■大気中の二酸化炭素濃度、大きく上昇 昨年の上昇幅は観測開始以降最大に [健康ダイジェスト]
地球の大気中の二酸化炭素の濃度は昨年、前の年に比べて大きく上昇し、その上昇幅が、観測を始めて以降、最大となったことが、環境省などによる人工衛星のデータの解析からわかりました。
環境省は、世界各地で発生した大規模な森林火災や人間の活動による排出量の増加などが影響しているのではないかと分析しています。
環境省や国立環境研究所は気候変動対策に役立てるため、日本の人工衛星「いぶき」を使って、温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどの濃度を観測しています。
それによりますと、地球全体の大気中の二酸化炭素の濃度は、昨年1年間の平均で421・3ppmとなり、観測を始めた2010年以降最も高くなったということです。
さらに前の年と比べた二酸化炭素濃度の上昇幅も3・5ppmと、過去最大になったということです。
2010年の二酸化炭素の平均濃度は388・0ppmでしたが、上昇を続けています。1年間の上昇幅は2015年から2016年にかけての3・1ppmが最大でしたが、今回はこれを上回りました。
環境省は、上昇幅が最大となった理由について、一昨年から昨年にかけてカナダやブラジルで発生した大規模な森林火災の影響のほか、化石燃料の使用など人間の活動による排出量の増加が考えられると分析しています。
これについて浅尾慶一郎環境大臣は7日の閣議後の記者会見で、「二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度の増加は気温上昇の主な原因で、危機感を持って受け止めている。引き続き世界各国と協調して、温室効果ガスの排出削減に全力を尽くしたい」と話していました。
2025年2月9日(日)
環境省は、世界各地で発生した大規模な森林火災や人間の活動による排出量の増加などが影響しているのではないかと分析しています。
環境省や国立環境研究所は気候変動対策に役立てるため、日本の人工衛星「いぶき」を使って、温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどの濃度を観測しています。
それによりますと、地球全体の大気中の二酸化炭素の濃度は、昨年1年間の平均で421・3ppmとなり、観測を始めた2010年以降最も高くなったということです。
さらに前の年と比べた二酸化炭素濃度の上昇幅も3・5ppmと、過去最大になったということです。
2010年の二酸化炭素の平均濃度は388・0ppmでしたが、上昇を続けています。1年間の上昇幅は2015年から2016年にかけての3・1ppmが最大でしたが、今回はこれを上回りました。
環境省は、上昇幅が最大となった理由について、一昨年から昨年にかけてカナダやブラジルで発生した大規模な森林火災の影響のほか、化石燃料の使用など人間の活動による排出量の増加が考えられると分析しています。
これについて浅尾慶一郎環境大臣は7日の閣議後の記者会見で、「二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度の増加は気温上昇の主な原因で、危機感を持って受け止めている。引き続き世界各国と協調して、温室効果ガスの排出削減に全力を尽くしたい」と話していました。
2025年2月9日(日)
■プラスチック微粒子、脳内に蓄積 腎臓や肝臓より7~30倍の高濃度 [健康ダイジェスト]
人体に取り込まれたプラスチック微粒子は、肝臓や腎臓よりも脳内に高濃度で蓄積される可能性があるとの研究結果を、アメリカのニューメキシコ大のチームが7日までに、アメリカの医学誌「ネイチャーメディシン」に発表しました。調べた遺体の脳には、腎臓や肝臓より7〜30倍の濃度の微粒子が含まれていました。健康への影響は現時点では、不明点が多いとしています。
脳内で最も多く発見されたのは、レジ袋や洗剤容器などに広く使われるポリエチレンでした。微粒子はプラスチック製品が劣化して生じるため、環境中の微粒子の濃度が高まり、人体に取り込まれたとみられます。
研究共著者のマシュー・カンペン教授は、「データに基づけば、脳の重量比で0・5%に相当する7グラムのプラスチックが存在するとみられる。標準的なプラ製スプーン1本分に相当する」と指摘しています。
また認知症の人の脳からは、そうでない人よりも高濃度の微粒子が見付かりました。因果関係は不明で、認知症を引き起こす可能性を示唆しているわけではないといいます。
2025年2月9日(日)
脳内で最も多く発見されたのは、レジ袋や洗剤容器などに広く使われるポリエチレンでした。微粒子はプラスチック製品が劣化して生じるため、環境中の微粒子の濃度が高まり、人体に取り込まれたとみられます。
研究共著者のマシュー・カンペン教授は、「データに基づけば、脳の重量比で0・5%に相当する7グラムのプラスチックが存在するとみられる。標準的なプラ製スプーン1本分に相当する」と指摘しています。
また認知症の人の脳からは、そうでない人よりも高濃度の微粒子が見付かりました。因果関係は不明で、認知症を引き起こす可能性を示唆しているわけではないといいます。
2025年2月9日(日)
■「経口中絶薬」の服用、承認約1年で1440件 最多は20歳代 [健康ダイジェスト]
人工妊娠中絶のための飲み薬「経口中絶薬」が日本で初めて承認された2023年4月から2204年3月末までの約1年間で、この薬を服用した中絶が1440件だったことが8日、厚生労働省への取材で明らかになりました。5歳ごとの年齢層でみると、最多は20〜24歳の379件で、25〜29歳の349件が続きました。最年少は13歳。専門家は「まだまだ広がりは不十分」としました。
出産するか、出産しないかを自分で決める権利は「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」と呼ばれ、日本での取り組みの遅れを指摘する声も上がっています。3月8日は国際女性デー。
経口中絶薬は、約40年前にフランスで初めて認可されましたが、日本では2023年4月28日にイギリスの製薬会社が開発した「メフィーゴパック」が承認されました。妊娠9週までが対象で、母体保護法の指定医の下で服用できます。
厚労省がまとめた衛生行政報告例によると、服用した年齢は13歳と14歳が各1件、15歳9件、16歳11件、17歳21件、18歳28件、19歳50件。30〜34歳263件、35〜39歳223件でした。
2025年2月9日(日)
出産するか、出産しないかを自分で決める権利は「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」と呼ばれ、日本での取り組みの遅れを指摘する声も上がっています。3月8日は国際女性デー。
経口中絶薬は、約40年前にフランスで初めて認可されましたが、日本では2023年4月28日にイギリスの製薬会社が開発した「メフィーゴパック」が承認されました。妊娠9週までが対象で、母体保護法の指定医の下で服用できます。
厚労省がまとめた衛生行政報告例によると、服用した年齢は13歳と14歳が各1件、15歳9件、16歳11件、17歳21件、18歳28件、19歳50件。30〜34歳263件、35〜39歳223件でした。
2025年2月9日(日)
■トランプ大統領、紙製ストロー推進中止へ 「ばかげている」とプラスチック回帰 [健康ダイジェスト]
アメリカのロナルド・トランプ大統領は7日、SNSへの投稿で、ジョー・バイデン前政権が環境対策として始めた紙製ストロー導入推進を中止する大統領令に来週署名すると表明しました。前政権の取り組みを「ばかげている」と批判し、「プラスチックに戻そう!」と強調しました。
紙ストローは、不適切に廃棄されたプラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、世界的に導入が広がりました。バイデン前政権は昨年、使い捨てのプラスチック製品の政府調達を段階的に廃止する方針を打ち出していました。
ただ、紙ストローの飲み心地に不満を訴える消費者も多く、一部では植物由来のバイオマスプラスチック製ストローに切り替える動きが出ています。
2025年2月9日(日)
紙ストローは、不適切に廃棄されたプラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、世界的に導入が広がりました。バイデン前政権は昨年、使い捨てのプラスチック製品の政府調達を段階的に廃止する方針を打ち出していました。
ただ、紙ストローの飲み心地に不満を訴える消費者も多く、一部では植物由来のバイオマスプラスチック製ストローに切り替える動きが出ています。
2025年2月9日(日)
タグ:健康ダイジェスト