■生成AIでがんを効果的に攻撃する免疫細胞の作製に成功 短期間での治療法開発に期待、NECなど [健康ダイジェスト]
NECなどの研究チームは、独自の生成AI(人工知能)技術を活用して、がんを攻撃する力の強い免疫細胞を新たに作製することに成功したと明らかにしました。AIで免疫細胞の遺伝子配列をデザインすることで、効果の高いがん治療法を短期間で開発できると期待されます。研究チームが7日、アメリカのがん免疫療法学会で発表しました。
体内でがんができると、免疫細胞の一種「キラーT細胞」が、がん細胞の表面にある物質を目印として認識して攻撃します。しかし、効果的に攻撃するキラーT細胞が体内で作られないと、がん細胞は増殖します。特定のがんを攻撃する免疫細胞を培養して体外から投与する治療法は近年、注目されているものの、効果の高い免疫細胞を選ぶのは困難でした。
研究チームは、文章を作り出す生成AIの技術を応用し、T細胞の遺伝子配列を生成するAIを開発しました。実際に皮膚がんの細胞に対し、結合力の高いT細胞を作製できることを確認したといいます。遺伝子配列を変えれば、別の種類のがんを攻撃するT細胞になるといいます。
作製したT細胞の効果を確認する実験を行った愛知県がんセンターの松下博和・分野長(腫瘍免疫学)は、「今回の成果は、AIを活用した革新的ながん免疫療法の開発への第一歩となると考えられる」と指摘しています。
NECの森大輝・AI創薬統括部主任は、「今後さらにAIの性能を上げるとともに、製薬企業と共同して新たな治療法の開発を進めたい」と話しています。
2024年11月8日(金)
体内でがんができると、免疫細胞の一種「キラーT細胞」が、がん細胞の表面にある物質を目印として認識して攻撃します。しかし、効果的に攻撃するキラーT細胞が体内で作られないと、がん細胞は増殖します。特定のがんを攻撃する免疫細胞を培養して体外から投与する治療法は近年、注目されているものの、効果の高い免疫細胞を選ぶのは困難でした。
研究チームは、文章を作り出す生成AIの技術を応用し、T細胞の遺伝子配列を生成するAIを開発しました。実際に皮膚がんの細胞に対し、結合力の高いT細胞を作製できることを確認したといいます。遺伝子配列を変えれば、別の種類のがんを攻撃するT細胞になるといいます。
作製したT細胞の効果を確認する実験を行った愛知県がんセンターの松下博和・分野長(腫瘍免疫学)は、「今回の成果は、AIを活用した革新的ながん免疫療法の開発への第一歩となると考えられる」と指摘しています。
NECの森大輝・AI創薬統括部主任は、「今後さらにAIの性能を上げるとともに、製薬企業と共同して新たな治療法の開発を進めたい」と話しています。
2024年11月8日(金)
■インフルエンザ、全国で流行期入り 5月以来、感染者は沖縄県が突出 [健康ダイジェスト]
厚生労働省は8日、季節性インフルエンザが全国で流行期に入ったと発表しました。1
年半にわたって続いた前回の流行が5月に収束して以来の流行期入りとなります。
厚労省によると、全国約5000カ所の定点医療機関から報告された直近1週間(10月28日〜11月3日)の感染者数は5127人。定点当たりでは1・04人で、流行期入りの目安となる1人を超えました。
流行期に入る時期は、今の方法で統計を取り始めて以降、1年を通して流行した昨年を除くと2009年に次いで2番目に早くなりました。
都道府県ごとにみますと、沖縄県が10・64人で突出しており、静岡県2・09人、千葉県2人、大分県1・66人、福井県1・62人などとなっていて、32の都道府県で前の週より感染者が増えています。
季節性インフルエンザは、新型コロナウイルスの流行の影響を受け、2020~2021年、2021〜2022年のシーズンは流行の基準に達しませんでした。2022年12月に3年ぶりに流行期入りすると、その後は感染が収束せず、今年5月まで流行が続きました。
厚労省は手洗いや適切なマスクの着用など基本的な感染対策を徹底するとともに、ワクチンの接種を検討するよう呼び掛けています。
2024年11月8日(金)
年半にわたって続いた前回の流行が5月に収束して以来の流行期入りとなります。
厚労省によると、全国約5000カ所の定点医療機関から報告された直近1週間(10月28日〜11月3日)の感染者数は5127人。定点当たりでは1・04人で、流行期入りの目安となる1人を超えました。
流行期に入る時期は、今の方法で統計を取り始めて以降、1年を通して流行した昨年を除くと2009年に次いで2番目に早くなりました。
都道府県ごとにみますと、沖縄県が10・64人で突出しており、静岡県2・09人、千葉県2人、大分県1・66人、福井県1・62人などとなっていて、32の都道府県で前の週より感染者が増えています。
季節性インフルエンザは、新型コロナウイルスの流行の影響を受け、2020~2021年、2021〜2022年のシーズンは流行の基準に達しませんでした。2022年12月に3年ぶりに流行期入りすると、その後は感染が収束せず、今年5月まで流行が続きました。
厚労省は手洗いや適切なマスクの着用など基本的な感染対策を徹底するとともに、ワクチンの接種を検討するよう呼び掛けています。
2024年11月8日(金)
■鳥インフルエンザ陽性を確認した島根県大田市の養鶏場、ニワトリ40万羽の殺処分完了 [健康ダイジェスト]
島根県は7日、養鶏場のニワトリの殺処分が終了したことを発表しました。
島根県は大田市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認された10月31日から、飼育されているニワトリの殺処分を進めていて、7日午後7時20分に40万羽あまりのすべてのニワトリの処分が完了しました。
殺処分は県職員や自衛隊などが従事。大雨などの影響で完了は当初予定した4日から3日遅れました。
今後、清掃や消毒を行い、11日までに防疫措置を完了し、周辺で制限しているニワトリや卵などの移動や出荷についても範囲を狭めていく予定です。養鶏場の経営再建に向けた支援についても検討を進める計画です。
国の検査機関による遺伝子解析の結果、今回発生したのは鳥インフルエンザの中でも最も毒性が高い部類の「H5N1型」だったことも明らかとなりました。
2024年11月8日(金)
島根県は大田市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認された10月31日から、飼育されているニワトリの殺処分を進めていて、7日午後7時20分に40万羽あまりのすべてのニワトリの処分が完了しました。
殺処分は県職員や自衛隊などが従事。大雨などの影響で完了は当初予定した4日から3日遅れました。
今後、清掃や消毒を行い、11日までに防疫措置を完了し、周辺で制限しているニワトリや卵などの移動や出荷についても範囲を狭めていく予定です。養鶏場の経営再建に向けた支援についても検討を進める計画です。
国の検査機関による遺伝子解析の結果、今回発生したのは鳥インフルエンザの中でも最も毒性が高い部類の「H5N1型」だったことも明らかとなりました。
2024年11月8日(金)
■特定保健用食品、2商品で機能性成分不足 消費者庁の買い上げ調査 [健康ダイジェスト]
消費者庁は7日、機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)の表示が適正かどうかを確かめる買い上げ調査の結果を公表しました。調査した101商品のうち機能性表示食品は84商品で、うち2商品で機能性関与成分が記載された含有量を下回っていました。
消費者庁の指摘を受けた2事業者は2商品の販売を中止し、届け出を撤回しました。2事業者の名前や商品名は公表していません。
新井ゆたか消費者庁長官は同日の記者会見で、「適正な表示の確保を図り、商品に対する消費者の信頼を確保していきたい」と強調しました。
消費者庁は小林製薬の紅麹(べにこうじ)入りサプリメントを巡る健康被害問題を受け、制度の信頼性確保の一環として現在100商品程度の買い上げ調査を、約1000商品に拡充する方針。本年度1500万円の予算を来年度は9000万円に増額要求しています。
2024年11月8日(金)
消費者庁の指摘を受けた2事業者は2商品の販売を中止し、届け出を撤回しました。2事業者の名前や商品名は公表していません。
新井ゆたか消費者庁長官は同日の記者会見で、「適正な表示の確保を図り、商品に対する消費者の信頼を確保していきたい」と強調しました。
消費者庁は小林製薬の紅麹(べにこうじ)入りサプリメントを巡る健康被害問題を受け、制度の信頼性確保の一環として現在100商品程度の買い上げ調査を、約1000商品に拡充する方針。本年度1500万円の予算を来年度は9000万円に増額要求しています。
2024年11月8日(金)