SSブログ

■「暑い時間帯の不要不急の外出避けて」と日本救急医学会が緊急提言 [健康ダイジェスト]

 日本救急医学会は8日、熱中症への注意喚起のため記者会見を開き、この夏も厳しい暑さで熱中症のリスクが高まることが想定されるとして、「暑い時間帯の不要不急の外出は控えてほしい」と呼び掛けました。
 救急の医師らで作る日本救急医学会は8日、オンラインで記者会見を開き、学会の理事を務める日本医科大学の横堀將司医師が「猛暑日が続いているが、体が熱さに慣れきっていない時期は熱中症になりやすい。暑い時間帯の不要不急の外出は避けてほしい」と注意を呼び掛けました。
 その上で、高齢者や子供のほか持病や障害のある人、それに経済的な問題からエアコンを使えない人などが特に熱中症のリスクが高いとして、周囲の人が健康状態や、過ごし方に注意を払ってほしいと訴えました。
 また、学会として熱中症患者の重症度を見直し、これまで「重症」と分類されてきた熱中症の患者のうち、体の内部で測る「深部体温」が40度以上かつ、意識がなかったり、もうろうとしたりしている患者を、死亡するリスクの高い「最重症」と、新たに分類して集中的な治療を行うよう提言しました。
 学会によりますと「最重症」の状態の患者が搬送された場合、体に水分を吹き付け扇風機で気化熱を奪う方法や、すぐに冷たい水のプールなどで全身を冷やす「アクティブ・クーリング」という手法で、治療を行うことが推奨されるということです。
 医療機関などで行うことが有効だとして、「家庭では無理に水風呂に入れたりせず、救急車を呼んでほしい」としました。
 横堀医師は「最近の夏の暑さは『災害級』と言われることがあるが、患者の数は自然災害による被害を超えかねない状況だ。熱中症の患者を助けるにはどのような体制が必要かさらに考えていきたい」と話しています。

 2024年7月9日(火)

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■卵と淡色野菜、小食で抑うつと強い関連 米沢栄養大の食品調査 [健康ダイジェスト]

 勤労者の食品群ごとの摂取量と抑うつとの関係を調べたところ、卵の摂取が少ない男女と、キャベツや大根、タマネギといった淡色野菜の摂取が少ない女性は抑うつとの関連が強いとする研究結果を、山形県立米沢栄養大の研究チームが国際学術誌に発表しました。
 研究チームは、2020年10~11月、東北地方のある自治体の職員約570人を対象に、生活習慣や食事などに関するアンケートを実施。疫学調査で用いる抑うつ状態を測る自己申告の結果も合わせ、約420人分のデータを解析しました。
 食事は肉や魚、緑黄色野菜、豆類、果物など15の食品群について、摂取量を「多い」「中程度」「少ない」の3段階に分け、摂取量と抑うつの関連を調べました。
 その結果、卵の摂取量が少ない人は、多い人と比べて、男性では2・6倍、抑うつとの関連が強く、女性では2・7倍強くなりました。女性では摂取量が中程度でも2・6倍強くなりました。
 淡色野菜の摂取量が少ない女性は多い女性と比べて抑うつとの関連が2・9倍、中程度の女性でも2・7倍強くなりました。
 これら以外の比較では、明確な差が出ませんでした。
 研究チームによると、摂取量が「多い」とは、卵なら1日1個以上、淡色野菜なら政府の推奨に基づき1日230グラム程度に相当するといいます。
 研究チームの北林蒔子・米沢栄養大教授(公衆栄養学)は、「卵や野菜をしっかり取ることは、体だけでなく精神面にも重要だ。従来の研究から野菜については想像できたが、卵は予想していなかった」と話しています。
 卵には、脳内の神経伝達物質セロトニンの材料になる必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれています。

 2024年7月9日(火)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■鳥インフルH5N1、人への感染性高まった可能性 アメリカでは牛を介し感染例も [健康ダイジェスト]

 アメリカの酪農場で飼育される乳牛の間で感染が広がる高病原性鳥インフルエンザウイルスのH5N1について、従来と比べて人への感染性が高い可能性があるとする分析結果を、東京大などの国際研究チームが明らかにしました。
 哺乳類の間での弱い飛沫(ひまつ)感染も確認されており、研究チームは「人でも感染が広がらないよう、封じ込めを急ぐ必要がある」としています。論文が8日付けのイギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されました。
 アメリカでは今年3月以降、牛の感染が少なくとも12の州で確認されました。牛から人に感染し、目の充血などの症状が出たことも数例報告されています。
 東京大など日米の研究チームが感染した牛のウイルスを分析すると、人の喉や鼻に多い分子に結合する性質があり、この分子を介して人でも感染する可能性が示されました。従来のH5N1は、この分子に結合する能力が低かったといいます。
 また、ウイルスを感染させた哺乳類のフェレットの4匹中1匹で飛沫感染したことが血液検査で判明しました。
 研究チームの国立国際医療研究センター研究所国際ウイルス感染症研究センター長、河岡義裕・東大特任教授(ウイルス学)は、「ウイルスが変化し感染性が高まっている可能性がある。病原性の変化も注視することが必要だ」と話しています。
 北海道大学の迫田義博教授(ウイルス学)は、「飛沫感染したフェレットのウイルス量は非常に少なく、すぐにパンデミック(世界的大流行)につながるとはいえないが、注意は必要だ。検出の時期や場所が違うウイルスを調べ、データを蓄積することを急ぐべきだ」とコメントしています。
 乳牛から搾ったばかりの生乳に含まれるウイルスは、加熱処理で大幅に減少します。坂本哲志農相は6月18日の閣議後会見で、「国内で流通する牛乳は、加熱処理をしており人への健康影響はないと考える」と述べています。

 2024年7月9日(火)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■東京都内、熱中症の疑いで55人救急搬送 うち1人は重篤な状態 [健康ダイジェスト]

 東京消防庁によりますと、東京都内では9日午後3時までに、20歳から93歳までの合わせて55人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
 このうち板橋区では80歳代の女性が屋内で倒れているのを家族が見付け、医療機関に搬送されましたが、重篤な状態だということです。
 また、70歳代の女性1人が重症、50歳代から90歳代の28人が中等症、20歳代から90歳代の25人が軽症です。
 搬送者を年代別でみると、最も多いのは80歳代で19人、次いで90歳以上の5人となっています。
 東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、熱中症予防対策を徹底するよう注意を呼び掛けています。
 茨城県のまとめによりますと、9日午後3時までに県内では15歳から91歳までの合わせて12人が熱中症やその疑いで医療機関に搬送されました。いずれも命に別状はないということです。

 2024年7月9日(火)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康