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■オリンパスグループ、アメリカで画像診断支援AIの認可取得 初のクラウド型 [健康ダイジェスト]

 オリンパスは6日、傘下のオディン・メディカル(イギリス・ロンドン)が開発した内視鏡画像診断支援システムが、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を取得したと発表しました。初のクラウドベースの人工知能(AI)内視鏡システムで、大腸のがんやポリープなどの病変の疑いがある場所の正確な検出をサポートします。
 システムの名称は「CADDIE(キャディー)」。遠隔からAIのソフトウエアを更新できます。キャディーは大腸内視鏡の検査映像をリアルタイムで解析し、がんの可能性が疑われる部分を医師に警告します。医師はその部分を確認し、医学的な判断により診断します。
 オディン社はオリンパスが2023年に買収しました。クラウド型のAI技術に強みがあります。オリンパスはこれまでにも内視鏡診断支援AIを手掛けていたものの、クラウドに対応しておらず、ソフトウエアの更新に手間がかかっていました。クラウド上で提供することで、常に最新のソフトウエアが提供できるといいます。

 2024年9月9日(月)

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■AIを活用し入院患者のメンタルケア、岡山大チームがシステム開発  [健康ダイジェスト]

 岡山大の長谷井嬢准教授(整形外科)らの研究チームは、AI(人工知能)を用いて入院患者らの心理的ケアを行う「メンタルケアサポートシステム」を開発しました。通信アプリLINE(ライン)を使って対話する仕組みで、医療者による対面支援と併用してよりきめ細やかなケアにつなげます。
 6月に岡山大病院(岡山市北区鹿田町)に導入したほか、九州大病院(福岡市)、東北大病院(仙台市)など全国4病院の一部診療科でも利用されています。
 システムでは患者らが自身のスマートフォンやタブレットを使い、時間を問わずやりとりできます。「相談相手」は、主に小中学生用として友達のように会話ができる「心(こころ)さん」、高校生以上を対象に丁寧な言葉遣いで幅広い相談が可能な「葵(あおい)さん」を用意。共感が中心で、治療内容など専門的なことは答えません。
 例えば「夜は不安で眠れない」と訴えると、両者とも「つらいね」などと共感します。その後に心さんは「何かリラックスできることをしてみるのはどうかな」と音楽を聴いたり、本を読んだりすることを提案。葵さんは「特に不安に感じることがあるのでしょうか」と質問します。実際に使用した患者からは「人には言えないけど、AIには言えたことがある」といった感想が寄せられているといいます。
 医療従事者によるテスト運用では不適切な回答はなく、性的な表現や暴力的なメッセージを受けても避けて会話することができていました。命の危険があるような発言があった場合は、病院スタッフへの相談を促し、「私はここにいます」と孤独感を和らげる言葉を送りました。
 長谷井准教授らは、入院中の夜や休日には出勤している医療者が限られるため「話したいことや聞いてほしいことを一人で抱え込む状況が少なくないのではないか」と考えて開発に着手。「メッセージに『既読』とつくだけでも『受け止めてもらえた』という安心感が得られると聞く。患者の不安や孤独感の軽減につなげ、治療への前向きな気持ちを引き出してくれると期待している」としています。
 当面は利用無料で、入院患者に限定します。主治医が許可すれば使用できます。

 2024年9月9日(月)

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