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■病気 夜驚症 [病気(や)]





[夜]主に子供に見られる睡眠障害 
 夜驚症は、主に子供に見られる睡眠障害の一つです。夜間、寝始めて2~3時間後に、急に起き上がって悲鳴を上げながら体を振り回したり、何かにおびえたように泣きわめいたり、歩き回ったり、走り回ったりすることがあります。落ち着かせようとしても、反応のないことがあります。
 この夜驚症は普通、深い眠りのノンレム睡眠中に起こるといわれ、脈は速くなり、呼吸も荒くなり、発汗、目を見開くなどの症状が見られます。
 3~10歳くらいの神経質な男児に多く見られ、特に、疲れていたり、昼間に強烈なストレスを体験した場合に多く見られます。子供は通常、自分に起きた現象を覚えていません。
 病的なものでは、入眠時の幻覚、睡眠中の精神運動性てんかん発作などがあります。精神運動性てんかん発作では、目的のはっきりしない運動や動作、錯覚や幻覚が発作的に起こり、発作後に本人はこれらの異常行動を思い出すことができません。
 大抵の子供は成長するに従って、発作を起こさなくなります。成人が夜驚症の発作を起こす場合は、精神的な不安やストレス、アルコール依存が関連していることがあります。治療には、抗うつ薬が有効である場合があります。

[ダイヤ]詳しい病気の解説は四百四病の事典http://ksjuku.com/jiten.html)へどうぞ[ダイヤ]




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■病気 薬害エイズ [病気(や)]

[トイレ]1980年代に、エイズウイルス(ヒト免疫不全ウイルス、HIV)が混入した非加熱濃縮血液製剤が販売され、投与された血友病患者らに感染が広がりました。日本国内で、600人を超える死者が出ました。
 薬害エイズの原因は、エイズウイルスに感染したと推定される外国の供血者からの血液を原料に製造された血液凝固因子製剤を、加熱処理によってウイルスの不活性化を行わないまま、製薬会社が製造、販売し、国が承認し、医療機関が治療に使用したことです。
 ウイルスを加熱処理で不活性化した物を加熱製剤と呼ぶのに対し、従前の非加熱で薬害の原因となった物を非加熱製剤と呼びます。加熱製剤が開発された後も、日本では2年4カ月以上もの間、承認されず、非加熱製剤を使い続けたために、多数のエイズウイルス感染者およびエイズ患者を生み出しました。加熱製剤の承認は、1985年12月。
 また、日本では、人口に比べて世界の血液製剤消費に占める割合が高く、安易に治療に用いる傾向があります。その結果として、血友病だけでなく各種の病気や手術後の出血予防に血液製剤を投与し、感染被害を拡大することになりました。
 1989年、薬害エイズの被害者らが国と製薬会社に損害賠償を求めて起こした民事訴訟では、1996年に国と製薬会社が原告一人当たり4500万円を支払うことで和解が成立。厚生労働省のまとめでは、合意に基づいて1382人が和解しました。
 なお、薬害エイズ被害の反省を踏まえて2003年、医療用の血液の国内自給を強調する血液法が施行され、自給率は上向き、血液製剤の使いすぎも少しずつ是正されています。




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■病気 薬疹 [病気(や)]





[ちっ(怒った顔)]注射や内服の形で入った薬剤が影響してできた発疹
 薬疹(やくしん)とは、注射や内服、坐薬の形で体の中に入っ薬剤が、皮膚に何らかの好ましくない影響を与えてできた発疹。薬剤が皮膚に直接接触して起こる発疹は接触皮膚炎(かぶれ)で、薬疹とは区別して扱います。
 注射や内服などの形で体内に入っ薬剤は、全身的に血液を介して皮膚に作用し、副作用として皮膚症状を起こします。原則的には、内服または注射直後、あるいは1〜2週間以内に薬疹が出た時は、アレルギー性の可能性が強くなります。数週間以上も治療を続けている間に、薬疹が出た時は、アレルギー以外の原因を考えるのが順当です。しかし、例外も多く、一概にはいえません。
 その薬疹の症状は、さまざまです。肝臓障害や腎臓(じんぞう)障害、血液障害などを伴い、生命に危険を及ぼす場合もあります。
 最も多いタイプは、はしか(麻疹)に似たもの。そのほか、じんましん、紫斑(しはん)、日光疹、湿疹、口内炎などの形で現れることもあります。全身の皮膚がむけて、びらんとなったり、口腔(こうくう)粘膜や眼結膜が同時に侵されるものは、重症です。
 特異的なタイプとして、固定薬疹があります。原因薬剤を内服する度に、皮膚粘膜の同じ部位が赤くなり、鶏卵大までの水膨れになる薬疹で、治まると黒色の色素斑になります。これは、口の回りや手指、外陰部などにできやすいものです。
 原因となる薬剤は、よく使われている抗生物質、鎮痛剤、解熱剤などが多いのですが、どんな薬剤でも薬疹を起こす可能性があります。
 すべての薬剤は、人間にとっては異物です。薬剤として使用されている物質は、その異物の中から、人体にはなるべく無害で、疾患にのみ有効な物質を選び出して使われているのですが、効果の強い薬剤ほど副作用が強くなるのは当然のことです。
[がく~(落胆した顔)]薬疹の検査と診断と治療
 薬疹が現れたら、原因になったと思われる薬剤を中止し、医師の診察を受けます。
 医師の側では、問診により、今までに同じ薬剤を飲んだ時に薬疹と考えられる症状があったかどうかを、聞き出します。薬疹ではあらゆる皮膚の病変がみられ、その症状から薬疹と確実に診断することは困難ですが、薬剤によっては、ある程度は一定の型の薬疹を生じることもあり、使用した薬剤の推定ができる場合もあります。
 治療としては、疑わしい薬剤を早期に中止することが重要です。大多数の薬疹は、原因薬剤の摂取を中止すれば自然に治ります。治療を行うとしても、抗アレルギー剤の内服と、副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤を塗る程度で十分です。中等度~高度の場合は、輸液に加えて副腎皮質ステロイド剤を早期に内服、ないし注射で用いることが必要です。
 かなり重症型でも、薬剤の摂取を中止して副腎皮質ステロイド剤をうまく使えば、多くは治癒します。しかし現実には、疾患が元来あるから薬剤を使用しているわけで、その薬剤を中止すると疾患が悪化することがわかっている場合は、すべての薬剤を中止するわけにはいきません。また、全身の皮膚に水膨れができ、肝臓や腎臓にも障害を起こす場合には、元の疾患を無視しても、薬疹の治療に全力を注ぎます。
 原因薬剤が明らかになった場合は、自分の体に合わない薬剤の名称を正確に覚えておくことが第一で、アレルギー証明書を身に着け、再投与が行われないように注意することは重要です。また、原因薬剤の代わりに他の薬剤が必要な状況が生じた場合は、構造が近い薬剤は同じようにアレルギーを起こす可能性があるので、できる限り構造の似ていない薬剤を使用することが原則です。

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■病気 薬物依存症 [病気(や)]





●精神依存と身体依存の両面がある精神疾患
 薬物依存症とは、麻薬、覚醒(かくせい)剤、睡眠薬、精神安定剤などの薬物の摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く捕らわれて、自らの意思で連用行動をコントロールできなくなり、強迫的に連用行為を繰り返す精神疾患。
 医学上は、依存性のある治療薬など、あらゆる薬物への依存が薬物依存症に含められます。また、「薬物」を法制上禁止されている薬物という意味合いに捕らえ、特に麻薬や違法とされる向精神薬、覚醒剤などによる薬物依存症のことを指す言葉として用いられることもあります。
 薬物依存症を引き起こす薬物は、中枢神経系を興奮させたり抑制したりして、心の在り方を変える作用を持っています。これらの薬物を連用していると耐性がつき、同じ効果を求めて使用の回数や量を増やしていくうちにコントロールが利かなくなって、連続的、強迫的に使用する状態になります。
 薬物依存症には、最初の使用で味わった気持ちよさや高揚感を求めたり、あるいは気分の落ち込み、イライラ、不安などを解消するために薬物を求める精神依存と、薬物の連用を中断すると特有の離脱症状(禁断症状)を示す身体依存との両面があります。
 離脱症状とは、摂取した薬物が体から分解、排出され、血中濃度が下がってきた際に起こるもので、イライラを始めとした生理的に不快な感覚です。このような離脱症状を回避するために、再び薬物を摂取することを繰り返し、やがて薬物依存症という段階に足を踏み入れることとなります。
 そのために、薬物使用によって身体障害や精神障害を始め、社会的な問題である退学、失業、離婚、借金、事故、犯罪などが引き起こされていても、誘われたり薬物を目の前にすると、使用したいという渇望感が強くなり、手を出してしまうのです。
 摂取した薬物の種類や量、摂取の期間は発症者によってまちまちでも、依存に向かうプロセスは驚くほど共通しています。
 薬物依存症でみられる一般的な症状としては、急性中毒症状、 精神依存の表現である薬物探索行動、身体依存の表現である各薬物に特有な離脱症状、さらに薬物の慢性使用による身体障害の症状と精神障害の症状があります。
 何とかして薬物を入手しようとする行動を薬物探索行動といいますが、うそをついたり、多額の借金をしたり、万引きや恐喝、売春、薬物密売などの事件を起こすこともしばしばあります。
 日本で流行している乱用薬物では、比較的高率に幻視、幻聴、身体幻覚や被害関係妄想、嫉妬(しっと)妄想などを主体とする中毒性精神病を合併し、まともな判断ができないために、凶暴な事件にもつながりやすいのです。
 平成19年(2007年)における薬物事犯の件数は、 大麻によるものが3282件、覚醒剤によるものが16929件、向精神薬によるものが1088件、アヘンによるものが57件となっています。
●麻薬、覚醒剤、睡眠薬、精神安定剤への依存
麻薬依存
 アヘン、ヘロイン、モルヒネ、コデイン、コカイン、LSD、MDMA、大麻(マリファナ)などの麻薬依存は、比較的手に入りやすい医療関係者や、手術、痛みのために麻薬注射を受けた人などが陥りやすい傾向があります。
 最初は主に鎮痛の目的で使うわけですが、それがやがて習慣となり、痛みもないのに、麻薬による陶酔感や酩酊(めいてい)感を求めるようになります。
 離脱症状としては、不眠、発汗、寒け、胃腸障害、不快感などで、相当に激しく、ついまた麻薬に手を出すという悪循環を繰り返します。
 大麻の場合では、葉などをあぶってその煙を吸うため、乱用すると気管支や、のどを痛めるほか、免疫力の低下や白血球の減少などの深刻な症状も示します。大麻精神病と呼ばれる独特の妄想や異常行動、思考力低下などを引き起こす場合もあります。また、乱用を止めてもフラッシュバックという後遺症が長期に渡って残るため、軽い気持ちで始めたつもりが一生の問題となってしまうこともあります。
覚醒剤依存
 メタンフェタミン、いわゆるヒロポンへの依存が代表的なものです。戦後多発し、大きな社会問題となりましたが、厳しい取り締まりで一時は廃れていました。しかし、最近はまた増える傾向にあります。
 初めは眠気覚まし、疲労回復の目的で使うのですが、効果が著しいために、続けていると病み付きになり、やがて離脱症状が出てきてやめられなくなります。
 覚醒剤で困るのは、統合失調症と似たような状態になること。幻聴、幻視などの幻覚や、被害妄想が出てきます。これが各種の犯罪行為の原因になったり、さらに進行すると、自閉的な生活に落ち込み、廃人同様の身になることもあります。
睡眠薬依存
 睡眠薬は比較的に手に入りやすく、しかも常用する人が多いため、注意が必要です。麻薬や覚醒剤と異なり、睡眠薬は体に障害を引き起こすのではなく、これがないと眠れないという精神依存が一番の副作用となります。
 しかし、長期間、使用を続けていると、耐性が次第に上がってしまい、同じ効果を出すには、ますます多量の薬を必要とするようになります。感情の不安定や能率の低下、意欲の衰え、時には幻覚、妄想、けいれん発作などの副作用が起こることもあります。
 睡眠薬を使う場合には、自己判断で使わないで、医師の指示に基づいて使用することが大切です。
精神安定剤への依存
 トランキライザー(抗不安薬)などの精神安定剤も、睡眠薬と似たような面を持っているので、安易に使うのは禁物。実際、ろれつが回らなくなったり、のどが渇いたり、体がふらふらしたりする副作用も問題になりますが、使用をやめられなくなる精神依存を招くことに気を付けねばなりません。
 自己判断で精神安定剤を使うケースでは、とかく同一の薬を長く服用することになりがちで、次第に量が増えていってしまいます。こういう服用の仕方が一番危険で、精神依存を招き寄せているようなもの。
 精神安定剤には実に多くの種類があり、取捨選択してうまく使いこなすのは専門家でも難しいくらいですので、医師に相談の上で使うことが大切です。
●検査と診断と治療
 薬物依存症という段階にいったん足を踏み入れたら、意志の力で使用をコントロールすることはできなくなります。たとえ一時的に使用をやめたり、薬物の種類を変えたり、量を変えたりしてコントロールしているように見えても、結局は元のような使用に戻ったり、別の薬物にすり替わっただけだったりします。そして、やがては生活のすべてを犠牲にしても薬物を求めるようになります。
 いずれの薬物依存症でも、早く入院させて薬物の使用をやめさせることが必要となります。そして、精神科専門医によって、薬物を連用するに至った原因を探り、精神療法などの方法で矯正していくことが大切です。
 医師による薬物依存症の診断は、本人や家族などからきちんと使用薬物や使用状況、離脱症状の経過などが聴取できれば、比較的容易です。
 合併する肝臓障害、末梢(まっしょう)神経障害などの身体障害や精神障害は、それぞれ専門的な診断を必要とします。静脈内注射による使用者では、特にB型肝炎、C型肝炎、HIV感染をチェックする必要があります。
 中毒性精神病が発病していれば、薬物から隔離、禁断するために、精神科病院への入院が必要。本人が承諾しない時は、家族の依頼と精神保健指定医の診断によって、医療保護入院で対応します。
 中毒性精神病を合併しない場合では、できるだけ本人から治療意欲を引き出して、任意入院で対応するのが原則となります。
 なお、麻薬に指定されているアヘン、ヘロイン、モルヒネ、コデイン、コカイン、LSD、MDMA、大麻(マリファナ)のほか、覚醒剤、幻覚剤、精神安定剤、トルエン、シンナーといった有機溶剤など法的に規制された薬物による依存を診断した医師には、「麻薬および向精神薬取締法」によって届け出の義務が課せられています。
 薬物依存症の治療に関しては、オールマイティーな治療プログラムはありませんが、周囲にいる家族などの協力が求められます。
 薬物依存症の治療の主体は依存者自身なのですが、薬物依存の結果引き起こされた借金や事故、事件などの問題に対して、周囲にいる家族などが後始末をつけたり、転ばぬ先の杖(つえ)を出している限り、周囲の努力は決して報われることはありません。
 依存者の薬物中心の生活に巻き込まれて、際限なく依存者の生活を丸抱えで支えている家族などは、イネイブラーと呼ばれています。このイネイブラーの役割を演じている家族などが、自分の行っている支援にきちんと限界を設け、各種の問題の責任を依存者自身に引き受けさせるようにしていけば、依存者は底付き体験によって断薬を決意することもあります。
 底付き体験とは、社会の底辺にまで身を落とすということではありません。自分の本来あるべき姿、例えば同級生の現状で代表される姿などと、現在の自分の姿を比較して、このままではどうしようもないと自覚することをいいます。
 さらに、断薬継続のためには、同じような境遇の人々が集まり、お互いに影響を与えるNA(ナルコティクス・アノニマス)などの自助グループに参加することが、有効な場合もあります。
 なお、喫煙、飲酒を経験したことのある未成年者は、薬物乱用、依存のハイリスク集団です。薬物の乱用、依存は素人でも診断できてしまい、素人判断で対応をしてしまうことが、かえって重症化を進めてしまいます。
 トルエン、シンナーなどの有機溶剤、メタンフェタミンなどの覚醒剤などを乱用している疑いがあれば、早期に児童相談所、教育相談所、地元警察署少年課、精神保健福祉センター、薬物依存専門の精神科病院に相談することが、重症化を防ぐことにつながります。

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