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■HPVワクチン無料接種制度、対象者の約半数が知らず 厚労省調査 [健康ダイジェスト]

 子宮頸(けい)がんなどを防ぐためのヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを巡って、厚生労働省は積極的な接種の呼び掛けを中止していた期間に接種しなかった人を対象に無料で接種できる制度を設けていますが、対象となる人の約半数がこの制度を知らなかったことが厚労省が行ったアンケート調査でわかりました。
 子宮頸がんなどを防ぐための「HPVワクチン」は、接種後に体の痛みを訴えた人が相次いだことなどから、厚労省は一時、積極的な接種の呼び掛けを中止しましたが、その後、有効性や安全性が確認できたとして、一昨年4月、積極的な呼び掛けを再開しました。
 しかし、厚労省が今年2月から3月に、定期接種の対象者6000人に行ったアンケートで、接種をしていない人や完了していない人に今後、HPVワクチンを接種したいか尋ねたところ、接種の意志がある人が25・4%、意志がない人が31%で、わからないと答えた人が43・7%でした。
 また、厚労省は、積極的な接種の呼び掛けを中止していた期間に接種しなかった人を対象に来年3月まで無料で接種できる「キャッチアップ接種」制度を設けていますが、対象となる人にこの制度を知っているか尋ねたところ、約半数に当たる48・5%が制度を「知らない」と回答しました。
 厚生労働省は、接種の機会を設けていることを広く伝える必要があるとして、今後自治体などと連携して、周知に力を入れていく方針です。

 2024年5月23日(木)

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■アルツハイマー病、血液検査で発症前に高精度予測 東大などのチーム [健康ダイジェスト]

 アルツハイマー病の原因となる異常なタンパク質が脳内にたまっているかどうかを、血液中の2種類のタンパク質を組み合わせて分析することで、発症前から高い精度で予測できることを、東京大学などの研究チームが突き止めたと発表しました。チームでは、血液検査で発症前から診断できるようになれば、早期治療につながるとしています。
 この研究は、東京大学の岩坪威教授(神経病理学)などのチームが、国際的な医学雑誌で発表しました。
 アルツハイマー病では、発症するかなり前から脳の中に「アミロイドベータ」という異常なタンパク質がたまることが知られていますが、大規模な装置で脳の画像を撮影するなどして診断する必要があります。
 チームでは、軽度認知障害(MCI)や、その前段階で無症状の「プレクリニカル期」と診断された日本人474人の血液を詳しく調べ、画像診断の結果と比較しました。
 その結果、血液に含まれる「アミロイドベータ」と「リン酸化タウ217」という2つのタンパク質を組み合わせて分析すると、脳内に「アミロイドベータ」がたまっているかどうかを高い精度で予測できることがわかったということです。
 さらに、年齢などの情報も加えて分析すると、精度は90%以上でした。
 岩坪教授は、「早期のアルツハイマー病の薬が実用化されたが、次の時代は発症前の人が治療の対象になるとみられる。血液検査で診断できるようになれば、早期治療に役立つはずだ」と話していました。

 2024年5月23日(木)

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■アップルウオッチの心房細動履歴、日本で利用可能に [健康ダイジェスト]

 心房と心室の拍動が同期しなくなった場合に起きる不規則な心拍リズムの一種「心房細動」を記録する機能「心房細動履歴」を、日本の腕時計型端末「アップルウオッチ」ユーザー向けに提供を開始したとアメリカのアップルが発表しました。
 この機能により、アップルウオッチユーザーに高心拍数と低心拍数の通知、心肺機能の通知、不規則な心拍の通知、心電図アプリなどの心臓の健康について、より詳しい情報を得るための機能を提供します。心房細動に関連しそうな生活習慣要因の詳細な履歴をヘルスケアアプリで確認でき、かかりつけの医療機関との情報共有向けに、心房細動と生活習慣要因の履歴が記載されたPDFをダウンロードできます。
 アップルウオッチシリーズ4以降のモデルで利用でき、ヘルスケアアプリ>心臓>心房細動履歴から設定可能。ただし、心房細動履歴は生年月日の入力と、過去に医師や病院から心房細動と診断された22歳以上のユーザーを対象としており、この機能をオンにすると「不規則な心拍の通知」がオフになります。
 日本で利用可能になったのは、アップルが申請していた「アップルの不規則な心拍の通知プログラム」が「医療機器承認番号:30200BZI00021000」を取得したことによるもの。なお、選任製造販売業者はパシフィックブリッジメディカル株式会社となっています。

 2024年5月23日(木)

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■マダニ感染症、長崎市の80歳代女性死亡 長崎県内今年初、経路わからず [健康ダイジェスト]

 長崎市に住む80歳代の女性がマダニが媒介するウイルスの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にかかり、5月17日に死亡していたことがわかりました。
 マダニは、例年、春から秋にかけて活動が活発になるため、長崎市は草むらなどに入る際には肌の露出を少なくするなど注意するよう呼び掛けています。
 マダニが媒介するウイルスの感染症SFTSにかかり死亡したのは、長崎市に住む80歳代の女性です。
 市の発表によりますと、この女性は5月15日から発熱などの症状が出て翌日から入院していましたが、5月17日に死亡したということです。
 その後、女性の血液を調べたところマダニが媒介するSFTSを引き起こすウイルスに感染していたことがわかりました。ダニに刺された痕は見付からず、感染経路は不明。
 医療機関からSFTS患者の死亡報告があったのは、長崎県内で今年初めて。長崎市内での感染確認は今年3件目。県内では12日までに6件が確認されています。 
 マダニは、例年、春から秋にかけて活動が活発になるため、長崎市では草むらや薮などマダニが多く生息する場所に入る際には、肌の露出を少なくすることや屋外で活動した後は、マダニにかまれていないか確認をすることなど注意を呼び掛けています。

 2024年5月23日(木)

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