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■医療機器メーカーに公取委が立ち入り検査 試薬の抱き合わせ販売で独禁法違反の疑い [健康ダイジェスト]

 血液検査に用いる測定装置と試薬を抱き合わせ販売するなどした疑いがあるとして、公正取引委員会は4日午前、東証プライム上場の医療機器大手「シスメックス」(神戸市)に対し、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査を始めました。調査場所は本社や全国の支店など計20カ所以上とみられます。
 関係者によると、同社は遅くとも2019年ごろから、取引先である病院や衛生検査所に対し、ライバル会社が製造する試薬を使用した場合、同社製の「血液凝固測定装置」を販売しないと伝え、他社の事業活動を不当に妨害した疑いがあります。
 性能面や使いやすさなどから同社製の測定装置の購入を希望していた取引先は、こうした条件提示を受け、安価な他社製の試薬の購入を諦めて同社製の試薬を使用する契約をしたとみられます。
 公取委は、こうした行為が独禁法の禁じる「抱き合わせ販売」などに当たる可能性があるとみて調べます。
 測定装置は血液の固まり具合や血栓が溶ける状況などを調べるもので、価格は1台当たり1000万円から2000万円。2022年の市場規模は約27億円で、同社はシェア(市場占有率)の5割超を占める国内最大手といいます。
 同社は、年間100億円を超える試薬の市場では業界2位で、自社製の装置と試薬を継続的に取引先へ販売できる体制を築くことで、ライバルの試薬メーカーを市場から排除し、安定的な利益の確保を狙ったとみられます。
 同社ホームページなどによると、同社は1968年に創業。開発した医療機器は全国の大学や病院で使われ、世界190以上の国や地域に輸出されています。2024年3月期の連結売上高は約4615億円に上ります。

 2024年6月4日(火)

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■千葉県、熱中症疑いで7人救急搬送 県内集計開始、重症も [健康ダイジェスト]

 千葉県は県内各消防本部からの情報を取りまとめた熱中症救急搬送の集計を今年も6月1日から開始しました。
 県の集計によると、1~3日の3日間に県内では計7人が熱中症とみられる症状で病院に救急搬送されました。うち1人は3週間以上の入院が必要な重症で、3週間未満の入院が必要な症状も1人いました。
 県によると、搬送者は1日が3人、2日が4人、3日は午後4時までに0人。重症者は柏市で搬送された80歳代女性。松戸市や浦安市、富津市などでも搬送者が生じました。

 2024年6月4日(火)

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■糖尿病患者の寿命延びる 死因1位はがん、学会が調査 [健康ダイジェスト]

 日本で糖尿病と診断された人の寿命が、2020年までの10年間で男性が3・0年、女性が2・2年、それぞれ延びていることが、日本糖尿病学会が医療機関を対象としたアンケートで明らかになりました。
 同学会が1970年代から10年ごとに実施している調査の5回目。「糖尿病の死因に関する委員会」(委員長・中村二郎愛知医大先進糖尿病治療学寄附講座教授)が、全国208の医療機関から登録された糖尿病約6万9000人と非糖尿病の約16万5000人の死亡時期や死因を解析しました。
 その結果、糖尿病患者が亡くなった時の年齢は平均で男性約74歳、女性約77歳。日本人全体の寿命の伸びを上回り、寿命の差は縮まりました。
 死因について調べると、1位はがん、2位は感染症。1970年代には42%を占め、1980年代まで1位だった脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎不全などの「血管障害」は1990年代に2位、2000年代に3位と順位が下がっていました。今回の調査では死因に占める比率が1970年代の4分の1になりました。薬剤などの進歩が貢献したとみられます。
 一方で、死因中のがんの比率は1970年代の25%から増え続け、今回は39%。国民全体では28%で高止まり傾向なのに対して上昇傾向がみられ、糖尿病患者でのがんの予防、管理の重要性が示されました。
 糖尿病のよく知られた合併症である慢性腎不全が死因となった割合は、1970年代の13%から下がり続け、今回は2・3%と国民全体の2・0%とほとんど差がありませんでした。糖尿病の増加の半面、糖尿病から人工透析が必要な慢性腎不全になる人数は減少に転じており、こちらも薬剤などの進歩を裏付ける結果となりました。

 2024年6月4日(火)

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