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■「ストレスチェック」、全事業所に実施義務付けへ 厚労省審議会が了承 [健康ダイジェスト]

 職場でのメンタルヘルスの不調を未然に防ぐための「ストレスチェック」について、労使でつくる厚生労働省の審議会は、すべての事業所に実施を義務付ける案をおおむね了承しました。
 「ストレスチェック」は、従業員のストレスの状況について定期的に検査することで、本人に気付きを促すとともに職場の環境改善につなげようと9年前から始まり、従業員50人以上の事業所で実施が義務となっています。
 仕事の強いストレスなどで精神障害となり労災と認められた人が昨年度過去最多になるなどメンタルヘルス対策が求められる中、厚労省は6日開かれた労使が参加する審議会で、従業員50人未満も含めてすべての事業所に実施を義務付ける案を示しました。
 「ストレスチェック」が新たに対象となる事業所への支援策として、検査などを実施するためのマニュアルを作成し、開始に向けた準備期間を設けることなどが盛り込まれ、おおむね了承が得られました。
 また、委員からは費用面の支援が必要だという意見や、小規模の事業所では従業員のプライバシーを守る対策も大事だといった意見が出されました。
 厚労省は6日に出された意見をもとに今後、報告書をまとめることにしています。

 2024年11月7日(木)

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■哺乳類の睡眠と覚醒、3つの酵素が制御 タンパク質「リン酸」介し [健康ダイジェスト]

 タンパク質に「リン酸」を付けたり除いたりして働きを調整する3つの酵素が、哺乳類の睡眠と覚醒を制御していることがわかったと、東京大などの研究チームが6日付のイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。脳内の神経細胞で酵素が作用し合い、1日の睡眠時間が調整されているとみられます。
 上田泰己・東京大教授(システム生物学)は、「睡眠時間や眠気の解明につながる重要な一歩だ。将来的に医薬品の開発に生かしたい」と話しました。
 タンパク質にリン酸を付ける「リン酸化」が睡眠に重要な役割を果たすことは知られていたものの、詳しいメカニズムは不明でした。研究チームは、ショウジョウバエで睡眠や覚醒にかかわることが確認されていた複数の酵素に着目しました。
 リン酸化酵素「PKA」が、脳で常に働くようにしたマウスでは、深い睡眠の時間や眠気が減少。一方、タンパク質からリン酸を除く「脱リン酸化」の酵素「PP1」と「カルシニューリン」を恒常的に働かせると、睡眠時間と眠気が増えました。カルシニューリンはカルシウムを感知して働きます。

 2024年11月7日(木)

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■エムポックスの重症化しやすい新タイプ、イギリスで新たに感染者2人確認 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は5日、アフリカで感染が拡大しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」で、より重症化しやすいコンゴ盆地系統群(クレード1)の亜系統「クレード1b」の新たな感染者2人について、初のヨーロッパ内での感染例だったと明らかにしました。
 イギリス健康安全保障庁は4日夜、新たな症例2例について、先週イギリスで初めて確認された感染者の家庭内接触者だと説明。イギリスでの感染者は計3人になったとしています。
 WHOはヨーロッパ諸国に対し、クレード1bを封じ込めるための「迅速な行動」に備えなければならないと警告しました。クレードbは、性的関係や密閉空間の共有などの密接な身体的接触を通じて感染します。
 感染者2人は、WHOがエムポックスの流行を受けて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した2024年8月以降、アフリカ以外で初めて確認された感染例でもあります。
 新たな感染者2人についてイギリス健康安全保障庁は、専門家による治療を受けておりイギリス国民へのリスクは「依然として低い」とした上で、「エムポックスは非常に感染力が強いので、濃厚に接触している家庭内で感染者が出ることは想定外ではない」と述べました。
 最初の感染者は、休暇でアフリカの数カ国を訪問し、10月21日にイギリスに戻った後に感染が判明しました。
 帰国後、24時間以上が経過した後にインフルエンザのような症状を呈し、10月24日に発疹が出始め、その後数日間で症状が悪化しました。
 アフリカ疾病対策予防センターのデータによると、アフリカ19カ国では感染が疑われる人が4万8000人余りに上っており、年初来の死者数は1048人に達しました。アフリカ大陸では、感染者数が前年比で500%増となっています。

 2024年11月7日(木)

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■「黄斑円孔」のサル、ES細胞から作った網膜シート移植で視力改善 神戸アイセンター病院など [健康ダイジェスト]

 目の網膜の中心部が欠けて視力が低下する病気「黄斑円孔」を発症したサルに、さまざまな細胞に変化できる人のES細胞(胚性幹細胞)から作った網膜シートを移植すると視力が改善したと、神戸市立神戸アイセンター病院などの研究チームが発表しました。iPS細胞(人工多能性幹細胞)でも可能といい、論文が国際科学誌に掲載されました。
 黄斑円孔は加齢などが原因で、視細胞が密集する黄斑部に穴ができます。50歳以上の0・1〜0・3%程度で生じ、男性より女性に多いとされます。
 同病院の万代道子・研究センター長らは、人のES細胞から網膜のもとになる組織を作り、直径約1ミリ、厚さ約0・1ミリのシート状に切り出しました。この網膜シート1枚を、特殊な注射針を使って黄斑円孔のサルの眼球に入れ、穴が開いた部分を埋めるように移植しました。シートは円孔の周りの網膜とつながりました。
 半年後、画面に映し出された画像をこのサルに見せると、視線が正しく画像の方を向く回数が増え、視力の改善がうかがえました。
 研究チームは、ES細胞と性質が似ているiPS細胞でも治療は可能としています。万代センター長は、「将来的に難治性の黄斑円孔の治療につながれば」と話しています。
  関西医科大の今井尚徳教授(眼科学)は、 「サルの目に移植しても生着が良好だったことは、臨床応用に期待が持てる結果だ。安全性や、移植したシートが機能しているかどうかについては今後も検討が必要だろう」と話しています。

 2024年11月7日(木)

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