5万8000人規模で、管理可能人員に比べ在宅治療対象者数(稼動率)が50%を超えました。

 2022年1月26日(水)




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■新型コロナ緊急事態、今年終わりにできる可能性に言及 WHO事務局長 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は24日、新型コロナウイルスの緊急事態について、今年中に終わりにできる可能性があるとの見解を示しました。一方で、先週には同ウイルスにより、12秒に1人のペースで死者が出ていたと明らかにしました。
 テドロス事務局長はWHO執行理事会で、「我々は新型コロナウイルス感染症の世界的な緊急事態を終わりにすることができる、今年できる可能性がある」と述べました。そのためには各国がワクチンや治療薬への公平なアクセスを確保し、ウイルスとその新たな変異型を追跡し、規制の適用を維持するよう、さらに努力していく必要があると注意を促しました。
 WHOは以前から、低所得国にもワクチンが行き渡るよう求めるとともに、今年の半ばまでに少なくとも人口の70%がワクチン接種を完了するよう、すべての国に呼び掛けてきました。
 だが、昨年末までに人口の40%にワクチンを接種するという目標を、WHO加盟194カ国のうち半数が達成できておらず、特にアフリカでは85%の人々がまだ一度もワクチンを接種していません。
 テドロス事務局長は、「この格差を埋めない限り、パンデミック(世界的な大流行)の緊急段階を終わりにすることはできない」と指摘しました。
 また、「先週は平均3秒ごとに100件の新規感染が報告された」とし、12秒ごとに新型コロナウイルスによる死者が出ていると説明しました。
 オミクロン型変異ウイルスは、先に確認された変異型に比べると重症化率は低いとみられており、テドロス事務局長も「感染者数の爆発的な増加は、死者数の急増にはつながっていない」と語りました。
 その上で、世界は新型コロナウイルスと共存することを学ぶ必要があると述べました。 「急性呼吸器疾患に対する持続的かつ統合的な戦略を通じて対応していく方法を、我々は学ぶ必要がある」と述べたテドロス事務局長は、「オミクロン型が最後の変異型になる、あるいはこれで闘いは終わると決め付けるのは危険だ」と強調。「感染力がより強く致死性のより高い変異型出現の可能性は依然として極めて高い」と警告しました。
 猛威を振るうオミクロン型変異ウイルスを巡っては、感染のピークを各国が順次迎えているとの見方があります。アメリカのジョー・バイデン政権のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は23日、アメリカの状況について「2月中旬になれば大半の州でピークを過ぎる可能性が高い」と語りました。「自信過剰になってはならない」とも述べ、感染拡大が続く南部や西部の動向を注視するとしました。

 2022年1月25日(火)




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