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■固形がん初の遺伝子改変細胞治療 滑膜肉腫対象、アメリカで承認 [健康ダイジェスト]

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は2日、希少がんの滑膜肉腫に対するイギリスのアダプティミューン・セラピューティクスの治療用免疫細胞「テセルラ」を承認したと発表しました。免疫細胞の一種、T細胞を遺伝子改変してがん細胞への攻撃力を高め、体内に戻しました。既存製品は血液がんが対象で、それ以外の臓器にできる固形がん治療での実用化は初といいます。
 滑膜肉腫は手足の関節付近などにでき、30歳代以下の男性に多くみられます。すでに抗がん剤治療を終え、手術不能か転移した成人患者を対象としました。患者の血液からT細胞を採取し、がん細胞特有のタンパク質を目印に攻撃するよう改変した上で1回点滴します。価格は約1億600万円。

 2024年8月4日(日)

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■神戸徳洲会病院が新たに医療過誤1件を認定 血圧上昇させる薬剤投与遅れ90歳代死亡 [健康ダイジェスト]

 神戸市垂水区の神戸徳洲会病院で患者が適切な治療を受けられずに死亡する事故が相次いだ問題で、同病院が院内調査の結果、新たに1件を医療過誤による死亡と認定していたことがわかりました。国の医療事故調査制度に基づく検証や院内調査の対象とした死亡事故などは計15件とし、医療過誤の認定は3件目となりました。
 新たに医療過誤と認めたのは、今年1月に90歳代男性が心肺停止状態で搬送され、血圧を上昇させる薬剤の追加投与が遅れて死亡した事例。病院側は「事故ではないが、死期を早めたことは間違いなく、過失があったと判断した」としました。遺族に謝罪し、賠償を検討しているといいます。
 同病院では、昨年1~7月に複数の患者がカテーテル治療後に死亡していたことが判明。神戸市が翌8月に行政指導し、今年2月に医療法に基づく改善命令を出しました。その後、病院側は死亡患者のうちカテーテル治療を受けた90歳代女性と、糖尿病の既往歴を見落とした70歳代男性の2人について医療過誤があったと認定していました。

 2024年8月4日(日)

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■摂津市のダイキン工場周辺の地下水からPFAS検出 血液検査でアメリカ指針超の高濃度 [健康ダイジェスト]

 大手空調メーカー「ダイキン工業」の工場がある大阪府摂津市の地下水から有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が検出され、京都大と市民団体が住民やダイキン工業の元従業員ら1190人の血液検査をしたところ、約3割で健康へのリスク増加が懸念されるアメリカの指針値を上回る濃度を検出したことが3日、明らかになりまし。元従業員で30倍の値だった人もおり、同様の検査としては国内最多人数といいます。
 国は血中濃度と健康影響の関係は明らかでないとし、国内の指針値はありません。だが今回の結果は、国が実施した2020年度の全国調査の値も上回る傾向にあり、団体は早急な基準の策定を求めたいとしています。
 ダイキン工業は過去に摂津市の淀川製作所を含め、PFASの一種であるPFOA(ピーフォア)を取り扱っていました。
 京都大の原田浩二准教授と小泉昭夫名誉教授(いずれも環境衛生学)らが、工場周辺や元従業員の居住地を中心に、大阪府と兵庫県の約30の自治体で調査。暫定集計で値が最も高かったのは兵庫県内の元従業員で1ミリリットル当たり約610ナノグラム(ナノは10億分の1)。学術機関のアメリカアカデミーが検査を推奨するとしている指針値20ナノグラムの約30倍でした。

 2024年8月4日(日)

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■東京都内、熱中症疑いで36人救急搬送 [健康ダイジェスト]

 東京消防庁によりますと、4日、東京都内では、午後3時までに2歳から94歳までの合わせて36人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。
 このうち、50歳代から70歳代の3人が重症、30歳代から90歳代の8人が中等症、2歳から90歳代の25人が軽症です。
 東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう呼び掛けています。

 2024年8月4日(日)

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