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■ブラジルで初の「デルタクロン型」感染者 ヨーロッパやアメリカでも確認済み [健康ダイジェスト]

 ブラジル保健省は15日、新型コロナウイルスの変異型「デルタ型」と「オミクロン型」の特徴を併せ持つ混合変異型「デルタクロン型」の同国初の感染者を確認したと明らかにしました。デルタクロン型の感染者はすでにヨーロッパやアメリカでも確認されていますが、現状では小規模な感染にとどまっています。
 ブラジルでは、2人の感染が確認されました。現地メディアによると、北部アマパ州で34歳の男性、北部パラー州で26歳の女性が感染しました。同国のマルセロ・ケイロガ保健相は15日の記者会見で、「デルタクロン型は監視が必要だ」と述べ、ワクチンのブースター接種(追加接種)など従来と同様のコロナ対策が効果的だと指摘しました。
 デルタクロン型はすでにほかの地域でも、感染者が出ています。世界保健機関(WHO)は9日の記者会見で、フランスとオランダ、デンマークでも確認されたと明らかにしました。アメリカでも感染者の存在を報告する論文が、査読前の医学系論文を公開するメドアーカイブに掲載されています。いずれの地域でも、感染者数は少数にとどまっています。
 デルタクロン型は1月に、キプロスの大学研究者が発見したと報告しました。当初は実験施設の汚染などによる技術的なミスではないかという指摘もあったものの、その後WHOなども混合変異型の存在を認めました。新たな変異型について感染力の強さなどの詳細は明らかになっていません。

 2022年3月17日(木)




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