■手足口病が15週連続で増加、1医療機関当たり患者11・46人 ヘルパンギーナも前週比1・36倍 [健康ダイジェスト]
国立感染症研究所は16日、直近(7月1~7日)の1週間に報告された手足口病の患者が、1医療機関当たり11・46人になったと発表しました。前週(8・45人)からさらに増え、15週連続で増加。過去10年の同じ時期と比べて、最も患者数が多くなっています。
都道府県別では、最も多いのは三重県で25・98人。次いで、埼玉県18・8人、富山県18・76人、広島県16・99人の順になっていて、38の都府県で国の警報基準となっている5人を超えています。
手足口病は、4歳くらいまでの乳幼児を中心に夏に流行する感染症で、口の中や手のひら、足の裏などに2~3ミリの水疱(すいほう)性の発疹が出ます。まれに髄膜炎や脳炎などを引き起こすことがあります。
手足口病は、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱とともに、夏風邪の要因とされています。
ヘルパンギーナの直近の感染者は、1医療機関当たり2・15人で前週(1・58人)より約1・36倍に増え、咽頭結膜熱は0・67人と前週(0・74人)より減少しました。
日本小児科医会で感染症対策に携わる峯眞人理事は、「ここ数年、手足口病の大きな流行がなかったため、感染したことのない子たちが一定数いて、保育所や幼稚園などで一気に広がっていると思う。原因のウイルスが複数あるので何度もかかることがある。流行は後1カ月ほどは続く可能性があるので、手洗いや唾液に触れないようにするなどの対策を取ってほしい」と話していました。
2024年7月16日(火)
都道府県別では、最も多いのは三重県で25・98人。次いで、埼玉県18・8人、富山県18・76人、広島県16・99人の順になっていて、38の都府県で国の警報基準となっている5人を超えています。
手足口病は、4歳くらいまでの乳幼児を中心に夏に流行する感染症で、口の中や手のひら、足の裏などに2~3ミリの水疱(すいほう)性の発疹が出ます。まれに髄膜炎や脳炎などを引き起こすことがあります。
手足口病は、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱とともに、夏風邪の要因とされています。
ヘルパンギーナの直近の感染者は、1医療機関当たり2・15人で前週(1・58人)より約1・36倍に増え、咽頭結膜熱は0・67人と前週(0・74人)より減少しました。
日本小児科医会で感染症対策に携わる峯眞人理事は、「ここ数年、手足口病の大きな流行がなかったため、感染したことのない子たちが一定数いて、保育所や幼稚園などで一気に広がっていると思う。原因のウイルスが複数あるので何度もかかることがある。流行は後1カ月ほどは続く可能性があるので、手洗いや唾液に触れないようにするなどの対策を取ってほしい」と話していました。
2024年7月16日(火)
■住友ファーマの白血病治療候補薬、アメリカで優先審査指定 [健康ダイジェスト]
住友ファーマは16日、開発中の抗がん剤「DSPー5336」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)から優先的に審査を受けられるファストトラックの指定を受けたと発表しました。抗がん剤は再発または難治性の急性骨髄性白血病向けに開発しています。
ファストトラックは重篤な疾患を治療する可能性のある医薬品に対して、開発や審査の迅速化を目的とした制度になります。申請資料を段階的にFDAに提出することなどが可能となり、全データの提出を待たずに順次審査を進められます。
2024年7月16日(火)
ファストトラックは重篤な疾患を治療する可能性のある医薬品に対して、開発や審査の迅速化を目的とした制度になります。申請資料を段階的にFDAに提出することなどが可能となり、全データの提出を待たずに順次審査を進められます。
2024年7月16日(火)
■世界の子供のワクチン接種率、回復が停滞 国連が警鐘 [健康ダイジェスト]
国連は15日、世界の子供のワクチンの接種率が伸びておらず、数百万人の子供たちが未接種もしくは接種が完了していない状態に置かれているとの統計を発表しました。これにより、はしか(麻しん)などが流行しやすくなると警鐘を鳴らしました。
世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF) が公開したデータによると、2023年には84%(約1億800万人)の子供が三種混合(DTP)ワクチンの3回目の接種を終えています。DTPの3回目の接種率は各国の予防接種率を測る指標として使われています。
これは新型コロナウイルスの流行で激減した接種率がわずかに回復した2022年と同水準で、改善傾向が止まったことを意味しています。コロナ流行以前の2019年は86%でした。
両機関によると、2023年にDTP未接種もしくは接種が完了していない子供は2019年比で270万人増えています。
また回復が停滞しただけでなく、1回も接種を受けていない子供の数は2019年は1280万人、2022年は1390万人だったのに対し、2023年は1450万人に増えました。
はしか予防接種では、定期接種で1回目の接種を受けた子供の数は2023年は83%で、2022年と同レベルでした。コロナ流行前は86%でした。
2回目の接種済みの子供はわずか74%でした。両機関は流行を防ぐには95%の接種率が必要だと指摘しています。
UNICEFの予防接種部門トップ、エフレム・レマンゴ氏は記者らに、「流行を予防し、根絶目標を達成するには低すぎる」と話しました。
レマンゴ氏は、2023年には30万人がはしかに感染したと指摘。これは、2022年の感染者数の3倍近くです。
2024年7月16日(火)
世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF) が公開したデータによると、2023年には84%(約1億800万人)の子供が三種混合(DTP)ワクチンの3回目の接種を終えています。DTPの3回目の接種率は各国の予防接種率を測る指標として使われています。
これは新型コロナウイルスの流行で激減した接種率がわずかに回復した2022年と同水準で、改善傾向が止まったことを意味しています。コロナ流行以前の2019年は86%でした。
両機関によると、2023年にDTP未接種もしくは接種が完了していない子供は2019年比で270万人増えています。
また回復が停滞しただけでなく、1回も接種を受けていない子供の数は2019年は1280万人、2022年は1390万人だったのに対し、2023年は1450万人に増えました。
はしか予防接種では、定期接種で1回目の接種を受けた子供の数は2023年は83%で、2022年と同レベルでした。コロナ流行前は86%でした。
2回目の接種済みの子供はわずか74%でした。両機関は流行を防ぐには95%の接種率が必要だと指摘しています。
UNICEFの予防接種部門トップ、エフレム・レマンゴ氏は記者らに、「流行を予防し、根絶目標を達成するには低すぎる」と話しました。
レマンゴ氏は、2023年には30万人がはしかに感染したと指摘。これは、2022年の感染者数の3倍近くです。
2024年7月16日(火)