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■重い腎臓病の胎児にブタの腎臓を一時的に移植、東京慈恵医大が学内審査へ 世界的に注目の「異種移植」 [健康ダイジェスト]

 重い腎臓病の胎児にブタの腎臓を一時的に移植する臨床研究について、東京慈恵医大などのチームが近く、学内の委員会に実施の審査を申請することがわかりました。委員会の議論が順調に進めば、年度内にも移植計画を国に申請します。
 東京慈恵医大や国立成育医療研究センターなどのチームによると、移植の対象になるのは腎臓の形成不全で尿を出せない「ポッター症候群」の胎児。妊婦の超音波検査などで判明するものの胎児期に有効な治療法がなく、死産や出産直後の死亡例も多くなっています。
 移植手術は出産予定日の約4週間前に行います。特殊な注射針で胎児の背中の皮下に、受精後30日のブタ胎児の腎臓(約2ミリ・メートル)を注入します。出産の数週間後、赤ちゃんが成長して透析治療を安全に受けられる体重になれば、ブタの腎臓を摘出するといい、一時的な「橋渡し」を想定しています。
 動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」は国内で前例がなく、移植対象が胎児という点も考慮し、東京慈恵医大では患者団体の関係者や学外の専門家も交えた特別委員会を新たに設置。チームは9月内にも審査を申請する計画です。また市民向けシンポジウムを開き、専門家以外の意見を聞く機会も設けます。
 研究チームの横尾隆・慈恵医大教授は、「早ければ2026年にも1例目の手術を行えるよう準備を進めたい」と話しています。
 異種移植は、移植用臓器の不足を補う医療として世界的に注目され、アメリカや中国ではブタの心臓や腎臓の移植手術が行われています。国内では、厚生労働省の専門家部会が異種移植の実施に向けて、指針の改定作業を進めています。

 2024年9月23日(月)

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■神奈川県の「100歳以上」が5000人突破 横浜市2064人、川崎市736人 [健康ダイジェスト]

 神奈川県は17日、県内の1日時点での100歳以上の人口(年齢は15日時点)が5141人(前年比245人増)に上り、記録が残る1981年以降、過去最多となったと発表しました。記録の更新は43年連続。
 内訳は男性674人(同18人増)、女性4467人(同227増)。市町村別では、横浜市が最多の2064人、川崎市が736人で続きました。最高齢は、男性が横浜市の110歳、女性も同市の113歳でした。
 厚生労働省によると、神奈川県内の100歳以上の高齢者は東京都に次いで全国2番目に多いものの、人口10万人当たりでみると、55・70人で全国42番目でした。

 2024年9月23日(月)

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