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■イスラエルとハマスがガザでの戦闘休止を約束、ポリオワクチン接種で [健康ダイジェスト]

 パレスチナ自治区ガザで感染拡大が懸念されるポリオのワクチン接種を行うため、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを国連機関に約束し、国連機関は9月1日からの接種に向けて準備を進めていることを明らかにしました。
 ポリオは、主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、ガザ地区では長期化する戦闘で衛生環境が悪化する中、25年ぶりに感染が確認され拡大が懸念されています。
 こうした中、世界保健機関(WHO)は29日、ワクチン接種を行うため、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がガザ地区を3つに分けて、順番に戦闘を一時休止することを約束したと発表しました。
 ハマスの幹部はワクチン接種を歓迎する考えを示し、イスラエル外務省も国連機関に協力するとの声明を出しています。
 こうした中、現地で活動する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は30日、1000人以上の職員が、診療所やテントで接種を行う準備を進めていることを明らかにしました。
 ワクチン接種は64万人以上の子供が対象で、9月1日からガザ地区の中部、南部、そして北部の順番で、少なくとも3日間ずつ行う予定となっていて、接種が行われる地域では、双方が午前6時から午後2時、または3時の間に戦闘を一時休止するとしています。
 一方、イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けた協議は、イスラエル軍が停戦後もガザ地区の戦略的要衝に駐留することなどを巡って折り合いがつかず、難航が伝えられています。

 2024年8月31日(土)

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■KМバイオロジクス、エムポックスワクチンの使用許可をWHOに申請 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は30日、アフリカを中心に感染が拡大するエムポックス(サル痘)について、明治グループの製薬会社KМバイオロジクス(熊本市)を含む2社からワクチンの緊急使用許可の申請を受けたと明らかにした。テドロス・アダノム事務局長は記者会見で「速やかに審査している」と述べ、2週間以内に承認されるとの見方を示しました。
 WHOによると、KМバイオロジクスとデンマークのバイオ企業、ババリアン・ノルディックが23日に申請しました。
 日本の厚生労働省などによると、KМバイオロジクスの天然痘ワクチン「LC16」は2022年に、エムポックスの予防に効果があると追加で承認されました。
 WHOは、ヨーロッパ連合(EU)などを通じ23万回分のワクチンをすぐに発送できるよう確保。テドロス事務局長によると、コンゴ民主共和国(旧ザイール)では今年に入り、エムポックスの感染が疑われる事例が1万8000件以上報告され、629人が死亡しています。

 2024年8月31日(土)

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■高齢者の「孤独死」、半年で2万8330人 死後1カ月以上たって把握も3936人 [健康ダイジェスト]

 自宅で亡くなった一人暮らしの人が今年の上半期(1~6月)に全国で計3万7227人(暫定値)いたことが、わかりました。警察庁が28日に発表しました。65歳以上の高齢者は2万8330人で全体の8割近くを占めました。政府は「孤独死・孤立死」の実態把握を進めており、今年から公表を始めました。
 死者数を年代別にみると、80歳代以上が最多の1万3042人。10歳代以下42人、20歳代431人、30歳代512人、40歳代1346人、50歳代3719人、60歳代6509人、70歳代1万1555人と、年代が上がるごとに増えています。
 死亡推定日から警察が把握するまでの日数では、1日以内が1万4775人で4割を占めました。2~3日は2割、4~7日が1割超だった。1カ月を超えて把握されるケースも1割あり、合わせて3936人に上り、1年以上経過していた人も130人いました。
 都道府県別にみると、死者のうち65歳以上の割合が最も高かったのが富山県で86・2%。徳島県82・3%、奈良県82・1%が続きました。最も低かったのは沖縄県で68・8%でした。
 警察庁は5月、警察が扱った遺体(自殺も含む)で一人暮らしだったものを初めてまとめ、1~3月分を公表していました。

 2024年8月31日(土) 

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■普通の部屋でも心臓の動きを計測 TDK、世界初の機器開発 [健康ダイジェスト]

 TDKは29日、特殊な設備のない普通の部屋でも心臓の動きを計測できる世界初の磁気センサーを東京医科歯科大と共同で開発したと発表しました。
 心臓の動きを計測するには、心臓が動く時の磁気を測定する必要があります。この磁気は微弱で、これまでは外部の磁気を遮断できる特殊な部屋でしか測定できませんでした。TDKはセンサーの精度を高めることなどで、普通の部屋でも磁気を測定できるようにしました。
 新開発のセンサーは、服の上からでも磁気を読み取れます。
 29日に記者会見した東京医科歯科大の笹野哲郎教授は、「心電図では発見が難しい胎児の心疾患の早期発見につながる可能性がある」と説明しました。

 2024年8月31日(土)

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