■神戸市の中央市民病院で医療事故、80歳代男性患者の大腸がん治療を1年間放置 [健康ダイジェスト]
神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は19日、大腸がんと診断した患者の治療を約1年間怠る医療事故があったと発表しました。別の部位のがん治療を優先し、担当医同士の引き継ぎが不十分でした。
病院事務局によると、患者は同市の80歳代男性。2022年11月、CT検査でステージ(病期)「4」の前立腺がんと脊椎転移、大腸がんが確認されました。病院側は脊椎転移について緊急度が高いと判断し、必要な手術や治療を実施。男性が2023年12月、腹痛や下痢の症状を訴え検査したところ、大腸がんの治療が放置されていたことが判明しました。
脊椎転移などの治療を担った医師らが引き継ぎを失念し、大腸がんの担当医も、この患者の大腸がんを知っていながら連絡・調整を怠っていました。男性は今年2月にステージ「3」から「4」に進行していたという大腸がんの手術を受け、術後の経過は良好といいます。
病院は「適切な時期に治療できずに申し訳ない。再発防止に向け、安全対策を徹底する」としています。
2024年6月20日(木)
病院事務局によると、患者は同市の80歳代男性。2022年11月、CT検査でステージ(病期)「4」の前立腺がんと脊椎転移、大腸がんが確認されました。病院側は脊椎転移について緊急度が高いと判断し、必要な手術や治療を実施。男性が2023年12月、腹痛や下痢の症状を訴え検査したところ、大腸がんの治療が放置されていたことが判明しました。
脊椎転移などの治療を担った医師らが引き継ぎを失念し、大腸がんの担当医も、この患者の大腸がんを知っていながら連絡・調整を怠っていました。男性は今年2月にステージ「3」から「4」に進行していたという大腸がんの手術を受け、術後の経過は良好といいます。
病院は「適切な時期に治療できずに申し訳ない。再発防止に向け、安全対策を徹底する」としています。
2024年6月20日(木)
■「手足口病」が流行 東京都、2年ぶりに警報発表 [健康ダイジェスト]
東京都は、主に幼い子供が感染し、手足や口に発疹ができる「手足口病」の患者数が、基準を上回ったとして、警報を発表しました。都が警報を出すのは2年前の2022年以来で、こまめな手洗いなどの感染対策を呼び掛けることにしています。
手足口病は、主に幼い子供が感染し、手のひらや足の裏、口の中に発疹や水ほうができるウイルス性の感染症で、例年、夏に患者数が多くなり、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
6月16日までの1週間に都内31の保健所のうち11の保健所において、患者の報告数が5人を超え基準を上回ったことから、都は、手足口病の流行が起きているとして、20日、警報を発表しました。
手足口病は飛まつや接触などで感染することから、都は、せきやくしゃみをする際はティッシュなどで覆うほか、こまめに手を洗うなど、対策を徹底するよう呼び掛けることにしています。
2024年6月20日(木)
手足口病は、主に幼い子供が感染し、手のひらや足の裏、口の中に発疹や水ほうができるウイルス性の感染症で、例年、夏に患者数が多くなり、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
6月16日までの1週間に都内31の保健所のうち11の保健所において、患者の報告数が5人を超え基準を上回ったことから、都は、手足口病の流行が起きているとして、20日、警報を発表しました。
手足口病は飛まつや接触などで感染することから、都は、せきやくしゃみをする際はティッシュなどで覆うほか、こまめに手を洗うなど、対策を徹底するよう呼び掛けることにしています。
2024年6月20日(木)
■帯状ほう疹のワクチン、接種費用を公費補助の定期接種へ 厚労省 [健康ダイジェスト]
痛みを伴う水膨れが帯状に現れる皮膚疾患の「帯状ほう疹」のワクチンについて、厚生労働省は接種費用を公費で補助する「定期接種」に含める方針を決めました。今後、接種の対象年齢などについて専門家会議で議論した上で、正式に決定することにしています。
帯状ほう疹は、体内に潜伏していた「水ぼうそう」と同じウイルスが加齢や疲労などによる免疫力の低下で活性化され、痛みを伴う水膨れが帯状に現れる皮膚疾患です。
患者は50歳以上に多く、長引く神経痛などの合併症を引き起こす恐れがあります。
予防策としては、50歳以上の人や感染リスクの高い人を対象に、生ワクチンや不活化ワクチンが有効とされていますが、いずれも任意接種で、生ワクチンは約1万円、不活化ワクチンは約4万4000円の自己負担が必要です。
厚労省の専門家会議は、接種費用を公費で補助する定期接種化に向けた検討を進めてきましたが、20日の会議で国立感染症研究所のワクチンの分析結果が共有され、生ワクチンと不活化ワクチンのいずれについても有効性や安全性が確認され、費用対効果についても効果が期待できるとして、ワクチンを定期接種に含める方針が了承されました。
今後、接種の対象年齢などについて専門家会議で議論した上で、正式に決定することにしています。
2024年6月20日(木)
帯状ほう疹は、体内に潜伏していた「水ぼうそう」と同じウイルスが加齢や疲労などによる免疫力の低下で活性化され、痛みを伴う水膨れが帯状に現れる皮膚疾患です。
患者は50歳以上に多く、長引く神経痛などの合併症を引き起こす恐れがあります。
予防策としては、50歳以上の人や感染リスクの高い人を対象に、生ワクチンや不活化ワクチンが有効とされていますが、いずれも任意接種で、生ワクチンは約1万円、不活化ワクチンは約4万4000円の自己負担が必要です。
厚労省の専門家会議は、接種費用を公費で補助する定期接種化に向けた検討を進めてきましたが、20日の会議で国立感染症研究所のワクチンの分析結果が共有され、生ワクチンと不活化ワクチンのいずれについても有効性や安全性が確認され、費用対効果についても効果が期待できるとして、ワクチンを定期接種に含める方針が了承されました。
今後、接種の対象年齢などについて専門家会議で議論した上で、正式に決定することにしています。
2024年6月20日(木)
■サンバイオ再生医療製品、条件付き承認了承 厚労省部会 [健康ダイジェスト]
厚生労働省の専門部会は19日、再生医療ベンチャーのサンバイオが申請していた再生医療製品「アクーゴ」について、条件及び期限付き承認を了承しました。承認期限は7年間。今後の治療効果をみながら改めて評価を続けるといいますが、当面は出荷できません。
サンバイオは2022年3月に、再生医療等製品として外傷性脳損傷の患者に幹細胞を移植して改善を促すアクーゴの承認を申請していました。画期的な新薬を世界に先駆けて実用化するために優先審査する「先駆け審査指定制度」の対象になっていたものの「同等性と同質性が確認できない」などとして、厚労省は追加データの提出を求めていました。
専門部会での検討では、同等性などは確認できなかったといいます。しかし外傷性脳損傷は他に有効な治療薬がないことから、承認後にデータを改めて提出することを前提に了承しました。
外傷性脳損傷は、交通事故や転倒による強い衝撃で脳の組織が傷付いて起こります。半身まひや記憶障害が引き起こされることもあります。後遺症が残ることも多く、有効な手立てはリハビリが主でした。
アクーゴは健康な人の骨髄液から採取した細胞を加工したもの。移植して損傷した神経細胞の再生能力を促すとされ、これまでの治験で患者に運動機能障害の改善がみられたといいます。
2024年6月20日(木)
サンバイオは2022年3月に、再生医療等製品として外傷性脳損傷の患者に幹細胞を移植して改善を促すアクーゴの承認を申請していました。画期的な新薬を世界に先駆けて実用化するために優先審査する「先駆け審査指定制度」の対象になっていたものの「同等性と同質性が確認できない」などとして、厚労省は追加データの提出を求めていました。
専門部会での検討では、同等性などは確認できなかったといいます。しかし外傷性脳損傷は他に有効な治療薬がないことから、承認後にデータを改めて提出することを前提に了承しました。
外傷性脳損傷は、交通事故や転倒による強い衝撃で脳の組織が傷付いて起こります。半身まひや記憶障害が引き起こされることもあります。後遺症が残ることも多く、有効な手立てはリハビリが主でした。
アクーゴは健康な人の骨髄液から採取した細胞を加工したもの。移植して損傷した神経細胞の再生能力を促すとされ、これまでの治験で患者に運動機能障害の改善がみられたといいます。
2024年6月20日(木)
■臓器が体外に出る骨盤臓器脱に悩むシニア女性をサポートする下着開発 埼玉県の婦人下着メーカー [健康ダイジェスト]
婦人下着製造・販売の島崎(埼玉県秩父市)は、加齢や出産などで子宮などの臓器が体外に出てしまう骨盤臓器脱による異物感や尿漏れなどをサポートする下着を、骨盤底筋トレーニング専門家と共同開発しました。認知度も理解度も低い病気のため、症状に悩み、生活の質(QOL)を落としているシニア層の女性が潜在的に多いとみられます。女性たちが日常生活を快適に送れる下着として期待されます。
骨盤臓器脱は、子宮やぼうこう、直腸など骨盤内に収まっている臓器が膣(ちつ)などから体外に出てしまう病気で、主に中高年の女性に見られます。加齢や出産により骨盤の底を支える筋肉などが緩むことが原因とされます。人には相談しにくいデリケートな症状のため、日常生活で異物感や尿漏れなどに悩みながらも我慢している女性たちが多くいるとみられます。
異物感や尿漏れなどをサポートするガードル下着「ソコブラ」を今回、同社と一緒に共同開発した北條裕紀恵さん(50)は、看護師として勤務していたころから臓器脱に悩む女性を多く目にし、骨盤底筋トレーニングサロンを都内に開業。サロンにくる女性たちをアンケート調査し、2年前から共同開発に着手しました。「試作を繰り返し、機能性はもちろん、洋服に響かない、日常生活を快適に過ごせる下着にこだわった」とし、病院や医学会の展示ブースなどでも紹介し、話題になっている。
骨盤の底を引き上げ、股の部分を安定させながらフィット感を得られるよう、長細く緩みのないサポートバーを股から背面(お尻の上の部分)にホックで固定させる構造。ホックは3段階調整で、脱着時には音もしません。凹凸感も少ないため、アウターにも響きにくく、股部分のフリーポケットにはナプキンなどを丸めて入れることができ、フィット感の調整も可能です。
同社営業部の大野一副部長(41)は、「『フェムテック』に注目が集まる一方で、臓器脱を知らない人が多く、商品の選択肢も少ない。丁寧に説明をし、認知を広げ、潜在的に困っている女性たちの元に届けたい」と話しています。
価格は1万1980円(税込み)。ネットショップ「ランジェリーガーデン」で購入できます。問い合わせは、同社(電話0494・22・2535)へ。
2024年6月20日(木)
骨盤臓器脱は、子宮やぼうこう、直腸など骨盤内に収まっている臓器が膣(ちつ)などから体外に出てしまう病気で、主に中高年の女性に見られます。加齢や出産により骨盤の底を支える筋肉などが緩むことが原因とされます。人には相談しにくいデリケートな症状のため、日常生活で異物感や尿漏れなどに悩みながらも我慢している女性たちが多くいるとみられます。
異物感や尿漏れなどをサポートするガードル下着「ソコブラ」を今回、同社と一緒に共同開発した北條裕紀恵さん(50)は、看護師として勤務していたころから臓器脱に悩む女性を多く目にし、骨盤底筋トレーニングサロンを都内に開業。サロンにくる女性たちをアンケート調査し、2年前から共同開発に着手しました。「試作を繰り返し、機能性はもちろん、洋服に響かない、日常生活を快適に過ごせる下着にこだわった」とし、病院や医学会の展示ブースなどでも紹介し、話題になっている。
骨盤の底を引き上げ、股の部分を安定させながらフィット感を得られるよう、長細く緩みのないサポートバーを股から背面(お尻の上の部分)にホックで固定させる構造。ホックは3段階調整で、脱着時には音もしません。凹凸感も少ないため、アウターにも響きにくく、股部分のフリーポケットにはナプキンなどを丸めて入れることができ、フィット感の調整も可能です。
同社営業部の大野一副部長(41)は、「『フェムテック』に注目が集まる一方で、臓器脱を知らない人が多く、商品の選択肢も少ない。丁寧に説明をし、認知を広げ、潜在的に困っている女性たちの元に届けたい」と話しています。
価格は1万1980円(税込み)。ネットショップ「ランジェリーガーデン」で購入できます。問い合わせは、同社(電話0494・22・2535)へ。
2024年6月20日(木)
■つけ爪用など瞬間接着剤、拭き取りで発熱 国民生活センターがやけどに注意呼び掛け [健康ダイジェスト]
つけ爪などにも使われる瞬間接着剤をティッシュペーパーなどで拭き取ろうとして発熱し、やけどをするといった事例が報告されているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けています。
国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに、瞬間接着剤によってやけどをしたという情報が、2019年4月からの5年間で7件寄せられています。
このうち、今年1月には10歳代の女性がつけ爪用の接着剤をデニム素材の服にこぼしたところ、服が溶けるほど熱くなり、太ももに全治1カ月以上のやけどをしました。
このほか、5月には、大阪府河内長野市で行われたイベントで4歳の男の子に、近くにいた見物客が持っていたつけ爪用の接着剤が誤ってかかり、右腕に全治約2週間のやけどをした事例も明らかになっています。
瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレート系の物質は接着面などの水分と反応して熱が発生する特徴があり、ティッシュペーパーや布などにしみ込んで表面積が拡大すると反応が急激に進む場合があるということです。
国民生活センターが、市販されている瞬間接着剤、12製品について、ティッシュペーパーや衣類に付着した際の温度を調べたところ、粘度が低くさらさらした製品を中心に、合わせて5製品が、ティッシュペーパーや綿100%の衣類に付着した後、やけどを引き起こすとされる70度以上の高温になり、最も高いものは、わずか15秒ほどで167度にまで上昇したということです。
国民生活センターは、誤って衣類に付着した場合は大量の水をかけることや、皮膚に付着した場合は慌てて拭き取ろうとせず、40度ほどのお湯の中でもむようにしてはがすよう注意を呼び掛けています。
2024年6月20日(木)
国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに、瞬間接着剤によってやけどをしたという情報が、2019年4月からの5年間で7件寄せられています。
このうち、今年1月には10歳代の女性がつけ爪用の接着剤をデニム素材の服にこぼしたところ、服が溶けるほど熱くなり、太ももに全治1カ月以上のやけどをしました。
このほか、5月には、大阪府河内長野市で行われたイベントで4歳の男の子に、近くにいた見物客が持っていたつけ爪用の接着剤が誤ってかかり、右腕に全治約2週間のやけどをした事例も明らかになっています。
瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレート系の物質は接着面などの水分と反応して熱が発生する特徴があり、ティッシュペーパーや布などにしみ込んで表面積が拡大すると反応が急激に進む場合があるということです。
国民生活センターが、市販されている瞬間接着剤、12製品について、ティッシュペーパーや衣類に付着した際の温度を調べたところ、粘度が低くさらさらした製品を中心に、合わせて5製品が、ティッシュペーパーや綿100%の衣類に付着した後、やけどを引き起こすとされる70度以上の高温になり、最も高いものは、わずか15秒ほどで167度にまで上昇したということです。
国民生活センターは、誤って衣類に付着した場合は大量の水をかけることや、皮膚に付着した場合は慌てて拭き取ろうとせず、40度ほどのお湯の中でもむようにしてはがすよう注意を呼び掛けています。
2024年6月20日(木)