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■病気 日和見肺感染症 [病気(ひ)]

[双子座]体の抵抗力が低下した時に、病原性の弱い微生物で起こる感染症
 日和見肺感染症とは、体力が落ちて抵抗力が著しく低下している時に、ふだんは疾患の原因になりにくい細菌や、かび、ウイルス、原虫などの微生物によって引き起こされる肺の感染症。
 糖尿病やがん、エイズ(後天性免疫不全症候群)などを患ったり、長期の治療で体の免疫力が落ちていると、感染することがあります。
 日和見感染症の肺炎は、原因となる細菌や微生物などの種類、発症者の体力によって、さまざまです。
 毒性の弱い菌では、風邪に似た発熱、せき、たんなどの症状が現れ、ニューモスティスカリニやサイトメガロウイルスなどでは、高熱、空せき、息苦しさが起きます。
 ニューモスティスカリニは、かび(真菌)の一種で、自然界に存在し、経気道感染すると考えられています。サイトメガロウイルスは、ヘルペスウイルスの一種で、感染者の血液、唾液(だえき)、尿、精液、頸管(けいかん)粘液、母乳などに含まれ、多くは新生児、乳児期に感染し、日本人の80〜90パーセントは抗体を持っています。
 ふだんはニューモスティスカリニやサイトメガロウイルスに感染しても発症しませんが、体力が落ちて抵抗力が著しく低下している時には、潜伏感染していたものが増殖して、あるいは新たに感染して肺炎を発症します。
[双子座]日和見肺感染症の検査と診断と治療
 体が著しく衰弱している時に肺炎の症状がみられたら、日和見感染症を疑って、呼吸器内科、呼吸器科を受診します。重症の場合には死に至ることもあるので、十分に注意しなければなりません。
 たんや血液の検査を始め、胸部X線検査、CT検査(コンピューター断層撮影)などが行われます。さらに、気管支鏡を使って、原因となっている細菌、微生物を探すこともあります。しかし、これらの検査を十分に行っても、原因が特定できない場合も少なくありません。
 日和見肺感染症を招いたもとにある疾患、さらに感染症の原因となった細菌、微生物など、その双方に対して、抗生物質などを用いた薬物療法が行われます。
 ニューモスティスカリニによる肺炎にはサルファ剤と葉酸拮抗(きっこう)剤のST合剤とペンタミジン、サイトメガロウイルスによる肺炎には抗ウイルス剤であるガンシクロビルが用いられます。これらは予防的にも用いられます。

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■病気 びまん性汎細気管支炎 [病気(ひ)]

[牡羊座]気道と肺胞の境界に当たる呼吸細気管支を中心に、慢性の炎症が発生
 びまん性汎(はん)細気管支炎とは、気管支末梢(まっしょう)部の細気管支が枝分かれして、肺胞につながる部分の呼吸細気管支が侵される疾患。呼吸細気管支の病変が両方の肺の全体に広がって、強い呼吸器障害を起こします。
 この疾患は近年になって、慢性気管支炎や気管支拡張症とは別個の1つの疾患として扱われるようになりました。明らかな原因は、不明です。原因としては、発症者のほとんどが慢性副鼻腔(びくう)炎(蓄膿〔ちくのう〕症)を合併しており、欧米に少なく、日本、韓国、中国などアジアに多いことなどから、気道の防御機構に関連する遺伝子や体質的要因の関与が考えられています。
 男女差はほとんどなく、発症年齢は40~50歳代をピークとして、若年者から高齢者まで各年代層に渡ります。喫煙とは特に関係はありません。
 主な症状は、せき、たん、運動時の息切れで、ゼーゼーする喘鳴(ぜんめい)音が聞こえることも多くみられます。初期には、たんの量は少ないものの、時に細菌感染が加わると、たんの量が増え、黄色から緑色の膿性(のうせい)になります。
 症状が進行すると、さらにたんの量が増加し、安静にしている時にも息切れが出現するようになり、呼吸不全になることもあります。重症になると、頭痛や不眠を覚え、心不全を合併すると1分間の脈拍数が100以上になる頻脈になり、尿の量が減って、脚の裏にむくみが現れます。
[牡羊座]びまん性汎細気管支炎の検査と診断と治療
 特に慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を持つ人で、せきや膿性のたんが長く続く場合は、びまん性汎細気管支炎の可能性があるので、呼吸器内科、呼吸器科の専門医を受診します。
 肺機能検査(スパイロメトリー)では、1秒率(全体呼気量に対する1秒量の比率)が70パーセント未満の気流制限が認められます。低酸素血症は比較的早くから認められ、重症になると高二酸化炭素血症を伴います。血液検査では、白血球の増加、CRPの陽性がしばしば認められ、寒冷凝集素値の持続高値が高い頻度で認められます。
 胸部X線写真では、肺の過膨張とびまん性の小粒状影が認められます。症状が進行すると、気管支拡張や輪状陰影、線維化陰影も認められます。胸部CT検査では、びまん性の粒状影、分岐した線状陰影、気道の壁の肥厚や拡張像がはっきりと描き出され、診断上重要です。
 喀(かく)たん検査では、初期〜中期にはインフルエンザ桿菌(かんきん)や肺炎球菌が検出されますが、進行すると緑膿菌が検出されます。たんが多く、喘鳴音も現れることがあるため、気管支喘息との鑑別が紛らわしい場合があります。
 治療には、抗菌薬の一種であるエリスロマイシンの少量、長期療法が行われます。以前は、慢性気道感染により呼吸不全が進行し予後不良となることが多かったのですが、 1985年以降、エリスロマイシンなどの14員環系(いんかんけい)マクロライド薬の少量、長期療法が登場したことで、生命予後は著しく改善されています。
 エリスロマイシンが効かない場合には、クラリスロマイシンなどの他の14員環系マクロライド薬が有効な場合もあります。いずれも、気道炎症を改善させる効果を目的に使用されます。
 せき、たんや、気道のけいれんに対しては、喀たん調整薬の投与やネブライザーなどによる吸入療法、ベータ刺激薬、キサンチン製剤などの気管支拡張薬が使用されます。たんが非常に多い場合は、体位ドレナージやタッピングなどにより、たんの排出を促すことも重要です。気道感染に対しては、ベータラクタム薬やニューキノロン系抗菌薬、抗緑膿菌抗菌薬などが使用されます。
 また、症状が進行して呼吸不全になった場合には、長期在宅酸素療法が行われます。

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■病気 ヒステリー球(食道神経症) [病気(ひ)]

[喫茶店]食道には病変がないのに、食道の違和感などを覚える疾患
 ヒステリー球とは、食道そのものに病変がなく正常にもかかわらず、食道の違和感や胸痛など覚える疾患。食道神経症とも呼ばれます。
 症状は、食道にヒステリー球と呼ばれる異物が存在している感じ、食べ物が食道につかえる感じ、胸焼け、吐き気、胸部圧迫感、胸痛など多彩です。
 発症者の多くは女性で、ストレス、自律神経失調症、情緒不安定、貧血などが背景にあります。いたずらに精神的なもの、気のせいと判断することは禁物で、発症者が不安を持つ食道由来の胸痛の原因としては、胃食道逆流によるものが多くみられます。そのほかに、食道運動機能異常、食道知覚過敏、精神疾患との関連があり、これらが相互に関係して発症することが多いようです。
 中年女性では、食道通過障害の症状のほかに、鉄欠乏性貧血、舌炎を合併するプランマー・ビンソン症候群という疾患もあります。食道上部にある慢性食道炎が通過障害の原因とも考えられていますが、こちらも食道そのものに病変は認められず、心因性要素も関係しているようです。
[喫茶店]ヒステリー球の検査と診断と治療
 胸が何となくおかしいなど、食道由来の胸部違和感や胸痛を訴える症例の多くは、胃液が食道に逆流して起こる胃食道逆流症が主な原因です。この診断のためには、まず心電図や心臓エコー検査を行って心臓疾患を否定します。次に内視鏡検査やバリウム造影で食道を調べます。
 ここで胃食道逆流症による食道粘膜の病変の存在が確認されれば、そのまま治療に入ります。通常は、酸分泌抑制薬の内服が選択されます。
 前記の検査で胃食道逆流症が証明されない際には、食道内酸逆流の程度を食道内腔(ないくう)に設置したpHセンサーで証明する方法が最も確実です。近年では鼻から挿入する有線型のセンサーではなく、食道内に固定する無線式のセンサーが使用できるようになっています。
 以上の食道の内視鏡検査や食道内のpHのモニタリングで病変が観察されない場合は、心臓の精密検査となります。この目的は、虚血性心疾患の診断です。心臓の冠動脈造影で異常がみられる場合には、心疾患の治療を行います。冠動脈造影で異常が認められず、胃食道逆流症も否定される場合には、骨格筋由来の胸痛の検査に入ります。
 最近では、心臓に異常を認めない非心臓性胸痛(NCCP)という概念が普及しています。非心臓性胸痛の約半数は、胃食道逆流症によるものと考えられています。従って、最も専門的な治療経験が要求される食道神経症をいたずらに精神的なもの、気のせいと判断することは禁物で、順序を追った検査体制で診断を進めていくことが大切となります。
 精密検査を進めても、食道などに病変がなければ、過敏になっている神経を沈めるための鎮静薬や精神安定薬が投与されます。また、抱えている問題やストレスになっている原因を突き止め、その問題についてのカウンセリングを行うことで、自然とヒステリー球など食道の違和感、胸部の違和感が消えていくこともあります。
 日常生活では、運動や趣味に励み、精神的、身体的機能を高めることが望まれます。

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■病気 皮膚結核 [病気(ひ)]

[トイレ]結核菌の感染によって起こる皮膚病
 皮膚結核とは、結核菌の感染によって起こる皮膚病。自覚症状はありませんが、治っても醜い跡を残します。
 病変部に結核菌が確認できる真性皮膚結核と、結核菌が確認できない結核疹(しん)に分かれます。真性皮膚結核には、尋常性狼瘡(ろうそう)、皮膚腺(せん)病、皮膚疣状(ゆうじょう)結核などがあります。結核疹には、壊疽(えそ)性丘疹(きゅうしん)状結核疹、バザン硬結性紅斑(こうはん)などがあります。
 皮膚結核の現れ方としては、結核菌が外部から皮膚に感染して、そこに病巣を作る場合と、自分の体内のほかの結核感染巣から連続性に、またはリンパ管や血管を通って皮膚に生じる場合とがあります。
◆尋常性狼瘡
 結核菌に対して免疫がある人の皮膚に、結核菌が感染して起こります。肺などに感染した結核菌が血液、リンパ液を介して皮膚に感染する場合と、直接皮膚に感染する場合とがあります。非常にまれな疾患ですが、真性皮膚結核の中では皮膚腺病とともに多い疾患です。
 顔、特に鼻や唇に狼瘡小結節という、にきびのようなアワ粒くらいで、黄褐色調のしこりができ、これが次第に融合して赤い局面となって辺縁に広がってゆき、中心は瘢痕(はんこん)、引きつれを起こしてきます。丸い潰瘍(かいよう)ができたり、初めから不規則な塊ができる場合もあります。
◆皮膚腺病
 首や腋わきの下などに、皮膚に近いリンパ節、骨、関節、筋肉、あるいは腱(けん)の結核感染巣から、結核菌が皮膚へ連続性に感染して起こります。活動性の肺結核を伴っていることがあります。
 通常、首のリンパ節がはれることから始まり、その塊が少しずつ大きくなって皮膚と癒着して膿瘍(のうよう)となり、皮膚が自然に崩れて潰瘍ができます。膿瘍は、皮膚の中で互いにトンネル状に連なって、凹凸の目立つ瘢痕を作ります。
◆皮膚疣状結核
 結核菌が外部から皮膚の傷に感染して、発症します。皮膚病変がいぼに似ている皮膚結核で、皮膚に傷を受けやすい四肢や尻(しり)にできることが多く、慢性に経過します。赤茶色のぶつぶつとして始まり、少しずつ広がりながら表面はいぼ状となります。中央は瘢痕を残して治ってきますが、辺縁は堤防状、いぼ状に盛り上がって、弧を描いたように連なってゆきます。
◆壊疽性丘疹状結核疹
 比較的若い女性に、多く発症します。結核菌あるいはその代謝産物に対するアレルギーにより、皮膚の浅い部分の血管に炎症が起き、皮膚が小さく壊死して病変ができると考えられています。皮膚病変部には結核菌は見付かりません。
 主に四肢の前側に、暗赤色のぶつぶつが多数できて、その中心部はかさぶたとなって取れ、小さい潰瘍となります。自然に治癒しますが、次々と新しいものができ、古いものと新しいものが混在します。
◆バザン硬結性紅斑
 主として、若い女性の下腿(かたい)、特に両方のすねにできます。結核菌に免疫がある人の皮膚に、結核菌あるいはその代謝産物などが到達して起こるとされています。初めは、皮膚の下にエンドウ豆くらいのしこりが現れます。やがて、それが次第に大きくなって、ハトの卵くらいの赤い色をした硬いしこりとなり、長時間歩いたり、立った後などに、むくみが生じます。時には、表面がつぶれて、潰瘍(かいよう)になることもあります。
 結節性紅斑の一種で、最近は結核性のものはほとんどありません。ほかの臓器に活動性の結核の合併が少ないこと、結核菌が見付けられないことなどから、結核との関連を否定する考え方もあります。
[トイレ]皮膚結核の検査と診断と治療
 真性皮膚結核では、病変部から皮膚組織を取って結核菌を培養したり、核酸増幅法という特殊な検査で結核菌を証明します。一方、結核疹では、皮膚病変部には結核菌はいませんが、真性皮膚結核と同様、体のほかの臓器の結核感染巣を積極的に調べる必要があります。
 どのような場合でも、結核菌の接触に対して発症するため、治療は抗結核療法を行うことになります。治療には数カ月ほど必要とされ、入院を行って治療する必要があります。
 尋常性狼瘡の診断は、発疹の特徴、皮膚から取った組織の所見、結核菌の証明などから行います。ゴム腫、円板状エリテマトーデス、ハンセン病、サルコイドーシス、スポロトリコーシス、クロモミコーシスなどとの区別が必要です。治療は、抗結核薬のイソニアジドとリファンピシンの2剤やエタンブトールを加えた3剤を一緒に内服する併用療法を行い、半年から1年継続することが必要です。治っても瘢痕を残し、そこに有棘(ゆうきょく)細胞がんが発生するこがあるので、注意が必要です。
 皮膚腺病の検査は、病巣からうみを取って結核菌の培養を必ず行います。ツベルクリン反応は陽性となり、赤沈も高進します。病巣部の範囲をCTやMRIで確認し、ほかの臓器に結核病変がないかを調べます。診断は、皮膚病変の特徴などから容易ですが、ゴム腫、悪性リンパ腫、非結核性抗酸菌症などとの区別が必要です。治療は、尋常性狼瘡に準じて抗結核薬を半年から1年間、内服します。
 皮膚疣状結核の検査では、ツベルクリン反応は陽性になります。皮膚を取って組織の検査を行い、結核菌も必ず培養して診断の参考にします。尋常性狼瘡、クロモミコーシスなどとの区別が必要です。治療は、尋常性狼瘡に準じて抗結核薬を内服します。
 壊疽性丘疹状結核疹では、抗結核薬などが使用されますが、治療に抵抗することが多く、皮膚病変は出たり消えたりします。
 バザン硬結性紅斑の検査では、よく似た疾患である結節性紅斑、血栓性静脈炎、ベーチェット病などと区別するために、皮膚組織を取って調べます。治療は、下肢の安静が最も重要で、寝る時に下腿を高くし、長時間の歩行や立ち作業はやめなければなりません。抗結核薬や非ステロイド性消炎薬も用いられます。

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