■「満足度No.1」の広告、大半の事業者が根拠内容を把握せずに表示 [健康ダイジェスト]
「顧客満足度No.1」などと表示する広告について、消費者庁が実態を調査した結果、ヒアリングに応じた事業者のほとんどが、根拠となるアンケート調査の内容を把握せずに、「No.1」などと表示していたことがわかりました。
「顧客満足度No.1」など、いわゆる「No.1」広告を巡って、一部で客観的な裏付けがないにもかからず表示するケースが相次いでいることから、消費者庁は今年3月から9月にかけて実態調査を行い、26日に報告書を公表しました。
この中で「No.1」広告などを掲載していた事業者15社を業種が偏らないように選び、ヒアリングしたところ、1社を除く14社が、根拠となるアンケート調査がどのように消費者に対して行われているかを把握していませんでした。
理由について、事業者からは「調査会社を信頼して任せていた」、「他社も行っているやり方で、問題ないと思った」などの回答があったということです。
また、「No.1」広告のうち、「第三者の主観的評価」を指標とする275件を抽出して調べたところ、使われていた最も多いフレーズは、「顧客満足度No.1」で71件、次いで「おすすめしたいNo.1」が39件でした。
このほか、「医師の90%が推奨」など、専門家の高い評価を表示して、商品の購入を勧める広告も多かったということです。
消費者庁は、合理的な根拠に基づかない不当な「No.1」表示は、景品表示法違反にあたる可能性があるとして、事業者に対して、表示の根拠となる情報を確認すること、消費者に、その情報を明らかにすることなどを求めていくことにしています。
消費者庁の新井ゆたか長官は、「調査結果を踏まえて、迅速な指導による是正を含め、引き続き厳正に対処していきたい」と話しています。
2024年9月27日(金)
「顧客満足度No.1」など、いわゆる「No.1」広告を巡って、一部で客観的な裏付けがないにもかからず表示するケースが相次いでいることから、消費者庁は今年3月から9月にかけて実態調査を行い、26日に報告書を公表しました。
この中で「No.1」広告などを掲載していた事業者15社を業種が偏らないように選び、ヒアリングしたところ、1社を除く14社が、根拠となるアンケート調査がどのように消費者に対して行われているかを把握していませんでした。
理由について、事業者からは「調査会社を信頼して任せていた」、「他社も行っているやり方で、問題ないと思った」などの回答があったということです。
また、「No.1」広告のうち、「第三者の主観的評価」を指標とする275件を抽出して調べたところ、使われていた最も多いフレーズは、「顧客満足度No.1」で71件、次いで「おすすめしたいNo.1」が39件でした。
このほか、「医師の90%が推奨」など、専門家の高い評価を表示して、商品の購入を勧める広告も多かったということです。
消費者庁は、合理的な根拠に基づかない不当な「No.1」表示は、景品表示法違反にあたる可能性があるとして、事業者に対して、表示の根拠となる情報を確認すること、消費者に、その情報を明らかにすることなどを求めていくことにしています。
消費者庁の新井ゆたか長官は、「調査結果を踏まえて、迅速な指導による是正を含め、引き続き厳正に対処していきたい」と話しています。
2024年9月27日(金)
■東京都内のマイコプラズマ肺炎患者数が過去最多 手洗いなど徹底を [健康ダイジェスト]
発熱や長引くせきといった症状が特徴で、子供が感染することの多いマイコプラズマ肺炎の東京都内の患者数が過去最多となり、都は、こまめな手洗いやせきエチケットの徹底を呼び掛けています。
マイコプラズマ肺炎は、子供に多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり、感染すると発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状がみられます。
中でもせきは熱が下がった後も数週間続き、一部の人は肺炎が重症化したり発熱で衰弱したりして入院するケースがあるほか、まれに脳炎を起こすこともあります。
都によりますと、都内の25カ所の医療機関から9月22日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は70人となり、1医療機関当たりの患者数は2・80人でした。
7月最初の週は、1医療機関当たり1人を下回っていましたが、この時と比較すると、およそ4倍で、これまでに流行した2011年の2・64人、2016年の2・12人を上回り、統計が開始された1999年以降、過去最多になったということです。
年齢の内訳をみると、10歳代以下が90%を占め、このうち最も多いのが5歳から9歳で46・7%、次いで10歳から14歳が22・6%となっています。
都は、こまめな手洗いやせきエチケットの徹底を呼び掛けるとともに、せきが長引くなどの症状がある場合は医療機関を受診するよう呼び掛けています。
2024年9月27日(金)
マイコプラズマ肺炎は、子供に多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり、感染すると発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状がみられます。
中でもせきは熱が下がった後も数週間続き、一部の人は肺炎が重症化したり発熱で衰弱したりして入院するケースがあるほか、まれに脳炎を起こすこともあります。
都によりますと、都内の25カ所の医療機関から9月22日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は70人となり、1医療機関当たりの患者数は2・80人でした。
7月最初の週は、1医療機関当たり1人を下回っていましたが、この時と比較すると、およそ4倍で、これまでに流行した2011年の2・64人、2016年の2・12人を上回り、統計が開始された1999年以降、過去最多になったということです。
年齢の内訳をみると、10歳代以下が90%を占め、このうち最も多いのが5歳から9歳で46・7%、次いで10歳から14歳が22・6%となっています。
都は、こまめな手洗いやせきエチケットの徹底を呼び掛けるとともに、せきが長引くなどの症状がある場合は医療機関を受診するよう呼び掛けています。
2024年9月27日(金)
■緊急避妊薬、試験販売284薬局に増加 さらに増加見通し、処方箋なし [健康ダイジェスト]
望まない妊娠を防ぐため性交後に服用する「緊急避妊薬(アフターピル)」を、処方箋なしで試験販売する薬局が、全国計284店に増えたことが26日、日本薬剤師会などへの取材でわかりました。これまでは145店でした。東京都、愛知県、沖縄県では準備のため試験販売を一時休止していますが、27日以降順次再開見込みで、さらに増える見通し。
緊急避妊薬は性交後72時間以内に飲むと妊娠を高確率で回避できます。試験販売は昨年11月から、日本薬剤師会が厚生労働省の委託を受けて調査研究として実施。対象は16歳以上の女性で、事前の電話相談や薬剤師の面前での服用が求められます。
2024年9月27日(金)
緊急避妊薬は性交後72時間以内に飲むと妊娠を高確率で回避できます。試験販売は昨年11月から、日本薬剤師会が厚生労働省の委託を受けて調査研究として実施。対象は16歳以上の女性で、事前の電話相談や薬剤師の面前での服用が求められます。
2024年9月27日(金)
■血液がん遺伝子検査に製造販売承認 国内で初めて [健康ダイジェスト]
国立がん研究センターと大塚製薬などは26日、白血病やリンパ腫などの血液のがんを対象に開発した、400以上の遺伝子異常を網羅的に調べる「がん遺伝子パネル検査」が製造販売承認を受けたと発表しました。血液がんでの承認は国内で初めて。今後保険適用される見通し。
がんにかかわる遺伝子の異常をまとめて調べる遺伝子検査は、固形がんを対象とした複数がすでに保険適用となっています。一方、血液がんは原因となる遺伝子が固形がんと異なり、種類も多いため、検査の開発が遅れていました。
検査機器は「ヘムサイト」で、厚生労働省が19日付で承認しました。患者の血液や骨髄液などから452の遺伝子をまとめて解析します。
2024年9月27日(金)
がんにかかわる遺伝子の異常をまとめて調べる遺伝子検査は、固形がんを対象とした複数がすでに保険適用となっています。一方、血液がんは原因となる遺伝子が固形がんと異なり、種類も多いため、検査の開発が遅れていました。
検査機器は「ヘムサイト」で、厚生労働省が19日付で承認しました。患者の血液や骨髄液などから452の遺伝子をまとめて解析します。
2024年9月27日(金)
■iPS細胞で「心臓周皮細胞」を作製 新たな心不全治療の開発も [健康ダイジェスト]
京都大などの研究グループは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用し、血管の形成や心筋細胞の増殖を促す「心臓周皮細胞」の機能を持つ細胞を高効率に作製することに成功したと26日付のアメリカの科学誌に発表しました。新たな心不全治療の開発につながることが期待されます。
胎児期の体内では、心外膜細胞と呼ばれる細胞から、周皮細胞など心臓を組織する各細胞が作られます。iPS細胞から心外膜細胞を安定的に作る手法はすでに確立されています。一方で、心外膜細胞から周皮細胞ができるには複数のステップが必要で、他の細胞も同時に作り出されることがありました。
グループは、心外膜細胞で「SMAD3」という遺伝子の量が増えることに着目。SMAD3の役割を調べるため、小さなリボ核酸(RNA)を加えて結合させ、わざと働きを落としました。すると、心外膜細胞は通常より細長い形に変化しました。
変化した細胞を調べると、血管を作る作用を促す周皮細胞の機能を持つことがわかりました。さらに、この細胞が分泌する物質は、心臓の働きの中心となる心筋細胞の増殖を促進する効果を持つことも確認されました。
2024年9月27日(金)
胎児期の体内では、心外膜細胞と呼ばれる細胞から、周皮細胞など心臓を組織する各細胞が作られます。iPS細胞から心外膜細胞を安定的に作る手法はすでに確立されています。一方で、心外膜細胞から周皮細胞ができるには複数のステップが必要で、他の細胞も同時に作り出されることがありました。
グループは、心外膜細胞で「SMAD3」という遺伝子の量が増えることに着目。SMAD3の役割を調べるため、小さなリボ核酸(RNA)を加えて結合させ、わざと働きを落としました。すると、心外膜細胞は通常より細長い形に変化しました。
変化した細胞を調べると、血管を作る作用を促す周皮細胞の機能を持つことがわかりました。さらに、この細胞が分泌する物質は、心臓の働きの中心となる心筋細胞の増殖を促進する効果を持つことも確認されました。
2024年9月27日(金)
■長崎県の新型コロナ感染者が8週連続で減少 手足口病は警報レベル続く [健康ダイジェスト]
長崎県内の新型コロナウイルスの報告患者数は8週連続で減少しました。一方で、手足口病は14週連続の警報レベルとなっています。
16日(月)から22日(日)までの1週間に、県内70の定点医療機関が県に報告した新型コロナウイルスの患者は166人で、前の週より60人減り、8週連続で減少しました。
1医療機関当たりの患者数は平均2・37人で、5月以来、約4カ月ぶりに2人台となりました。
年齢別では、10歳代が最も多い34人、次いで10歳未満が31人、80歳以上が22人となっています。
保健所別では、長崎3・88人、上五島3・67人、壱岐3・33人が多くなっています。
乳幼児の発症が多い手足口病は、県内44の定点医療機関で報告数が339人(前週比60人減)。1定点医療機関当たりは7・70人(前週比1・37人減)でした。
保健所別では、県南13・80人が最多。県央12・14人、佐世保8・83人と続きました。
発熱や全身の倦怠(けんたい)感、頭痛、せきなどの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」の県内12定点医療機関の報告数は20人(前週比4人減)。1定点医療機関当たりの報告数は1・67人(前週比0・33人減)。
保健所別では、長崎、佐世保、県央、県南が3・00人。
県環境保健研究センターは、「新型コロナ、手足口病以外にも、発熱や咳が主症状のマイコプラズマ肺炎が、過去5年間で最多の患者報告数となっている。いずれの感染症にも、場面に応じたマスクの着用や手洗い、換気、三密の回避などが有効なので、引き続き基本的な感染対策に努めてほしい」としています。
2024年9月27日(金)
16日(月)から22日(日)までの1週間に、県内70の定点医療機関が県に報告した新型コロナウイルスの患者は166人で、前の週より60人減り、8週連続で減少しました。
1医療機関当たりの患者数は平均2・37人で、5月以来、約4カ月ぶりに2人台となりました。
年齢別では、10歳代が最も多い34人、次いで10歳未満が31人、80歳以上が22人となっています。
保健所別では、長崎3・88人、上五島3・67人、壱岐3・33人が多くなっています。
乳幼児の発症が多い手足口病は、県内44の定点医療機関で報告数が339人(前週比60人減)。1定点医療機関当たりは7・70人(前週比1・37人減)でした。
保健所別では、県南13・80人が最多。県央12・14人、佐世保8・83人と続きました。
発熱や全身の倦怠(けんたい)感、頭痛、せきなどの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」の県内12定点医療機関の報告数は20人(前週比4人減)。1定点医療機関当たりの報告数は1・67人(前週比0・33人減)。
保健所別では、長崎、佐世保、県央、県南が3・00人。
県環境保健研究センターは、「新型コロナ、手足口病以外にも、発熱や咳が主症状のマイコプラズマ肺炎が、過去5年間で最多の患者報告数となっている。いずれの感染症にも、場面に応じたマスクの着用や手洗い、換気、三密の回避などが有効なので、引き続き基本的な感染対策に努めてほしい」としています。
2024年9月27日(金)