■7月の世界平均気温は観測史上最高 アメリカ海洋大気局が解析 [健康ダイジェスト]
海洋と大気に関する調査・研究を行っているアメリカ海洋大気局(NOAA)は12日、7月の世界の気温が過去最高となったと発表しました。一方で、海面水温は過去2番目で、15カ月続いていた最高記録の更新がストップしています。
NOAAの解析によると、7月の世界の平均気温は20世紀の同月平均気温15・8度に比べると1・21度高く、これまでの最高だった昨年7月をわずかに上回っています。14カ月連続で月間気温の過去最高を更新しました。特にアフリカ、ヨーロッパ、アジアで気温が高く、日本の7月も観測史上最高です。
NOAAが作成した7月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ、低さであるかを表したマップでは、地球の大部分が基準値より高いことを示す暖色系です。アフリカ北部から南ヨーロッパ、アジア周辺に「記録的高温」を示す濃い赤色が目立ちます。
なお、世界の気温は解析方法による誤差があり、ヨーロッパ連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、7月の気温が過去2番目であるとしています。
NOAAの組織である国立環境情報センター(NCEI)は世界の年間の気温の見通しも行っていて、2024年が昨年を上回って過去最も暖かい年になる確率が77%、上位5位以内に入る可能性がほぼ100%としています。
海面水温は平年に比べると1度近く高かったものの、過去の記録の中では2番目で、2023年4月から15カ月続いていた過去最高の更新はストップしました。海面水温の高さは世界的な高温に大きな影響を与えていましたので、今後の気温に変化が現れるのか注目されます。
2024年8月14日(水)
NOAAの解析によると、7月の世界の平均気温は20世紀の同月平均気温15・8度に比べると1・21度高く、これまでの最高だった昨年7月をわずかに上回っています。14カ月連続で月間気温の過去最高を更新しました。特にアフリカ、ヨーロッパ、アジアで気温が高く、日本の7月も観測史上最高です。
NOAAが作成した7月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ、低さであるかを表したマップでは、地球の大部分が基準値より高いことを示す暖色系です。アフリカ北部から南ヨーロッパ、アジア周辺に「記録的高温」を示す濃い赤色が目立ちます。
なお、世界の気温は解析方法による誤差があり、ヨーロッパ連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、7月の気温が過去2番目であるとしています。
NOAAの組織である国立環境情報センター(NCEI)は世界の年間の気温の見通しも行っていて、2024年が昨年を上回って過去最も暖かい年になる確率が77%、上位5位以内に入る可能性がほぼ100%としています。
海面水温は平年に比べると1度近く高かったものの、過去の記録の中では2番目で、2023年4月から15カ月続いていた過去最高の更新はストップしました。海面水温の高さは世界的な高温に大きな影響を与えていましたので、今後の気温に変化が現れるのか注目されます。
2024年8月14日(水)
■熱中症疑い、東京都内で28人救急搬送 [健康ダイジェスト]
東京都内では、14日午後3時までに、28人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
東京消防庁によりますと、午後3時までに、10歳から94歳までの男女合わせて28人が、熱中症の疑いにより医療機関に救急搬送されました。
このうち、10歳代から90歳代の11人が中等症、10歳代から90歳代の17人が軽症です。
連日厳しい暑さが続いていて、東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう呼び掛けています。
2024年8月14日(水)
東京消防庁によりますと、午後3時までに、10歳から94歳までの男女合わせて28人が、熱中症の疑いにより医療機関に救急搬送されました。
このうち、10歳代から90歳代の11人が中等症、10歳代から90歳代の17人が軽症です。
連日厳しい暑さが続いていて、東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう呼び掛けています。
2024年8月14日(水)
■エムポックスで緊急事態宣言 アフリカ連合、大陸外拡大の恐れも [健康ダイジェスト]
アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)は13日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)などのアフリカ各国でエムポックス(サル痘)が拡大しているとして、「公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。2022年、CDCにアフリカ全域を対象とする「公衆衛生上の緊急事態」を宣言する権限が付与されて以来、発令されるのは今回が初めて。
アフリカの外に広がる恐れがあり、ワクチン普及を支援する国際団体、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は「世界が目を覚ます時だ」と訴えました。
CDCは2022年1月以降、疑い例を含む3万8465件の感染例と1456人の死亡者を把握。対策強化で国際社会の支援を求めています。ジャン・カセヤ事務局長はオンライン記者会見で、「脅威を取り除くために断固とした措置を取る」と表明しました。
CDCは、抑止に最低1000万本のワクチンが必要だとしています。
2024年8月14日(水)
アフリカの外に広がる恐れがあり、ワクチン普及を支援する国際団体、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は「世界が目を覚ます時だ」と訴えました。
CDCは2022年1月以降、疑い例を含む3万8465件の感染例と1456人の死亡者を把握。対策強化で国際社会の支援を求めています。ジャン・カセヤ事務局長はオンライン記者会見で、「脅威を取り除くために断固とした措置を取る」と表明しました。
CDCは、抑止に最低1000万本のワクチンが必要だとしています。
2024年8月14日(水)
■四大公害病のイタイイ病に認定の富山県の93歳女性死亡 存命の認定患者ゼロに [健康ダイジェスト]
四大公害病の1つ、イタイイタイ病の患者と認定されていた富山市の90歳代の女性が今月亡くなり、生存している患者は初めてゼロとなりました。
イタイイタイ病は、鉱山から排出されたカドミウムが原因で、富山県を流れる神通川流域の住民や農地に甚大な被害を及ぼしました。
被害者団体などによりますと、亡くなったのは患者と認定されていた富山市の93歳の女性です。
2022年8月に検査で患者として認定され、8月11日に腎臓の機能が低下して亡くなったということです。女性は神通川流域で育ち、幼いころから川の水を飲み、近くで収穫されたコメを食べていました。40歳ころから足や膝に痛みを覚え、70歳をすぎると就寝中に全身の痛みで目覚めるようになりました。足の骨や骨盤も折れ、7年前から歩行につえが必要になったといいます。
富山県などによりますと、イタイイタイ病ではこれまでに201人が患者として認定されましたが、女性が亡くなったことで、1967年に患者の認定が始まって以降、生存している患者は初めてゼロとなりました。
一方、将来、イタイイタイ病になる可能性を否定できない「要観察者」に345人が判定され、うち90歳代の女性1人が生存しています。
神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会(被団協)の江添良作代表は、「これで患者がいなくなったわけではない。潜在的な患者がいる可能性があり、要観察者はいつ病気になるかわからない」と対策の継続を訴えました。
2024年8月14日(水)
イタイイタイ病は、鉱山から排出されたカドミウムが原因で、富山県を流れる神通川流域の住民や農地に甚大な被害を及ぼしました。
被害者団体などによりますと、亡くなったのは患者と認定されていた富山市の93歳の女性です。
2022年8月に検査で患者として認定され、8月11日に腎臓の機能が低下して亡くなったということです。女性は神通川流域で育ち、幼いころから川の水を飲み、近くで収穫されたコメを食べていました。40歳ころから足や膝に痛みを覚え、70歳をすぎると就寝中に全身の痛みで目覚めるようになりました。足の骨や骨盤も折れ、7年前から歩行につえが必要になったといいます。
富山県などによりますと、イタイイタイ病ではこれまでに201人が患者として認定されましたが、女性が亡くなったことで、1967年に患者の認定が始まって以降、生存している患者は初めてゼロとなりました。
一方、将来、イタイイタイ病になる可能性を否定できない「要観察者」に345人が判定され、うち90歳代の女性1人が生存しています。
神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会(被団協)の江添良作代表は、「これで患者がいなくなったわけではない。潜在的な患者がいる可能性があり、要観察者はいつ病気になるかわからない」と対策の継続を訴えました。
2024年8月14日(水)