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■「カメムシ注意報」25府県に拡大 大量発生、果物被害懸念 [健康ダイジェスト]

 リンゴやナシ、モモなど幅広い果物に被害をもたらす果樹カメムシ類が今年は大量発生し、注意報を発令した自治体が21日時点で例年を大きく上回る25府県に達したことが、農林水産省の調べでわかりました。
 通常は少ない春先から各地で多数確認される異常事態で、夏の産卵期をへて、さらに広がる恐れがあります。温暖化などの影響で越冬した成虫が増えたとみられ、農家は薬剤散布や果実への袋がけといった対策を迫られています。
 果樹カメムシ類は収穫前の果実の汁を吸い、変形や落果被害をおよぼします。特に警戒が必要な害虫として、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの3種類が挙げられています。
 注意報は重要な病害虫の多発が予測され、早めの防除措置が必要な場合に発令します。今年は3月22日の愛媛県を皮切りに4、5月にかけて関東から九州の各地に広がりました。ナシなどの産地で知られる千葉県は、10年ぶりとなる注意報を今月発令しました。
 農水省は、「カメムシの飛来の状況は地域によって異なる」とした上で、被害を受ける恐れがある農作物を栽培している農家に対しては「都道府県の発表する情報を参考にしつつ、果樹園内の見回りをしっかりと行い、飛んできている場合には農薬を使用するなど対策を実施してほしい」と話しています。

 2024年5月22日(水)

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■取り巻く環境改善で認知症リスクが大幅低下 大阪大が高齢者9000人調査 [健康ダイジェスト]

 子供時代に厳しい家庭環境で過ごした人が、進学や就職などで自身を取り巻く状況が改善すると認知症発症の危険を大きく減らせることがわかったと、大阪大などの研究チームが22日付のアメリカの医学誌電子版に発表しました。日本の高齢者9000人を対象にしたアンケートの結果を分析しました。
 ライフステージにより環境はさまざまに変化しますが、ずっとよい環境で過ごしてきた人よりも、環境が改善した人のほうが発症リスクは低くなりました。
 認知症の発症リスクは、幼いころの家庭環境や、学歴、職業などの「社会経済的指標」の影響を受けるとされています。ただ、進学や就職などに伴う指標の変化と発症リスクとの関係はわかっていませんでした。
 研究チームは人生を4つの時代に区切り、育った家庭が裕福だったか、どんな職業についていたかなど指標にかかわる質問を設定。幼い時の家庭環境は5段階、職業は12段階などにランク付けをして、関係を調べました。
 その結果、子供時代に社会経済的指標が低く、その後指標が改善した人は、人生を通じて高かった人に比べて認知症の発症リスクは20%低くなりました。

 2024年5月22日(水)

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■食パン「超熟」に混入のクマネズミ、工場外の巣穴から侵入か 製造ラインの再開時期は未定 [健康ダイジェスト]

 敷島製パンの食パン「超熟」に異物が混入していた問題で、専門事業者の鑑定の結果、混入していたのは「クマネズミ」の子供だったことがわかりました。
 名古屋市に本社を置く敷島製パンが「パスコ東京多摩工場」で生産した「超熟山型5枚スライス」に異物が混入していた問題で、21日に敷島製パンは専門事業者の鑑定の結果、混入していたのは体長約6センチのクマネズミの子供だったと発表しました。
 敷島製パンによりますと、4月末の定期点検ではなかった巣穴が工場の外で見付かり、そこから侵入したネズミが焼く前の生地に混入したとみられるということです。
 敷島製パンは該当の製造ラインを休止し清掃・殺菌したほか、巣穴と工場建屋の隙間をふさいで、新たに監視カメラ12台を設置するなどの再発防止策をとりました。
 問題が起きた製造ラインは稼働を停止しており、再開時期は未定といいます。
 同社は、同工場で生産された「超熟」シリーズの一部商品約10万4000個の自主回収を進めています。問い合わせは、専用フリーダイヤル(0120・001・781)へ。

 2024年5月22日(水)

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■「紅麹」サプリ、摂取中止しても腎機能回復せず 慢性腎臓病への進行に懸念 [健康ダイジェスト]

 小林製薬(大阪市中央区)の「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題は22日、同社が製品の自主回収を発表して2カ月となりました。サプリを摂取していた人の中には、現在も腎機能が回復しない患者が複数います。このまま回復せず慢性腎臓病に進行する可能性もあり、日本腎臓学会は今月、実態調査に乗り出しました。
 名古屋市立大学病院に通院する同市内の40歳代女性は3月22日の小林製薬の発表を知って、サプリの摂取を中止。しかし、2カ月が経過しても、腎機能の数値が正常値に戻っていません。
 女性は腎臓の尿細管がダメージを受ける「急性尿細管障害」と診断されました。腎臓は、老廃物が混じった血液を濾過(ろか)し、尿として体外に排出します。その通り道である尿細管は、体に必要なカリウムやリンなどの電解質を再吸収します。
 この女性はカリウムやリンなどが不足し、投薬治療を続けています。腎臓の持病はなく、同病院では「何らかの有害成分によるダメージが残っている」とみています。
 日本大学板橋病院(東京都板橋区)でも、治療した8人の患者全員の腎機能が正常値に戻っていません。このうち3人は3カ月以上たっており、慢性腎臓病の基準を満たしているといいます。
 同病院の阿部雅紀教授によると、尿細管の組織が硬くなる「線維化」が生じた患者もいます。阿部教授は「線維化すると完全回復が見込めない可能性が出てきた。慢性腎臓病への移行が懸念され、長期的な経過観察が必要だ」と話しています。
 日本腎臓学会は、 倦怠(けんたい)感や食欲不振などの症状については「摂取を中止するだけで多くは改善がみられた」とする調査結果を出しました。一方で、尿細管障害や腎機能の数値悪化がどの程度まで回復するかはわかっておらず、今月、最新の検査データを尋ねる調査を始めました。
 小林製薬は、「紅麹 」成分入りサプリメントの製品回収や取引先との補償交渉を進めています。
 小林製薬は「紅麹コレステヘルプ」など3製品を2021年2月以降、計約110万個販売しました。小林製薬は、問題が発覚した今年3月時点で店舗の在庫や家庭の飲み残しとして約30万個が流通していたと推計しているものの、16日までに回収されたのは約4割の約12万個にとどまります。
 小林製薬は紅麹原料を直接販売した52社などを対象に、回収に関する費用などを補償する方針で、個別に協議を進めています。4月25日からは3製品を摂取して医療機関を受診した人に医療費や交通費などの支払いも始めました。
 2024年1~3月期連結決算に、製品回収費用として36億円の損失を計上したものの、最終的にどこまで損失が膨らむかは見通せない状況です。

 2024年5月22日(水)

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■「紅麹」健康被害、大阪弁護士会に2日間で電話相談80件 [健康ダイジェスト]

 大阪弁護士会は20日、小林製薬が製造した「紅麹(べにこうじ)」成分を含むサプリメントによる健康被害の実態を把握するために実施した無料電話相談の結果を公表しました。計80件の相談があり、「身内が亡くなった」など死亡例に関する内容も6件(7人)あったといいます。同会は「死亡と服用の因果関係は不明」としています。
 無料電話相談は4月26〜27日、大阪市が回収を命じた商品を購入したり、実際に被害を受けたりした人を対象に実施。56人がサプリ服用による腎機能の低下といった「症状がある」と訴え、うち19人が「入院した」、34人が「通院した」と回答したといいます。
 相談対応に当たった菅聡一郎弁護士は、「現時点で(小林製薬側が)十分な対応をしていないという声が一定数あった」と話しました。今後、電話相談の継続も検討しているといいます。

 2024年5月22日(水)

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