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■ノボノルディスクの肥満症薬、中国で承認取得 最大の「肥満大国」に参入 [健康ダイジェスト]

 デンマークの製薬大手ノボノルディスクは25日、肥満症治療薬「ウゴービ(一般名セマグルチド)」が中国で承認されたと明らかにしました。
 ウゴービが発売されるのは12カ国目、アジアでは日本に次いで2番目となります。
 同社は3月、中国で承認された場合、まず自費購入者に焦点を当てると述べていました。
 中国は太りすぎや肥満の人が世界で最も多い、と推定されています。2020年の中国の公衆衛生調査によると、太りすぎの成人の数は2030年までに5億4000万人に達すると予測されています。2000年比で2・8倍の増加となります。肥満の人の数は7・5倍の1億5000万人に急増すると見込まれています。
 同社の糖尿病治療薬「オゼンピック」は2021年に、中国の承認を取得。昨年の中国での売上高は48億デンマーククローナ(6億9800万ドル)と倍増しました。
 しかし、中国では肥満症治療薬の先行者利益を得られる期間は短い可能性があります。ウゴービとオゼンピックの主成分であるセマグルチドの特許はヨーロッパと日本では31年、アメリカでは32年ですが、中国では2年足らずで切れることになっています。
 現地の医薬品メーカーは、ジェネリック医薬品(後発薬)の開発にしのぎを削っています。

 2024年6月26日(水)

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■PFASの健康影響否定できず 内閣府食品安全委、発がん性「証拠は限定的」 [健康ダイジェスト]

 内閣府の食品安全委員会は25日、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」の健康影響について、国として初となる評価書を決定しました。出生時の体重低下やワクチン接種後の抗体低下との関連は「否定できない」としました。健康影響に関する知見はまだ少なく、発がん性については「証拠は限定的」と評価するにとどめました。
 環境省はこの評価書や、現在進めている水道水の全国調査の結果も踏まえ、代表的な「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」の合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)としている水道水や河川の暫定目標値の見直しを議論します。
 人が1日に摂取する許容量は2物質について、それぞれ体重1キロ当たり20ナノグラムとしました。
 健康影響を巡り、アメリカの学術機関はPFAS7種類の合計が血液中で1ミリリットル当たり20ナノグラムを超えるとリスクが増すと指摘。世界保健機関(WHO)傘下の研究機関は、PFOAの発がん性評価を引き上げ、4段階中で最も高い「発がん性がある」グループに分類しました。

 2024年6月26日(水)

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■アルコール健康被害、世界で推計4億人 WHO、若者の飲酒に懸念 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は25日、飲酒によるアルコール依存症など健康を害した15歳以上の人口が2019年に世界で推計4億人に上ったとする報告書を発表しました。15~19歳で飲酒経験がある人の割合が「受け入れがたいほど高い」と懸念。飲酒を容認する社会通念により、引き起こされる健康被害が軽視されていると指摘しました。
 WHOは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今回は2020~2022年のデータをまとめられなかったとしています。
 報告書によると、2019年の1人当たりの年間アルコール消費量(純アルコール換算)は5・5リットルで、2010年の5・7リットルから微減しました。2020年については、新型コロナの影響を受け、2019年に比べ10・1%減の4・9リットルと推測しました。
 消費量は旧ソ連諸国やヨーロッパ地域、北アメリカ・南アメリカ地域で多く、両地域では健康被害に苦しむ人口比が他の地域よりも高くなりました。最も消費量が多い国はルーマニアで17・0リットル。アメリカは9・6リットル、日本は6・7リットルでした。

 2024年6月26日(水)

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