■ミネラルウォーターに含まれるPFASの基準値設定へ 消費者庁 [健康ダイジェスト]
発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」について、消費者庁の部会は10日、ミネラルウオーターに含まれる基準値の設定を議論する第1回会合を開きました。水道水と同じ、1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)とすることが柱です。
国はPFASの代表物質「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)の合算値に関して、水道水には暫定的な基準を設定しており、超えた場合は水質改善の努力義務があります。
消費者庁によると、ミネラルウオーターは殺菌・除菌の有り無しで2種類に分かれます。部会では「有り」については水道水と同じ基準値とし、「無し」は、原水採取の段階で厳格な管理が行われているため、基準値を設定しない方針。
厚生労働省が2021、2022年度に実施した調査では、国内に流通するミネラルウオーター類258品のうち、1品で1リットル当たり56ナノグラムが検出されました。事業者の所在地を管轄する自治体側に情報を伝え、その後は基準値を下回ったことを確認しました。
2025年2月10日(月)
国はPFASの代表物質「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)の合算値に関して、水道水には暫定的な基準を設定しており、超えた場合は水質改善の努力義務があります。
消費者庁によると、ミネラルウオーターは殺菌・除菌の有り無しで2種類に分かれます。部会では「有り」については水道水と同じ基準値とし、「無し」は、原水採取の段階で厳格な管理が行われているため、基準値を設定しない方針。
厚生労働省が2021、2022年度に実施した調査では、国内に流通するミネラルウオーター類258品のうち、1品で1リットル当たり56ナノグラムが検出されました。事業者の所在地を管轄する自治体側に情報を伝え、その後は基準値を下回ったことを確認しました。
2025年2月10日(月)
■風疹とはしかの混合ワクチン、入手できず接種予約の制限や中止も [健康ダイジェスト]
風疹とはしか(麻疹)を防ぐ混合ワクチンについて、日本小児科医会が1月に調査したところ、希望した量のワクチンを入手できていない医師が半数近くに上ったことがわかりました。接種予約の制限や中止も起きており、医療現場からはワクチンの十分な供給を求める声が出ています。
風疹とはしかの混合ワクチンは、1歳の子供と、小学校に進学前の5歳や6歳の子供を対象に定期接種が行われているほか、かつて公的な接種が受けられなかった40歳代から60歳代の男性には、3月末を期限に追加接種が行われています。
ところが、ワクチンを製造する一部の製薬会社が2024年から製造の不調による出荷制限や停止を行い、供給が一時的に不安定になっています。
日本小児科医会が1月下旬に全国438人の小児科医に調査したところ、希望した量のワクチンを入荷できていないと答えた医師が48%と、半数近くに上りました。
中でも、希望した量の半分以下しか入荷できていない医師が22%いたほか、全く入荷できていない医師も5%いました。
こうしたワクチン不足は、子供の定期接種にも影響をおよぼしていて、5歳や6歳への接種に何らかの影響が出ていると答えた医師は46%と、半数近くに上っています。
このうち、「予約を制限している」という医師は16%、「予約を中止している」という医師は8%などとなっています。
日本小児科医会の関係者は、「接種率が下がると感染が拡大する恐れもあるので、国は、希望者にワクチンがゆき渡るよう、速やかに対策を取ってもらいたい」と話しています。
一方、厚生労働省は、「ほかの製薬会社が出荷の前倒しを行い、今後は供給が安定する見通しで、接種を希望する人は、医療機関に問い合わせてほしい」としています。
厚労省によりますと、風疹とはしかの混合ワクチンは、現在、出荷が止まっている製薬会社の供給分を、ほかの会社が前倒しして出荷することで、今年度は、最終的に例年並みの量を確保できる見通しだということです。
一方、1月になっても一部の医療機関にワクチンが届かないのは、地域ごとに供給量が偏るなど、流通面での問題が影響している可能性があるとして、現在、調査を進めています。
2025年2月10日(月)
風疹とはしかの混合ワクチンは、1歳の子供と、小学校に進学前の5歳や6歳の子供を対象に定期接種が行われているほか、かつて公的な接種が受けられなかった40歳代から60歳代の男性には、3月末を期限に追加接種が行われています。
ところが、ワクチンを製造する一部の製薬会社が2024年から製造の不調による出荷制限や停止を行い、供給が一時的に不安定になっています。
日本小児科医会が1月下旬に全国438人の小児科医に調査したところ、希望した量のワクチンを入荷できていないと答えた医師が48%と、半数近くに上りました。
中でも、希望した量の半分以下しか入荷できていない医師が22%いたほか、全く入荷できていない医師も5%いました。
こうしたワクチン不足は、子供の定期接種にも影響をおよぼしていて、5歳や6歳への接種に何らかの影響が出ていると答えた医師は46%と、半数近くに上っています。
このうち、「予約を制限している」という医師は16%、「予約を中止している」という医師は8%などとなっています。
日本小児科医会の関係者は、「接種率が下がると感染が拡大する恐れもあるので、国は、希望者にワクチンがゆき渡るよう、速やかに対策を取ってもらいたい」と話しています。
一方、厚生労働省は、「ほかの製薬会社が出荷の前倒しを行い、今後は供給が安定する見通しで、接種を希望する人は、医療機関に問い合わせてほしい」としています。
厚労省によりますと、風疹とはしかの混合ワクチンは、現在、出荷が止まっている製薬会社の供給分を、ほかの会社が前倒しして出荷することで、今年度は、最終的に例年並みの量を確保できる見通しだということです。
一方、1月になっても一部の医療機関にワクチンが届かないのは、地域ごとに供給量が偏るなど、流通面での問題が影響している可能性があるとして、現在、調査を進めています。
2025年2月10日(月)
■カフェインでハエ退治が可能に 高濃度、1週間以内に死滅 [健康ダイジェスト]
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインをハエの一種に過剰摂取させると、1週間以内にほぼ死滅することがわかったとの研究成果を、岡山大の宮竹貴久教授(応用昆虫学)らの研究チームが10日、発表しました。人体に優しい害虫駆除の手段として実用化できる可能性があるとしています。
カフェインは人が飲むと気分を高揚させる効果がある一方、取りすぎると不眠やめまいなどが起こると指摘されています。研究チームによると、昆虫でも高濃度では発育抑制の効果があるとの報告はあるものの、害虫駆除に有効かどうかは、はっきりしていませんでした。
宮竹教授らは、日本を含む温帯・熱帯地域に広く生息する「ヒロズキンバエ」に注目し、カフェイン入りの砂糖水を脱脂綿に含ませて自由に飲ませ、カフェイン濃度を0・01~2%に変えて状態を比較しました。
その結果、砂糖水だけを与えた時は寿命が延びましたが、カフェイン濃度0・5%以上では、7日以内にほとんどが死滅しました。寿命との関連は不明ですが体内脂肪量が減少し、動きを自動計測してみると、ハエの活動自体も鈍っていたといいます。
2025年2月10日(月)
カフェインは人が飲むと気分を高揚させる効果がある一方、取りすぎると不眠やめまいなどが起こると指摘されています。研究チームによると、昆虫でも高濃度では発育抑制の効果があるとの報告はあるものの、害虫駆除に有効かどうかは、はっきりしていませんでした。
宮竹教授らは、日本を含む温帯・熱帯地域に広く生息する「ヒロズキンバエ」に注目し、カフェイン入りの砂糖水を脱脂綿に含ませて自由に飲ませ、カフェイン濃度を0・01~2%に変えて状態を比較しました。
その結果、砂糖水だけを与えた時は寿命が延びましたが、カフェイン濃度0・5%以上では、7日以内にほとんどが死滅しました。寿命との関連は不明ですが体内脂肪量が減少し、動きを自動計測してみると、ハエの活動自体も鈍っていたといいます。
2025年2月10日(月)