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■子供のADHD治療アプリ、厚労省承認へ ゲーム形式で不注意改善 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省の専門家部会は6日、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子供向けの治療用アプリ「エンデバーライド」について、製造販売の承認を了承しました。スマートフォンやタブレット端末でゲームを操作することで、落ち着きのなさや不注意などの症状を改善する効果が期待できるといいます。
 製造販売を担う塩野義製薬によると、承認されれば、国内初のゲーム形式の治療用アプリになります。
 アプリは、アメリカの医療ベンチャー企業「アキリ」が開発し、塩野義製薬が日本と台湾での開発権と販売権を取得しました。画面上のキャラクターは乗り物で水路を進みます。障害物を避けて運転する、指定された対象物を触るといった2つの操作を同時に行うことで、思考や理性などにかかわる脳の前頭前野の働きを高め、症状の改善につなげます。医師の処方を受け、ダウンロードして使います。
 ADHDと診断された国内の6~17歳の164人を対象に行った臨床試験では、通常治療に加えて1日1回、約25分、このアプリを6週間使用したグループは、通常治療だけのグループよりも不注意の症状の改善がみられました。
 アプリは2020年にアメリカ食品医薬品局(FDA)が承認し、ヨーロッパでも同年、販売に必要な「CEマーク」を取得しています。

 2025年2月7日(金)

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■環境省、PFAS水質基準で報告案 2026年に水道法で義務付け  [健康ダイジェスト]

 環境省は6日、有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」について、水質検査と基準値を超えた場合の改善を水道法で義務付けるための報告書案をまとめました。水質基準値は代表物質PFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)の合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)で、現在の暫定目標値と同じ。3カ月に1回の定期検査を基本とします。関連省令を改正し、2026年4月1日の施行を目指します。
 環境省は昨年12月、水道法上の「水質基準」の対象に引き上げることを大筋で決めていました。現在は暫定目標値を超えた場合でも、水質改善は努力義務にとどまっています。報告書案は、内閣府食品安全委員会への諮問や意見公募を経て、正式決定します。
 水質基準値は、食品安全委が昨年6月に人が1日に摂取するPFASの許容量を代表物質でそれぞれ「体重1キロ当たり20ナノグラム」と示したことも考慮しました。規模が小さい水道事業では、検出濃度が低い場合には検査回数を半年に1回や1年に1回に減らすことができる負担軽減策も盛り込みました。

 2025年2月7日(金)

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■アメリカのベテラン消防士はPFAS高濃度 CDC「防護具の着用が必要」 [健康ダイジェスト]

 発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」を巡り、アメリカ疾病対策センター(CDC)は6日、従事年数が30年以上のベテラン消防士で血中濃度が高いことが確認されたとする報告書を公表しました。PFASには、水や油をはじき熱に強いといった特性があり、火災の消火剤に使われてきました。
 CDCは消防士の健康を守るため「適切な防護具の着用が必要だ」と指摘しました。アメリカの学術機関が健康上のリスクが高まるとしている指標値を超えた消防士は、ほとんどいませんでした。
 消防士は他の職種よりも平均的なPFASの血中濃度が高く、消防士の中でも従事年数が長いほど濃度が高い傾向でした。

 2025年2月7日(金)

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■口内が不健康なほど要介護認定や死亡のリスク高まる 島根大「歯科健診受け治療を」 [健康ダイジェスト]

 かみ砕く力が低下していたり、歯の数が少なかったりするなど口内が不健康なほど、要介護認定や死亡のリスクが高まるとの調査結果を島根大などの研究チームが発表しました。チームは「歯科健診を受け、口内を治療することでリスクが軽減される可能性がある」としています。
 島根県内に住む75歳以上の約2万5000人を対象に調べました。口内の状態と死亡率などとの関連を示す研究はこれまでもあったものの、島根大によると、2万人超の大規模調査は珍しいといいます。
 チームは、島根県歯科医師会などが2016〜2021年度に実施した後期高齢者の口内検査のデータを分析しました。かむ力や歯の数など13項目を調べた上で、その後の要介護認定や死亡の状況を確認しました。
 特に強い関連が認められたのが、かみ砕く力で、グミを15秒間かみ、いくつに分割できたか個数を数えて能力を計測。個数が3個以下のグループは22個以上のグループに比べ、要介護2以上に認定された人の割合が2・25倍でした。死亡率も個数が少ないほど高くなりました。
 検査項目のうち(1)歯の数が少ない(2)歯周病がある(3)自分自身が食べ物をかめないと自覚している―に該当する人もリスクが高い傾向が目立ちました。
 チームは、うまくかめず食べられる物が限定されることが関係している可能性があると指摘。島根大の安部孝文講師(医学)は、「今後、口内を治療した場合に死亡率などにどう影響するかも調べたい」としています。

 2025年2月7日(金)

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