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■小林製薬「紅麹」問題、患者の約85%が腎臓の機能1カ月以上戻らず 日本腎臓学会が報告 [健康ダイジェスト]

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、日本腎臓学会は6月末の時点で報告があった患者100人余りのうち約85%が、1カ月以上にわたって腎臓の機能が正常値に戻らない状態だったとする調査結果を発表しました。
 これは6月30日、横浜市で開かれた日本腎臓学会のシンポジウムで猪阪善隆副理事長が発表しました。
 発表によりますと、学会が会員の医師を通じて、問題のサプリを摂取して腎臓に障害がみられた患者を調査したところ、6月末の時点で腎機能のデータが報告された105人のうち、約85%に当たる90人が治療を始めて1カ月以上たっても、腎臓の機能の数値が正常値を下回っていたということです。
 治療を始めた当初は回復がみられたものの、その後、正常な状態までは回復していない患者が多いということで、猪阪副理事長は「多くの患者が腎機能が低下したまま、慢性腎臓病のような状態になっている」と話しました。
 また、この問題が明らかになる前に複数の患者を診察していた日本大学医学部の阿部雅紀主任教授も講演し、これまでに受診した8人のうち7人が治療を始めてから約3カ月たっても腎機能が元に戻っていないと報告しました。
 阿部主任教授は「腎機能は一度、障害が起きると、将来的に透析が必要になるケースもある。今後、長期的にみていく必要がある」と話していました。

 2024年7月1日(月)

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■母乳の栄養成分「トリカプリン」、腹部の大動脈瘤を縮小させる可能性 大阪大、治療薬候補として臨床試験 [健康ダイジェスト]

 母乳などに含まれる栄養成分「トリカプリン」が、おなかの大動脈にできたこぶを小さくする可能性があるとして、大阪大の研究チームは、腹部大動脈瘤(りゅう)の患者を対象に、治療薬候補として服用してもらう臨床試験を行うと発表しました。
 腹部大動脈瘤は、おなかの大動脈が動脈硬化でしなやかさを失い、もろくなった血管の壁が膨らんでこぶを作る病気。自覚症状がないまま進行し、突然破裂して命を落とすこともあります。
 チームの樺敬人(かんばたかひと)・同大特任研究員(循環器内科学)によると、国内の推定患者数は100万~180万人で、こぶが5センチ以上になると、有効な治療は、人工血管に置き換えるなどの手術に限られます。
 トリカプリンは母乳やココナツミルクなどに含まれる中性脂肪の一種で、主成分とする健康食品を同大などが開発。近畿大などと行ったラットの実験では、血管が丈夫になり、こぶを縮小させる効果がみられました。
 臨床試験は大阪大病院で実施します。こぶが4・5センチ以下の患者10人(50~85歳)に、この健康食品のカプセルを毎日3回、1年間服用してもらいます。
 樺特任研究員は、「有効性がわかれば、手術の前に投薬治療ができるようになる可能性がある」としています。

 2024年7月1日(月)

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■紅麹の新たな76人の死亡事例、小林製薬が調査計画を厚労省に提出 内容は非公表 [健康ダイジェスト]

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)を含むサプリメントを摂取後に健康被害が相次いでいる問題で、小林製薬は1日、新たに因果関係を調査するとしていた76人の死亡事例に関しての調査の進め方などをまとめた計画を6月29日付で厚生労働省に提出したと発表しました。小林製薬は計画の内容について「非公表」としています。
 この問題では、武見敬三厚労相が6月28日、これまで把握していた5人以外に、死亡に関する相談が170件あったと発表。170件のうち、91件についてはサプリメントを口にしておらず、3件については調査を終え、因果関係がなかったとする一方、残りの76件については利用者が紅麹成分を摂取し、死亡との因果関係を調査中としていました。直接的な死因が肺炎や脳梗塞、がんといった人も含まれているといいます。
 武見厚労相は、死亡事例を2カ月以上報告していなかったことについて、「小林製薬の判断により、死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾である」と怒りをあらわにし、遺族の同意の取得や医療機関からの情報収集など、今後の調査の進め方について早急に計画を作成し、29日までに国に報告するよう求めていました。
 厚労省は、小林製薬による調査の進展状況を直接管理する方針を示しています。

 2024年7月1日(月)

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