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■メルクのコロナ飲み薬「モルヌピラビル」、前倒しで供給 3月末までに80万人分 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手メルクの日本法人であるMSDは14日、新型コロナウイルスの軽症患者向けの飲み薬「モルヌピラビル(商品名:ラゲブリオ)」について、3月末までに計80万人分を厚生労働省に納入すると発表しました。従来の国内供給予定は3月末までに60万人分でしたが、20万人分を前倒しで供給します。オミクロン型変異ウイルスの感染拡大で治療薬の需要が急増していることに対応します。
 メルクのコロナ飲み薬は国内ですでに実用化されており、MSDは厚労省との間で160万人分の供給契約を結んでいます。当初は2021年12月に20万人分を納入し、2022年2月と3月にそれぞれ20万人分を供給する予定でした。MSDは供給を前倒しし、1月に5万人分を納入。2月に22万人分、3月に33万人分を供給することにしました。すでに供給した2021年12月の20万人分を加え、計80万人分を3月末までに供給する予定です。
 厚労省によると、2月10日までに計34万人分が納入され、4万人以上の患者に投与されました。高齢者や基礎疾患があるなど重症化しやすい人向けの飲み薬で、発症5日以内の投与が推奨されています。
 MSDのカイル・タトル社長は14日、「オミクロン型が広がる中で治療薬への需要が急速に高まっている。今後もさらに前倒しで出荷していく計画だ」とコメントしました。
 コロナ飲み薬の国内供給を巡っては、アメリカのファイザーの「パキロビッドパック(海外名:パクスロビド)」が10日に厚労省に特例承認され、200万人分が供給される予定です。塩野義製薬の「Sー217622(開発番号)」も最終段階の治験を進めており、有効性や安全性を確認できれば、2月内にも「条件付き早期承認制度」を使って厚労省に製造販売承認を申請する予定。

 2022年2月15日(火)




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■ファイザー製ワクチン、1000万回分を追加購入 3月供給へ [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は14日、新型コロナウイルスのワクチンを巡りアメリカのファイザー社と1000万回分の追加の購入契約で合意したと発表しました。1~3月の輸入量は当初は3000万回分ほどを見込んでいました。今回の追加分に加え、調達ペースを速めて3月末までに600万回分を前倒しで確保します。計4600万回分のワクチンが3月末までに輸入できる見通しといいます。
 うち一般用は3400万回分で、残りの1200万回分は小児用。松野博一官房長官は14日の記者会見で5~11歳の接種に関して、「3月を待たずに開始できるよう、政府として必要な手続きを進めている」と述べました。2022年中の輸入量は既存の契約分と合わせて1億3000万回分になります。
 また、アメリカのモデルナ社からは、1月から3月にかけて1800万回分、これとは別に、今年上半期に7500万回分の供給を受ける契約を交わしています。
 政府は1、2回目までとは異なるメーカーのワクチンを3回目に接種する交互接種を認めています。副反応の懸念などからモデルナ製より、ファイザー製が選ばれやすい傾向にあります。自治体に配布するワクチンはモデルナ製が多く、接種が円滑に進まない一因となっていました。
 後藤茂之厚労相は14日、「ファイザー、モデルナともに3回目接種は発症予防や重症化予防の効果があるので、国民にも早期に受けてもらうようお願いしたい。また、3回目接種をよりいっそう着実に進められるよう、引き続きワクチンメーカーとの交渉にも取り組んでいく」と述べました。

 2022年2月14日(月)




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