■劇症型溶血性レンサ球菌感染症、千葉県内の感染者51人で昨年同時期比4倍 [健康ダイジェスト]
国立感染症研究所は「溶血性レンサ球菌(溶連菌)」が原因で致死率が3~7割と極めて高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数について、6月2日時点で977人(速報値)となったと発表しました。千葉県内でも49人が確認され、昨年1年間の患者数をすでに上回りました。
県疾病対策課によると、県内での「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数は、6月9日時点だと、さらに2人判明して51人が報告され、昨年同時期の4・25倍となっています。昨年1年間には県内で44人の感染が報告され、うち13人が死亡しました。県の感染症情報センターと連携し、「注目疾患」としてホームページでも注意喚起しています。
同課は、溶連菌全体への予防策として「手洗い、うがいの徹底と傷口を清潔に処置すること。せきからも感染するので、せきエチケットも重要」と説明。「小さな傷でも腫れてきたり熱を持ってきたらすぐに医療機関へ」と呼び掛けています。
2024年6月14日(金)
県疾病対策課によると、県内での「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数は、6月9日時点だと、さらに2人判明して51人が報告され、昨年同時期の4・25倍となっています。昨年1年間には県内で44人の感染が報告され、うち13人が死亡しました。県の感染症情報センターと連携し、「注目疾患」としてホームページでも注意喚起しています。
同課は、溶連菌全体への予防策として「手洗い、うがいの徹底と傷口を清潔に処置すること。せきからも感染するので、せきエチケットも重要」と説明。「小さな傷でも腫れてきたり熱を持ってきたらすぐに医療機関へ」と呼び掛けています。
2024年6月14日(金)
■劇症型溶血性レンサ球菌感染症、東京都内の感染者147人で過去最多に 昨年は通年で142人 [健康ダイジェスト]
手足のえ死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の東京都内の感染者数が、統計開始以来、最も多くなっているとして、都は注意を呼び掛けています。
都は13日、専門家が参加する感染症の対策会議を開きました。この中で、都の担当者は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が6月2日時点で、統計を取り始めて以来、過去最多だった昨年1年間の141人をすでに上回り、147人に上っていると報告しました。昨年は患者報告数のうち、約3割の42人が死亡しました。全国の患者報告数も同日現在、過去最多だった2023年の941人を超え、977人に上ります。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、主に「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌に感染し、手足のえ死や多臓器不全などが起こる感染症で30歳代以上に多いとされ、症状が急激に悪化し死に至ることもあります。
都は、手足の痛みや腫れ、発熱などが感染の兆候だとして、兆候に気付いたら、すぐに医療機関を受診してほしいとしています。
また、飛まつや接触のほか、手足などの傷口から感染することがあるとして、手洗いやせきエチケット、それに傷口を汚れた手で触らないなどの対策を呼び掛けています。
東京感染症対策センターの賀来満夫所長は、「正しい情報に基づく行動が重要で、日常から対策をしてほしい」と話していました。
2024年6月14日
都は13日、専門家が参加する感染症の対策会議を開きました。この中で、都の担当者は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が6月2日時点で、統計を取り始めて以来、過去最多だった昨年1年間の141人をすでに上回り、147人に上っていると報告しました。昨年は患者報告数のうち、約3割の42人が死亡しました。全国の患者報告数も同日現在、過去最多だった2023年の941人を超え、977人に上ります。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、主に「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌に感染し、手足のえ死や多臓器不全などが起こる感染症で30歳代以上に多いとされ、症状が急激に悪化し死に至ることもあります。
都は、手足の痛みや腫れ、発熱などが感染の兆候だとして、兆候に気付いたら、すぐに医療機関を受診してほしいとしています。
また、飛まつや接触のほか、手足などの傷口から感染することがあるとして、手洗いやせきエチケット、それに傷口を汚れた手で触らないなどの対策を呼び掛けています。
東京感染症対策センターの賀来満夫所長は、「正しい情報に基づく行動が重要で、日常から対策をしてほしい」と話していました。
2024年6月14日
■キリンホールディングスがファンケルを完全子会社化、TOBで年内にも 健康事業を成長の軸に [健康ダイジェスト]
キリンホールディングス(HD)は14日、健康食品大手のファンケルに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。キリンHDのファンケル株の保有割合は約33%で、全株式の買い取りによる完全子会社化を目指します。世界的な健康志向の高まりを受け、成長が見込める健康関連事業の強化に一層注力します。
TOBは17日から7月29日まで実施。買い付け価格は1株当たり2690円で総額約2200億円。
キリンHDは2019年にファンケルと資本業務提携し、サプリメントや飲料などを販売してきました。キリンHDは酒類・食品、医薬に続く「第3の柱」として、免疫機能維持に役立つとされる独自素材「プラズマ乳酸菌」などを活用したヘルスサイエンス事業の育成を進めており、事業拡大にはファンケルの完全子会社化が不可欠と判断しました。
背景には健康志向の高まりに加え、人口減少や若者のアルコール離れに伴う酒類市場の縮小が予想されることがあります。キリンHDは将来的にヘルスサイエンス事業の売上高を全体の2割程度まで拡大する方針で、昨年にもオーストラリアの健康食品会社を買収するなど基盤強化を進めています。
キリンHDの南方健志社長は、「(TOB成立で)両グループの強みがさらに生かされ、国内外のお客様に新たな価値を提供できると確信している」と相乗効果を期待。その上で「アジア・パシフィック最大級のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ全体の成長を実現していきたい」とコメントしました。
2024年6月14日(金)
TOBは17日から7月29日まで実施。買い付け価格は1株当たり2690円で総額約2200億円。
キリンHDは2019年にファンケルと資本業務提携し、サプリメントや飲料などを販売してきました。キリンHDは酒類・食品、医薬に続く「第3の柱」として、免疫機能維持に役立つとされる独自素材「プラズマ乳酸菌」などを活用したヘルスサイエンス事業の育成を進めており、事業拡大にはファンケルの完全子会社化が不可欠と判断しました。
背景には健康志向の高まりに加え、人口減少や若者のアルコール離れに伴う酒類市場の縮小が予想されることがあります。キリンHDは将来的にヘルスサイエンス事業の売上高を全体の2割程度まで拡大する方針で、昨年にもオーストラリアの健康食品会社を買収するなど基盤強化を進めています。
キリンHDの南方健志社長は、「(TOB成立で)両グループの強みがさらに生かされ、国内外のお客様に新たな価値を提供できると確信している」と相乗効果を期待。その上で「アジア・パシフィック最大級のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ全体の成長を実現していきたい」とコメントしました。
2024年6月14日(金)
■新型コロナ治療薬、処方率が10%程度に低下 4月以降の負担増が影響か [健康ダイジェスト]
新型コロナウイルスに感染して飲み薬を処方してもらう人の割合が4月以降、10%程度に低下したことが、医療従事者向けサイトを運営する「エムスリー」の調査で14日、明らかになりました。治療薬代に対する公費支援が終了し比較的高額な支払いに、処方を見送る人が増えたとみられます。
国内の飲み薬は現在、塩野義製薬の「ゾコーバ」、MSDの「ラゲブリオ」、アメリカのファイザーの「パキロビッド」の3種類。エムスリーが全国約4100のクリニックなどから集めた診療情報データベース「JAMDAS」を基に調べました。
治療薬3種類合計の処方率は、昨年8月は22・2%と高水準で、普及に伴い処方が増加していました。今年3月は15・0%でしたが、4月に10・5%、5月は10・6%と低下しています。
新型コロナ治療薬の自己負担は3月末まで、最大9000円でした。公費支援が終わったことで、ゾコーバの場合、3割負担だと1万5000円程度の支払いが求められるようになりました。
2024年6月14日(金)
国内の飲み薬は現在、塩野義製薬の「ゾコーバ」、MSDの「ラゲブリオ」、アメリカのファイザーの「パキロビッド」の3種類。エムスリーが全国約4100のクリニックなどから集めた診療情報データベース「JAMDAS」を基に調べました。
治療薬3種類合計の処方率は、昨年8月は22・2%と高水準で、普及に伴い処方が増加していました。今年3月は15・0%でしたが、4月に10・5%、5月は10・6%と低下しています。
新型コロナ治療薬の自己負担は3月末まで、最大9000円でした。公費支援が終わったことで、ゾコーバの場合、3割負担だと1万5000円程度の支払いが求められるようになりました。
2024年6月14日(金)
■温浴施設で最大400倍のレジオネラ菌検出、1年以上報告せず営業 宮崎市のホテル [健康ダイジェスト]
ルートインジャパン(東京都品川区)は13日、宮崎市青島西1で運営するホテル「ルートイングランティアあおしま太陽閣」内の温浴施設で基準値以上のレジオネラ菌が検出されたのに、宮崎市保健所に1年以上報告せず営業していたと発表しました。検出されたのは基準値の最大400倍でした。客らの健康被害は確認されていないとしています。
同社によると、温浴施設は「健康ランド華の湯」。施設では衛生に関する管理要領などに基づき全浴槽で年2回以上、水質検査をしており、2023年3月、4月、9月、2024年2月、5月の検査でいずれも基準値以上のレジオネラ菌を検出しました。検出されたのは2023年3~9月は基準値の最大2倍、2024年2月は最大46倍、同5月は400倍でした。
市の条例では、基準値を超えた場合には保健所に届け出て、指導に沿った配水管などの洗浄消毒を行い、再び基準値を超える菌が検出されないことの確認を求めています。施設では保健所に報告せず、独自に消毒洗浄し、陰性確認を行わないまま営業を再開していました。
2023年度の水質検査結果を提出していないとして市保健所から複数回提出を求められたものの、その後も未提出で、市保健所から6月11日、立ち入り検査を受けたといいます。
健康ランド華の湯は現在、営業を停止しているといいます。
ルートインジャパンは、「保健所の指導のもと、より安心・安全な施設運営に努める」としています。
2024年6月14日(金)
同社によると、温浴施設は「健康ランド華の湯」。施設では衛生に関する管理要領などに基づき全浴槽で年2回以上、水質検査をしており、2023年3月、4月、9月、2024年2月、5月の検査でいずれも基準値以上のレジオネラ菌を検出しました。検出されたのは2023年3~9月は基準値の最大2倍、2024年2月は最大46倍、同5月は400倍でした。
市の条例では、基準値を超えた場合には保健所に届け出て、指導に沿った配水管などの洗浄消毒を行い、再び基準値を超える菌が検出されないことの確認を求めています。施設では保健所に報告せず、独自に消毒洗浄し、陰性確認を行わないまま営業を再開していました。
2023年度の水質検査結果を提出していないとして市保健所から複数回提出を求められたものの、その後も未提出で、市保健所から6月11日、立ち入り検査を受けたといいます。
健康ランド華の湯は現在、営業を停止しているといいます。
ルートインジャパンは、「保健所の指導のもと、より安心・安全な施設運営に努める」としています。
2024年6月14日(金)