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■肺腺がん再発リスクを予測する物質を特定 福島医大など、新たな診断法に期待 [健康ダイジェスト]

 福島県立医科大学や国立研究開発法人国立がん研究センターなどの研究チームは、肺がんの一種「肺腺がん」の術後の再発リスクを予測する物質を突き止めました。肺腺がんは早期であっても再発リスクが高く、早期ステージの肺腺がんの再発を予測する新たな診断法や治療戦略の開発が期待できるといいます。
 研究チームには、福島医大医学部消化管外科講座の河野浩二教授と斎藤元伸講師が加わりました。研究では、がん組織中の「マイクロRNA」という分子の構造を数値化し、患者の予後との関連を調べました。その結果、早期肺腺がんの再発リスクを評価できる可能性が示されました。
 また、「IGF2BP3」というタンパク質が制御する特定の遺伝子が、肺腺がんの悪性度を決定付ける遺伝子発現を制御する原因の一つであることも、明らかにしました。
 肺がんは、日本のがん死因の1位で、年間約7万6000人に死をもたらす難治性がんの一つ。早期で発見されても半数近くが術後に再発することが、知られています。このため、術後の再発リスクを迅速に把握することは、患者に適した術後の医療を選択する上で貴重な情報になるといいます。
 研究成果は8月28日付で、国際学術誌「アメリカ科学アカデミー紀要」に掲載されました。

 2024年9月5日(木)

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■大気汚染で毎年800万人が早死に 世界気象機関推計、気候変動が影響 [健康ダイジェスト]

 世界気象機関(WMO)は5日、微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染が原因で、毎年800万人が早死にしているとの推計を発表しました。深刻な大気汚染を引き起こす山火事は気候変動が影響していると指摘。大気汚染と気候変動の関連性を強調し、アフリカやアジアで農業にも被害が及んでいるとしました。
 WMOは2023年の大気の状態からPM2・5の濃度などを分析し、報告書を作成しました。
 報告書によると、気候変動は干ばつや大気の乾燥をもたらし、山火事が起きやすくなっています。カナダでは2023年の山火事による焼失面積が、1990~2013年の年間平均に比べ7倍以上を記録。大量発生した煙はアメリカのニューヨークだけでなく、大西洋を越えて西ヨーロッパにも到達しました。
 工場などから排出されるPM2・5は、アフリカ中部やパキスタン、インド、中国、東南アジアの農業地帯でも濃度が高くなっています。作物の葉に当たる日光を遮り、気孔をふさいで光合成を阻害。ある実験では、作物の収穫量が15%も減りました。鉛や水銀が作物に付着する恐れもあります。

 2024年9月5日(木)


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■岡山県吉備中央町の浄水場PFAS、使用済み活性炭から溶出 有識者委員会が見解 [健康ダイジェスト]

 発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」について、岡山県吉備中央町の一部浄水場の水から国の暫定目標値を大幅に上回る濃度が検出された問題を巡り、町は5日、原因究明のための有識者委員会を開きました。汚染原因は、取水源上流にあった「使用済み活性炭」からの溶出で、表層土壌から地下水へ混入したと考えることが妥当との見解をまとめました。
 有識者委員会は8月、汚染との関連が疑われる地元企業の「使用済み活性炭」について、ボーリング調査で保管場所の地下から高濃度のPFASを確認したと報告。汚染源が活性炭とみて矛盾ないという見方を示していました。

 2024年9月5日(木)

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■8月の世界平均気温、2年連続で史上最高 コペルニクス気候変動サービス速報値 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)が3日、8月の世界平均気温は2年連続で観測史上最高を更新したとする速報値をまとめました。
 8月の平均気温の確定値は未発表ですが、C3Sは、史上最高とされた前年8月の平均気温16・82度を上回るのは確実だとしています。
 各国の気象当局の発表によれば、オーストラリア、中国の複数の省、ノルウェーの北極圏にあるスバルバル諸島の8月の気温は、いずれも観測史上最高を更新。日本の気象庁も、同国の6〜8月は観測史上最も暑い夏だったと発表しました。
 C3Sは先月、7月の平均気温は前年をわずかに下回ったとしていましたが、一方の
アメリカ海洋大気局(NOAA)は、7月は観測史上最も暑く、月ごとの世界平均気温も14カ月連続で過去最高を更新したと発表していました。

 2024年9月5日(木)

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■小林製薬の紅麹サプリ摂取の40歳代男性が大阪地裁に提訴 一連の健康被害で初 [健康ダイジェスト]

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取して腎臓の機能に障害が出たとして、大阪府の40歳代の男性が、会社に損害賠償を求める訴えを起こしました。小林製薬によりますと、一連の健康被害を巡って訴えを起こすのは初めてだということです。
 訴えによりますと、大阪府内に住む40歳代の男性は今年1月、小林製薬が製造する「紅麹コレステヘルプ」をインターネットで購入し、服用を始めたということです。
 その後、サプリメントを摂取した人に健康被害が出ていることを知って今年5月に医療機関を受診したところ、腎臓の数値が異常を示し、サプリメントの摂取による「薬剤性急性腎障害」などと診断され、現在も経過観察が続いているということです。
 男性は、最初の症例報告を受けて会社が速やかに公表していれば服用しなかった可能性が高かったと主張して、今年7月、490万円あまりの損害賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。
 提出された答弁書によると、小林製薬は争う方針。ただ、サプリメントの摂取と症状との間に関連性があるとみられる患者への暫定的な対応として、医療費などとして男性に4万円超を支払い済みだといいます。
 小林製薬は、「個別のお客さまとのやりとりに関する回答は差し控える」としつつ、「紅麹コレステヘルプなどの摂取によって健康被害にあわれたお客さまに対しては、訴訟を提起されたか否かを問わず、誠実かつ適切な補償を行う」とコメントしています。

 2024年9月5日(木)

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■シンガポール、エムポックスで3週間隔離へ 重症化しやすい「グレード1」感染者の濃厚接触者 [健康ダイジェスト]

 シンガポール保健省は4日、アフリカを中心に感染が拡大するエムポックス(サル痘)について、より重症化しやすいタイプの「クレード1」感染者の濃厚接触者を3週間、隔離すると発表しました。
 シンガポールでは、空港で体温チェックを実施するなど水際対策を強化しています。現時点では、クレード1感染者は確認されていません。
 発表によると、感染が確認された場合、保健省が接触者を追跡し、濃厚接触者は指定された政府施設に隔離されることになります。

 2024年9月5日(木)

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