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■「在宅医療」患者、2023年は過去最多の一日約24万人に 厚労省が調査 [健康ダイジェスト]

 高齢者が増加する中、自宅などで医師の診療を受ける「在宅医療」の患者が、2023年、一日およそ24万人と、過去最多になったことが厚生労働省の調査でわかりました。
 調査は、厚労省が3年に1度行っていて、全国の病院や診療所などおよそ1万3000カ所を対象に2023年10月時点の入院や外来の患者数を取りまとめました。
 このうち、医師や歯科医師が自宅などを訪れて診療する「在宅医療」の患者数は、一日当たりの推計で23万9000人と、この項目の調査を始めた1996年以降で最も多くなりました。在宅医療の患者数を年代別にみると、75歳以上の後期高齢者が一日当たりで20万2500人と、全体のおよそ85%に上っています。
 また、在宅医療を提供する医療機関の内訳は、一般診療所が最も多く51%と半数を占め、歯科診療所が40%、病院は9%と、在宅医療の多くを地域の診療所が対応しています。
 今後、在宅医療の患者はますます増加することが予想され、医療体制をどのように整備していくかが課題となります。
 一方、医療機関に入院している患者数は一日当たりの推計で117万5300人と、現在の調査方法となった1984年以降で最も少なくなりました。
 厚労省は今回の調査結果も踏まえて医療サービスの充実などを進めていく考えです。

 2024年12月30日(月)

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■介護職員の高齢者虐待、2023年度は1123件 初の1000件超え [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は27日、介護職員が高齢者を虐待した件数が2023年度は1123件に上り、3年連続で過去最多を更新したと発表しました。前年度から31・2%増え、初めて1000件を超えました。職員に通報を促す事業所の環境づくりが進み、把握できる件数の増加につながったとしています。1件で複数の被害者がいるケースもあり、被害者は計2335人。うち約7割の人が要介護度3以上でした。5人の死亡が確認されました。
 家族や親族らによる虐待は2・6%増の1万7100件。認知症の症状を要因に挙げたケースが56・4%で最多でした。被害者のうち27人が死亡しました。中には殺人や心中未遂も含まれます。
 介護職員による虐待の種別は、暴力や身体拘束といった身体的虐待が51・3%で最多。暴言などの心理的虐待が24・3%、長時間放置などの介護放棄が22・3%と続きました。
 施設別では、特別養護老人ホームが352件(31・3%)で最も多く、有料老人ホームが315件(28・0%)、グループホーム156件(13・9%)と続きました。
 発生要因は「虐待や権利擁護、身体拘束に関する職員の知識・意識不足」が77・2%と最多でした。次いで、「ストレスなど」(67・9%)でした。
 調査は高齢者虐待防止法に基づき2006年度から集計しています。

 2024年12月30日(月)

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■第一三共の抗がん剤、日本国内で承認取得 一部の乳がん向け [健康ダイジェスト]

 第一三共は27日、抗がん剤「ダトポタマブ デルクステカン」について日本で製造販売承認を取得したと発表しました。一部の乳がん患者への使用が対象。同社にとって抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる技術を使った抗がん剤は主力薬「エンハーツ」に続く2製品目となります。
 日本での製品名は「ダトロウェイ」。同社の主力抗がん剤「エンハーツ」と同じく標的に結合する抗体とがん細胞を攻撃する薬剤を組み合わせたADC技術を使います。ダトロウェイの承認取得は日本が初めて。アメリカやヨーロッパ、中国などの規制当局とも協議を進めています。
 「化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん」の適応で承認を取得しました。患者にとって新たな治療の選択肢となることが期待されます。
 同社は2030年までにエンハーツとダトロウェイを含め5種類のADC医薬品を市場に投入する目標を掲げており、肺がんなど多様ながんに対応する方針です。エンハーツを軸とした抗がん剤がけん引し、足元の中期経営計画の最終年度となる2026年3月期に連結売上高は2兆1000億円、がん領域だけで1兆円以上の売上高を見込みます。

 2024年12月30日(月)

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■田辺三菱とイーライリリー、肥満症薬「チルゼパチド」の国内承認を取得 [健康ダイジェスト]

 田辺三菱製薬と日本イーライリリー(神戸市)は27日、肥満症治療薬「チルゼパチド」の国内での製造販売承認を厚生労働省から取得したと発表しました。最終段階の臨床試験(治験)では、被験者の体重が平均17・8〜22・7%減少したとしています。近く医療機関向けに販売を始める見通しです。
 アメリカのイーライ・リリーがアメリカなどで肥満症治療薬を手掛けており、日本でも承認を申請していました。田辺三菱が国内での販売を担います。
 投与の対象は体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が25以上で、脂質異常症などの健康障害もある肥満症の患者です。
 国内での肥満症治療薬はデンマークのノボノルディスクの「ウゴービ」に続く承認となります。田辺三菱が販売するチルゼパチドは食欲の低下などにつながる「GIP」と「GLPー1」という2種類のホルモンの分泌を促すのが特徴です。ウゴービはGLPー1のみに作用します。

 2024年12月30日(月)

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