■スポーツ観戦に幸福感や活力を高まる効果、人気競技ほど脳内の神経回路が活発化 早稲田大が発表 [健康ダイジェスト]
スポーツ観戦が脳内の神経回路を刺激し、幸福感や活力などを高める効果があると、早稲田大学の研究チームが発表しました。論文が国際学術誌に掲載されました。
同大の佐藤晋太郎准教授(スポーツ科学)らの研究チームが磁気共鳴画像装置(MRI)を使い、14人の学生被験者を対象に、スポーツを観戦した際の脳活動や、観戦頻度と脳構造の関係性について調べました。
その結果、人気の高い競技(野球)を観戦している時は、相対的に人気の劣るスポーツ(ゴルフ)の観戦時よりも、幸福感や快楽をもたらす「報酬系」と呼ばれる神経回路が活発化しました。また、スポーツを頻繁に見る人ほど、同様の作用につながる構造変化が脳内に起きていることを確認しました。
これまでもスポーツ観戦は、ウェルビーイング(心身が健康で幸福な状態)を高めると指摘されていたものの、質問形式など主観的な指標での調査に偏っていました。今回の研究では、観戦を繰り返すことで脳内に変化が起きるメカニズムが、科学的アプローチによって示されました。
佐藤准教授は、「スポーツを観ることで報酬系が活性化し、一時的にウェルビーイングが促進されるだけでなく、それを繰り返すことで報酬系の構造変化が起こり、長期的なウェルビーイングにも貢献している。今後、心身の健康問題などの解決に生かす根拠になる」と話しています。
2024年5月1日(土)
同大の佐藤晋太郎准教授(スポーツ科学)らの研究チームが磁気共鳴画像装置(MRI)を使い、14人の学生被験者を対象に、スポーツを観戦した際の脳活動や、観戦頻度と脳構造の関係性について調べました。
その結果、人気の高い競技(野球)を観戦している時は、相対的に人気の劣るスポーツ(ゴルフ)の観戦時よりも、幸福感や快楽をもたらす「報酬系」と呼ばれる神経回路が活発化しました。また、スポーツを頻繁に見る人ほど、同様の作用につながる構造変化が脳内に起きていることを確認しました。
これまでもスポーツ観戦は、ウェルビーイング(心身が健康で幸福な状態)を高めると指摘されていたものの、質問形式など主観的な指標での調査に偏っていました。今回の研究では、観戦を繰り返すことで脳内に変化が起きるメカニズムが、科学的アプローチによって示されました。
佐藤准教授は、「スポーツを観ることで報酬系が活性化し、一時的にウェルビーイングが促進されるだけでなく、それを繰り返すことで報酬系の構造変化が起こり、長期的なウェルビーイングにも貢献している。今後、心身の健康問題などの解決に生かす根拠になる」と話しています。
2024年5月1日(土)
■アメリカ、3人目の鳥インフルエンザ感染者を確認 牛から人に [健康ダイジェスト]
アメリカのミシガン州保健福祉局は5月30日、同州の酪農従事者が高病原性H5N1型鳥インフルエンザに感染したと発表しました。アメリカで人間が鳥インフルエンザの陽性反応を示したのは3例目となります。
ミシガン州とテキサス州で過去に感染した2人も酪農従事者で、いずれも症状は目の充血のみでした。だが、今回新たに確認されたミシガン州の感染者は呼吸器症状も訴えており、症状がより広範囲に広がっています。
アメリカの疾病対策センター(CDC)によると、今回感染した患者の呼吸器症状は咳で、涙目の症状も訴えているものの、発熱はないといいます。この患者は抗インフルエンザウイルス薬のオセルタミビルを投与され、自宅で隔離されており、合併症もなく回復に向かっているようです。
CDCは現在、ウイルスが何らかの形で変異していないかどうかを調べるため、この患者から採取したウイルスの全遺伝情報(ゲノム)の配列を解析しています。これまでのところ、同ウイルスが人から人へ感染した兆候はありません。
人間同士の感染がないことは、極めて重要です。人間の間で伝染病やパンデミック(世界的大流行)が発生するには、人から人への持続的な感染が必要となるからです。すべての人間が牛と働き、牛と暮らし、牛と飲食を共にするわけではありません。
これまでのところ、鳥インフルエンザの人間への感染は、ウイルスを持った牛と接触した場合に限られています。例えば、今回感染が確認された患者は、マスクを着用することなく病気の牛と接触したことでウイルスに感染した可能性があると報告されています。ミシガン州で発生した最初の感染事例は、ウイルスの混入した牛乳が目に入ったことで発生しました。
これまでの3件の事例はいずれも感染した牛と直接接触していることから、CDCは現在のH5N1型鳥インフルエンザによるアメリカの一般市民への健康リスク評価を変更しないとしています。鳥インフルエンザの感染リスクは、ウイルスを持つ動物にさらされることで高まります。つまり、感染動物に接触することのない一般市民のリスクは依然として低くなっています。
ミシガン州保健福祉局によると、今回の酪農従事者は当局が酪農牛群に濃厚接触する場合に推奨している個人防護具(PPP)を使用していませんでした。
アメリカではここ数週間、乳牛を含む50種以上の動物から高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスが検出されています。28日にはアイダホ州の農場で複数のアルパカからH5N1ウイルスが検出されました。
2024年6月1日(土)
ミシガン州とテキサス州で過去に感染した2人も酪農従事者で、いずれも症状は目の充血のみでした。だが、今回新たに確認されたミシガン州の感染者は呼吸器症状も訴えており、症状がより広範囲に広がっています。
アメリカの疾病対策センター(CDC)によると、今回感染した患者の呼吸器症状は咳で、涙目の症状も訴えているものの、発熱はないといいます。この患者は抗インフルエンザウイルス薬のオセルタミビルを投与され、自宅で隔離されており、合併症もなく回復に向かっているようです。
CDCは現在、ウイルスが何らかの形で変異していないかどうかを調べるため、この患者から採取したウイルスの全遺伝情報(ゲノム)の配列を解析しています。これまでのところ、同ウイルスが人から人へ感染した兆候はありません。
人間同士の感染がないことは、極めて重要です。人間の間で伝染病やパンデミック(世界的大流行)が発生するには、人から人への持続的な感染が必要となるからです。すべての人間が牛と働き、牛と暮らし、牛と飲食を共にするわけではありません。
これまでのところ、鳥インフルエンザの人間への感染は、ウイルスを持った牛と接触した場合に限られています。例えば、今回感染が確認された患者は、マスクを着用することなく病気の牛と接触したことでウイルスに感染した可能性があると報告されています。ミシガン州で発生した最初の感染事例は、ウイルスの混入した牛乳が目に入ったことで発生しました。
これまでの3件の事例はいずれも感染した牛と直接接触していることから、CDCは現在のH5N1型鳥インフルエンザによるアメリカの一般市民への健康リスク評価を変更しないとしています。鳥インフルエンザの感染リスクは、ウイルスを持つ動物にさらされることで高まります。つまり、感染動物に接触することのない一般市民のリスクは依然として低くなっています。
ミシガン州保健福祉局によると、今回の酪農従事者は当局が酪農牛群に濃厚接触する場合に推奨している個人防護具(PPP)を使用していませんでした。
アメリカではここ数週間、乳牛を含む50種以上の動物から高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスが検出されています。28日にはアイダホ州の農場で複数のアルパカからH5N1ウイルスが検出されました。
2024年6月1日(土)
■新型コロナ感染者数は計1万6554人で横ばい 最多の沖縄県は一部で医療逼迫 [健康ダイジェスト]
厚生労働省は5月31日、全国約5000の定点医療機関から20~26日に新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数は計1万6554人で、1機関当たり3・35人だったと発表しました。3週連続で増加しましたが、前週(3・28人)比はほぼ横ばいの1・02倍。昨年の同時期は1機関当たり3・63人でした。
最多の沖縄県は1機関当たり14・09人で、一部の医療機関の負担が増して逼迫しており、このまま感染が広がり続けると対応が困難になる恐れがあります。
都道府県別で1機関当たりの感染者数が多かったのは、沖縄県に次いで鹿児島県5・34人、北海道4・84人など。少なかったのは福井県1・33人、愛媛県1・69人、香川県1・77人などでした。
全国約500の定点医療機関が報告した新規入院患者数は計1489人で、前週比1・13倍でした。
2024年6月1日(土)
最多の沖縄県は1機関当たり14・09人で、一部の医療機関の負担が増して逼迫しており、このまま感染が広がり続けると対応が困難になる恐れがあります。
都道府県別で1機関当たりの感染者数が多かったのは、沖縄県に次いで鹿児島県5・34人、北海道4・84人など。少なかったのは福井県1・33人、愛媛県1・69人、香川県1・77人などでした。
全国約500の定点医療機関が報告した新規入院患者数は計1489人で、前週比1・13倍でした。
2024年6月1日(土)