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■病気 リウマチ性多発筋痛症 [病気(り)]

[右斜め下]首、肩、腰の筋肉痛やこわばりが起こる疾患
 リウマチ性多発筋痛症とは、首、肩、腰の筋肉痛やこわばりが起こる慢性炎症性の疾患。50歳以上、特に60歳の中高年の人に多くみられ、やや女性に多いと見なされています。
 原因は不明で、前兆になるような感染症などは特に知られていません。
 筋肉症状、全身症状、関節症状の3つが、主な症状です。体の中心に近い部分の筋肉の痛みやこわばりから始まり、微熱、全身のだるさ、食欲不振、体重減少などの全身症状と、関節の痛みを伴います。これらの症状が急速に出現して、2週間ほどの短期間に病勢はピークに達します。
 筋肉のこわばりは、関節リウマチのように朝起きてすぐが最も強く、体を動かすうちに和らいできます。筋肉痛は首、肩周囲、腰部、臀(でん)部、大腿(だいたい)部にみられ、押さえたり、運動してもそれほど変わらないのが特徴です。また、筋肉には赤みやはれなどはなく、筋力が弱くなったと感じることもありません。関節症状は、主として痛みが肩、膝(ひざ)、手首の関節やその周囲に見られ、関節そのものがはれたりすることはほとんどありません。
 20〜30パーセント前後の発症者では、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)という膠原(こうげん)病疾患を合併し、ズキンズキンとした拍動性頭痛と圧痛を一方のこめかみに生じ、視力障害をみることもあります。
 症状は、急に始まることが多いのですが、治療しないとそのまま続くため、数カ月にわたって徐々に進んだようにみえることもあります。
[右斜め下]リウマチ性多発筋痛症の検査と診断と治療
 リウマチ性多発筋痛症は正しく診断されればコントロールが可能なので、この疾患が疑われたら、なるべく早くリウマチ専門医の診察を受けることが大切となります。
 この疾患の診断を確定する特有な検査はありませんが、体の炎症症状を示す赤沈検査や血清CRP濃度が高値となるほか、軽い赤血球数の減少と、白血球数および血小板数の増加がみられます。一方、筋痛があるにもかかわらず、多発性筋炎にみられるような筋肉由来の血清酵素の増加はみられません。また、リウマトイド因子や抗核抗体などの免疫異常は、通常認められません。
 検査所見のほか、筋肉症状、全身症状、関節症状など、それぞれの特徴を組み合わせて診断されます。なお、側頭動脈炎を合併する場合は、血管造影検査や組織を一部取る生検(病理検査)が必要なことがあります。
 治療には、副腎(ふくじん)皮質ホルモン(ステロイド剤)が有効です。筋肉痛には、非ステロイド性消炎鎮痛剤も効果的です。治療開始後1〜2週間以内に症状が改善し始めるケースも多く、改善が得られたら、少しずつ薬剤を減量します。一定の減量が得られた後も、1年以上のステロイド治療が必要なケースが多く、副作用である骨粗鬆(こつそしょう)症の対策が必須になります。ステロイド療法の効き目が悪いケースでは、時に免疫抑制剤が使われることもあります。

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■病気 流行性角結膜炎 [病気(り)]

[眼鏡]感染力が強く集団発生もする急性結膜炎
 流行性角結膜炎とは、夏風邪のウイルスの一種であるアデノウイルスによって、主に引き起こされる急性の結膜炎です。上下のまぶたの裏側と、眼球の表面から黒目の周囲までを覆っている結膜の炎症に加えて、黒目の部分を覆っている角膜に炎症を起こすため、角結膜炎と呼ばれます。別名は、はやり目。
 非常に感染力が強く、しばしば集団発生することがあります。学校伝染病の一つに指定されており、感染者は伝染の恐れがなくなるまで登校禁止となります。1歳から5歳を中心とする小児に多く発症しますが、成人も含め幅広い年齢層で認められます。
 以前は、プールで移る夏の病気として知られ、大きな流行があった1980年代から90年代までは、6月中旬から下旬にかけて増え始め、7月下旬から8月下旬をピークとした季節性が見られました。近年では、かつてのような明確な季節性は見られず、一年中、感染者が出るようになっています。
 感染してから1~2週間で発症し、結膜の充血や、上下のまぶたの裏側を覆っている眼瞼(がんけん)結膜に細かいブツブツができて、目がゴロゴロするような異物感が生じます。目やにも多くなります。
 10日~2週間程度で、症状は治まります。時には、黒目の角膜に斑点(はんてん)ができることもありますが、だいたい2週間前後で消失します。
 医師による治療では、結膜炎の段階での有効な薬剤がないため、対症療法的に抗炎症剤の点眼を行い、細菌による混合感染を防ぐために抗菌剤の点眼を行います。さらに、角膜炎の症状が認められる際は、ステロイド剤の点眼を行います。
 この流行性角結膜炎は感染力が強いため、早めに治療を行い、周囲の人に感染させないように注意しましょう。特に、新生児や乳幼児では、細菌の混合感染で角膜穿孔(せんこう)を起こすことがあるので、注意が必要です。
 感染を予防するには、感染者本人は手をよく洗い、手で目をこすったり、顔に触れたりしないことです。周囲の人も手洗いをしっかりと行い、感染者のタオルを共有しないなど、清潔にするよう心掛けましょう。

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■病気 緑内障 [病気(り)]

[目]眼圧の上昇で視野が狭くなる疾患
 日本では、失明原因の第2位ともなっている「緑内障」。「あおそこひ」とも呼ばれ、中高年の人に多く見られ、40歳以上の人の30人に1人が緑内障にかかっていると言われています。
 一般に、眼圧が高くなることによって視神経が冒され、視野が狭くなったり欠けたりする病気です。しかし、眼圧が正常値範囲内でも緑内障が起こる場合がありますので、注意が必要です。
 また、先天性のものや目のほかの病気、外傷が原因で起こるものなど、さまざまなタイプがあり、原因がはっきりわかっていないものもあります。
 緑内障は、慢性と急性で症状の現れ方が異なります。
【慢性の場合】視野が狭くなることが代表的な症状。徐々に進行するので、初期にはほとんど自覚症状がなく、視野が狭くなってきたことに気付いた時には、すでに緑内障がかなり進んだ状態になっていることが多いので、注意が必要です。また、「何となく目が重い、目が疲れる、目に不快感がある」などの症状がある場合もあります。
【急性の場合】急激に眼圧が上がるため、突然、目の充血や激しい頭痛、吐き気などが起こります。緑内障と気付かずに、内科を受診しがちですが、眼科で至急に処置しなければ失明する恐れもありますので、注意が必要です。
 緑内障は、薬物療法やレーザー治療、手術などの、眼圧を下げる治療を行うことで、それ以上視野が狭くなったり、欠けたりするのを食い止めることができます。
 しかし、一度欠けた視野は元には戻りません。しかも治療は一生続くことになります。ですから、早期発見、早期治療が何よりも大切です。
 緑内障は自覚症状がないまま進行する場合が多いので、40歳を過ぎたら1年に1回は必ず、眼科で眼底や視野などの検査を受けることが大切です。特に家族に緑内障の方がいる人や、近視の強い人、糖尿病の人、眼圧の高い人は、注意が必要です。

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■病気 旅行者下痢症 [病気(り)]

[時計]体の抵抗力の低下が一因に
 海外旅行をした際、体調の変化、飲食物の違い、病原体の感染などによって、下痢症を引き起こした場合の総称。
 旅行する国や地域によって若干の違いはありますが、海外旅行に行った人の半数以上は、旅行先に到着してから5日以内に下痢をするといわれています。旅行先を発展途上国に限った場合には、7~8割に達するともいわれます。
 旅行者下痢症の原因には、(1)旅行の準備など、疲労による体調の変化や低下、(2)旅行中の不安やストレスなどからくる精神的な胃腸障害、(3)渡航先の飲食物の違いによる一過性の胃腸障害、(4)ウイルスや細菌あるいは寄生虫による病的なもの、などが考えられます。
 このうち、(1)と(2)は、旅行前から始まることも多く、体調の回復やストレスの緩和などの原因を取り除くことによって、比較的短時間で改善されます。
 (3)の飲食物による下痢は、病原体によるものではなく、水質の違いによる場合や食物の違いによるものが多いようです。水については、海外の水はミネラル分が多い硬質で、一過性の下痢を起こしやすいのです。また、油と香辛料も下痢の原因になります。油は、未精製のものや、保存状態が悪く変性した油など原因になり、香辛料の取りすぎも胃腸障害の原因になります。
 このような下痢の場合、早い人で3~4日で慣れて回復しますが、遅い人では10日以上下痢が持続し、帰国後もなかなか治らない人がいます。
 (4)の病原体による下痢は、旅行者下痢症の2割程度を占めています。
 発展途上国の場合、以下の菌が主な原因になります。 腸炎ビブリオ、ナグビブリオ菌 、サルモネラ菌属 、病原大腸菌、ブドウ球菌、赤痢アメーバ 、赤痢菌、チフス菌。
 北米やヨ-ロッパなどの先進国の場合は、以下の菌が主な原因になります。腸炎ビブリオ、ビブリオ菌 、サルモネラ菌属 、ウェルシュ菌 、病原大腸菌、セレウス菌、赤痢菌、チフス菌
 旅行中は時差やハードスケジュール、環境の変化によるストレスなどで体の抵抗力が弱まり、通常なら問題にならない量の病原体で病気になることがあります。旅行者下痢症を防ぐには、加熱されていない生水や生食を摂取しないように心掛けることが、重要となります。
 軽い下痢は、1~2日様子を見れば、たいてい治まります。しかし、激しい下痢、頻回の下痢、血液が多量に混じっている下痢の場合には、速やかに医師と相談することをお勧めします。

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