■子供の「誤嚥」死、こども家庭庁が初調査へ リンゴやいり豆など喉に詰まらせ10年間で108人が窒息死 [健康ダイジェスト]
食べ物を喉に詰まらせる「誤嚥(ごえん)」による子供の死亡事故が後を絶たないことを受け、こども家庭庁は新たな事故防止策を検討するため、初の調査に乗り出します。国が策定している指針の見直しを視野に、今年度中に対策をまとめます。
厚生労働省によると、誤嚥で窒息死した5歳未満は2022年が10人、2023年が8人で、2023年までの10年間で108人に上ります。
東京都国分寺市の保育施設では2022年11月、1歳の女児がリンゴを喉に詰まらせ死亡しました。松江市の認定こども園では2020年2月、節分の行事に参加した4歳の男児が、いり豆を誤嚥して亡くなりました。
保育園や幼稚園などを念頭に国が2016年に作成した指針は、重大事故が起きやすい場面として、「睡眠中」「プール活動・水遊び」などと並び、食事中の誤嚥を挙げています。「かまずにのみ込もうとする」といった年齢ごとの特徴を記載。窒息につながりやすい食材としてミニトマト、白玉団子、ブドウなどを列挙しています。
ただ、同庁が昨年度、保育士ら4万人超を対象に行った調査では、指針を「知っている」は68・6%、「読んだことがある」は58%にとどまりました。
重大事故がなくならない現状を踏まえ、国の有識者会議は新たな注意喚起の必要性を指摘。同庁は「睡眠中やプール活動・水遊びに比べ、事故の状況の記述が不十分だ」として、誤嚥に特化した調査を決めました。
現場の保育士や調理師、応急措置の専門家らに聞き取りを行い、年齢に適した食材選びや調理方法、食事の介助のポイントを指針よりも具体化します。「防止策を理解しにくい」という声を受け、注意点が一目でわかるような形でまとめます。
近年、事故が相次ぐリンゴの提供を原則として避けることなど、時代に即した再発防止策も盛り込む方針。指針の改定に加え、現場で活用しやすいよう、動画やイラスト入りの冊子を作成することも検討します。
2024年10月17日(木)
厚生労働省によると、誤嚥で窒息死した5歳未満は2022年が10人、2023年が8人で、2023年までの10年間で108人に上ります。
東京都国分寺市の保育施設では2022年11月、1歳の女児がリンゴを喉に詰まらせ死亡しました。松江市の認定こども園では2020年2月、節分の行事に参加した4歳の男児が、いり豆を誤嚥して亡くなりました。
保育園や幼稚園などを念頭に国が2016年に作成した指針は、重大事故が起きやすい場面として、「睡眠中」「プール活動・水遊び」などと並び、食事中の誤嚥を挙げています。「かまずにのみ込もうとする」といった年齢ごとの特徴を記載。窒息につながりやすい食材としてミニトマト、白玉団子、ブドウなどを列挙しています。
ただ、同庁が昨年度、保育士ら4万人超を対象に行った調査では、指針を「知っている」は68・6%、「読んだことがある」は58%にとどまりました。
重大事故がなくならない現状を踏まえ、国の有識者会議は新たな注意喚起の必要性を指摘。同庁は「睡眠中やプール活動・水遊びに比べ、事故の状況の記述が不十分だ」として、誤嚥に特化した調査を決めました。
現場の保育士や調理師、応急措置の専門家らに聞き取りを行い、年齢に適した食材選びや調理方法、食事の介助のポイントを指針よりも具体化します。「防止策を理解しにくい」という声を受け、注意点が一目でわかるような形でまとめます。
近年、事故が相次ぐリンゴの提供を原則として避けることなど、時代に即した再発防止策も盛り込む方針。指針の改定に加え、現場で活用しやすいよう、動画やイラスト入りの冊子を作成することも検討します。
2024年10月17日(木)
■鎮静剤「プロポフォール」、14日配信の番組で不適切使用か 麻酔科学会が非難声明 [健康ダイジェスト]
日本麻酔科学会は16日、アマゾンプライムビデオで14日から配信が始まったバラエティー番組内で、麻酔に使われる鎮静剤「プロポフォール」を使い、出演者を意図的にもうろう状態にする描写があったと言及し、山蔭道明理事長名で「極めて不適切であり、断じて容認できない」とする非難声明を発表しました。
声明によると、全身麻酔や鎮静目的で静脈注射されるプロポフォールなどは呼吸困難になるリスクがあります。人工呼吸管理が可能な医療環境で使用されますが、問題の番組では、内視鏡クリニックを舞台に使われたといいます。
プロポフォールなど静脈麻酔薬を巡っては、副作用として気管支のけいれんや血圧低下などが報告されています。2009年6月に死亡したアメリカの人気歌手のマイケル・ジャクソンさん(当時50)もプロポフォールなど麻酔薬の過剰投与が死因の1つだったとされます。
同学会は今回の声明でジャクソンさんを引き合いに、「適切な医療管理が行われない場合、生命に危険をおよぼす可能性がある」と警鐘を鳴らしました。
2024年10月17日(木)
声明によると、全身麻酔や鎮静目的で静脈注射されるプロポフォールなどは呼吸困難になるリスクがあります。人工呼吸管理が可能な医療環境で使用されますが、問題の番組では、内視鏡クリニックを舞台に使われたといいます。
プロポフォールなど静脈麻酔薬を巡っては、副作用として気管支のけいれんや血圧低下などが報告されています。2009年6月に死亡したアメリカの人気歌手のマイケル・ジャクソンさん(当時50)もプロポフォールなど麻酔薬の過剰投与が死因の1つだったとされます。
同学会は今回の声明でジャクソンさんを引き合いに、「適切な医療管理が行われない場合、生命に危険をおよぼす可能性がある」と警鐘を鳴らしました。
2024年10月17日(木)
■エーザイ認知症薬「レカネマブ」、オーストラリアが推奨せず [健康ダイジェスト]
エーザイは17日、アメリカのバイオジェンと開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」について、オーストラリアの規制当局から治療法として推奨しないとの審査結果を受けたと発表しました。エーザイは90日以内に再審議の申請をし、結論は半年以内に出る見込みです。
同国の規制当局であるオーストラリア医療製品管理局(TGA)によると、レカネマブの有効性が副作用などのリスクを上回らないと判断しました。
レカネマブはアメリカや日本、中国など8カ国・地域で承認されています。一方でヨーロッパでは7月、欧州医薬品庁(EMA)の下部組織である欧州医薬品委員会(CHMP)が否定的な見解を示しました。エーザイはヨーロッパでも再審議請求をしています。
2024年10月17日(木)
同国の規制当局であるオーストラリア医療製品管理局(TGA)によると、レカネマブの有効性が副作用などのリスクを上回らないと判断しました。
レカネマブはアメリカや日本、中国など8カ国・地域で承認されています。一方でヨーロッパでは7月、欧州医薬品庁(EMA)の下部組織である欧州医薬品委員会(CHMP)が否定的な見解を示しました。エーザイはヨーロッパでも再審議請求をしています。
2024年10月17日(木)
■美容医療クリニックなどに安全管理の報告義務付けへ 厚労省 [健康ダイジェスト]
健康被害の相談が増加している美容医療について、厚生労働省はクリニックなどに対し、安全管理を適切に行っているかどうか、年に1度、自治体に報告するよう義務付ける方針を固めたことがわかりました。
脱毛や脂肪吸引などの美容医療は、若者を中心にニーズが高まっている一方で、体に傷や痛みが残ったり、不安をあおられて高額な契約をしてしまったなど、全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数が、昨年度6279件と、5年間で3倍以上に増加しています。
美容医療は医療保険が適用されない「自由診療」で行われるケースが多く、保険診療に比べて行政による診療内容の確認や指導・監査が限られ、実態が見えにくいことが課題と指摘されています。
こうした中、厚労省は、美容医療を行うクリニックなどに対し、年に1度、安全管理を適切に行っているかどうか、都道府県などの自治体に報告するよう義務付ける方針を固めたことがわかりました。
具体的には、健康被害が生じた時に患者が相談できる窓口を設定しているかや、専門医の資格を持つ医師がいるかなどについて報告を求め、その内容を公表することを検討しています。
また、美容医療に関係する学会で標準的な治療内容などをまとめたガイドラインを策定することも検討しています。
厚労省は今後、専門家を交えた検討会で議論した上で、年内にも新たな対策をとりまとめる方針です。
2024年10月17日(木)
脱毛や脂肪吸引などの美容医療は、若者を中心にニーズが高まっている一方で、体に傷や痛みが残ったり、不安をあおられて高額な契約をしてしまったなど、全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数が、昨年度6279件と、5年間で3倍以上に増加しています。
美容医療は医療保険が適用されない「自由診療」で行われるケースが多く、保険診療に比べて行政による診療内容の確認や指導・監査が限られ、実態が見えにくいことが課題と指摘されています。
こうした中、厚労省は、美容医療を行うクリニックなどに対し、年に1度、安全管理を適切に行っているかどうか、都道府県などの自治体に報告するよう義務付ける方針を固めたことがわかりました。
具体的には、健康被害が生じた時に患者が相談できる窓口を設定しているかや、専門医の資格を持つ医師がいるかなどについて報告を求め、その内容を公表することを検討しています。
また、美容医療に関係する学会で標準的な治療内容などをまとめたガイドラインを策定することも検討しています。
厚労省は今後、専門家を交えた検討会で議論した上で、年内にも新たな対策をとりまとめる方針です。
2024年10月17日(木)
■検査せずチョコ菓子の賞味期限「1年程度」に設定、熊本市の洋菓子店 [健康ダイジェスト]
熊本市保健所は16日、同市東区の洋菓子店「シェ・タニ」が、必要な検査をせずに賞味期限を設定してチョコレート菓子を販売していたと発表しました。健康被害は確認されていないといいます。同保健所は食品表示法に基づき是正を求める行政指導を出しました。
発表によると、賞味期限が不適正だったのは、同店が昨年12月1日〜今年9月19日に市内5店舗とオンラインで販売した「アマンドショコラ」。販売数は少なくとも1027個に上ります。
同保健所によると、賞味期限は食品の糖度や細菌数、味や臭いなどに基づいて製造者が決めます。同店は検査をせずに類似商品などから「1年程度」と推測して表示していました。同保健所は9、10月に同店へ立ち入り検査し、原因究明や再発防止策の実施などを指示しました。
同店は15日、ホームページ上で謝罪のコメントを掲載。「ここ2年ほどは類似商品の調査結果を参考に、売れ残った商品の賞味期限の延長を行っていた」とも記しました。対象商品の返金に対応するといいます。
2024年10月17日(木)
発表によると、賞味期限が不適正だったのは、同店が昨年12月1日〜今年9月19日に市内5店舗とオンラインで販売した「アマンドショコラ」。販売数は少なくとも1027個に上ります。
同保健所によると、賞味期限は食品の糖度や細菌数、味や臭いなどに基づいて製造者が決めます。同店は検査をせずに類似商品などから「1年程度」と推測して表示していました。同保健所は9、10月に同店へ立ち入り検査し、原因究明や再発防止策の実施などを指示しました。
同店は15日、ホームページ上で謝罪のコメントを掲載。「ここ2年ほどは類似商品の調査結果を参考に、売れ残った商品の賞味期限の延長を行っていた」とも記しました。対象商品の返金に対応するといいます。
2024年10月17日(木)
■北海道の養鶏場で鳥インフルエンザ陽性確認 今季全国初、1万9000羽を処分へ [健康ダイジェスト]
北海道厚真(あつま)町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザの疑い事例について、北海道は17日、遺伝子検査の結果、陽性と確認されたと発表しました。今季の養鶏場での発生は全国初。
北海道は飼育されている肉用鶏約1万9000羽の殺処分を開始しました。農林水産省によると、これまでで最も早い時期の発生確認となりました。
石破茂首相は16日、関係各省が緊密に連携して徹底した防疫措置を迅速に進め、業者に厳重な警戒を要請するよう指示しました。
北海道によると、この養鶏場から16日、家畜保健衛生所に「鶏が病気で死んでいる」と通報がありました。同日、半径10キロ以内の養鶏場5戸、計約71万羽を対象に移動や搬出を禁止しました。
2024年10月17日(木)
北海道は飼育されている肉用鶏約1万9000羽の殺処分を開始しました。農林水産省によると、これまでで最も早い時期の発生確認となりました。
石破茂首相は16日、関係各省が緊密に連携して徹底した防疫措置を迅速に進め、業者に厳重な警戒を要請するよう指示しました。
北海道によると、この養鶏場から16日、家畜保健衛生所に「鶏が病気で死んでいる」と通報がありました。同日、半径10キロ以内の養鶏場5戸、計約71万羽を対象に移動や搬出を禁止しました。
2024年10月17日(木)
■低炭素のクリーンエネルギー、2030年代の主役に 国際エネルギー機関予測、石油は減少 [健康ダイジェスト]
国際エネルギー機関(IEA)は16日、2024年版の「世界エネルギー展望」を公表しました。太陽光など再生可能エネルギーの普及により、2030年代半ばに原子力を含む低炭素のクリーンエネルギーが「最大のエネルギー供給源になる」との予測を示しました。一方、世界の石油需要は2030年までにピークを迎え、減少に転じると見通しました。
日米欧を中心とした主な石油消費国でつくるIEAは近年、気候変動対策の旗振り役として存在感を高めています。主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)は9月、2050年の石油需要が2023年比で18%増えるとの予測を公表しており、両者で異なるシナリオを発信しています。
IEAは、各国が脱炭素化に向けた表明済みの政策を実行するシナリオでは、クリーンエネルギーが2030年代半ばに石油を上回って最大のエネルギー供給源となり、2050年時点で全体の約4割に達すると予想しました。
クリーンエネルギーへの投資額は2024年に約2兆ドル(約300兆円)となり、化石燃料の2倍となる見通しです。
2024年10月17日(木)
日米欧を中心とした主な石油消費国でつくるIEAは近年、気候変動対策の旗振り役として存在感を高めています。主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)は9月、2050年の石油需要が2023年比で18%増えるとの予測を公表しており、両者で異なるシナリオを発信しています。
IEAは、各国が脱炭素化に向けた表明済みの政策を実行するシナリオでは、クリーンエネルギーが2030年代半ばに石油を上回って最大のエネルギー供給源となり、2050年時点で全体の約4割に達すると予想しました。
クリーンエネルギーへの投資額は2024年に約2兆ドル(約300兆円)となり、化石燃料の2倍となる見通しです。
2024年10月17日(木)
■手足口病、富山県内で再流行 1医療機関25人超、2006年以降最多 [健康ダイジェスト]
富山県内で手足口病が再び流行しており、富山県感染症情報センターが16日に発表した7〜13日の患者数は1医療機関当たり25・25人で、今年最多となりました。8月下旬以降、増加傾向が続いています。1医療機関当たりの1週間の患者数が25人を超えるのは、データが確認できる2006年以降初めて。
手足口病は主に1〜4歳の子供を中心に、手や足、口の中などに水疱(すいほう)性の発疹ができる感染症。感染症情報センターによると、今年は6〜7月に流行後、患者数は減少していたものの、8月下旬に再び増加傾向に転じました。夏場に流行した後に再増加する年は珍しいといい、詳しい原因はわかっていません。
感染症情報センターは感染予防として、集団生活でタオルの共用を避け、食事前やおむつ交換後のこまめな手洗いなどを呼び掛けています。
2024年10月17日(木)
手足口病は主に1〜4歳の子供を中心に、手や足、口の中などに水疱(すいほう)性の発疹ができる感染症。感染症情報センターによると、今年は6〜7月に流行後、患者数は減少していたものの、8月下旬に再び増加傾向に転じました。夏場に流行した後に再増加する年は珍しいといい、詳しい原因はわかっていません。
感染症情報センターは感染予防として、集団生活でタオルの共用を避け、食事前やおむつ交換後のこまめな手洗いなどを呼び掛けています。
2024年10月17日(木)
■6歳未満から38例目の臓器提供へ 九州の病院で男児が脳死判定 [健康ダイジェスト]
日本臓器移植ネットワークは16日、九州地方の病院に入院していた6歳未満の男児が、改正臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表しました。
発表によると、家族が12日までに臓器提供に同意し、14日までに脳死と判定されました。16日に臓器が摘出され、心臓が10歳未満の男児に、肝臓が10歳未満の女児に、腎臓が40歳代の女性に移植される予定。
6歳未満からの提供は38例目となります。
2024年10月17日(木)
発表によると、家族が12日までに臓器提供に同意し、14日までに脳死と判定されました。16日に臓器が摘出され、心臓が10歳未満の男児に、肝臓が10歳未満の女児に、腎臓が40歳代の女性に移植される予定。
6歳未満からの提供は38例目となります。
2024年10月17日(木)