■用語 メラノーマ [用語(め)]
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メラノーマとは、メラニンを作り出す皮膚細胞(メラニン細胞、メラノサイト)から発生するがん。悪性黒色腫(しゅ)とも呼ばれ、俗に、ほくろのがんと呼ばれることもあります。
メラニン細胞は、色素を作り、皮膚の色を決める色素細胞です。日光がメラニン細胞を刺激すると、メラニンという皮膚の色を濃くする色素がたくさん作られて、メラノーマを発生するリスクが高まります。
メラノーマは最初、正常な皮膚に新しくできた小さな濃い色の皮膚の増殖性変化として現れます。多くの場合、日光にさらされる皮膚にできますが、もともとあったほくろに発生する場合もあります。体のほかの部位に非常に転移しやすく、転移した部位でも増殖を続けて組織を破壊します。また、メラノーマは遺伝することがあります。
日本でのメラノーマの発症数は、人口10万人当たり1・5~2人くらいといわれ、年間1500~2000人くらい発症しています。白色人種の多い欧米では人口10万人当たり10数人以上で、オーストラリアは20数人以上の発症と世界一です。日本でも外国でも年々、発症数の増加傾向が認められています。
日本でのメラノーマによる死亡者は、年間約450人。40歳以上になると発症が多くなり、60~70歳代が最も多くなっています。男女差はありません。
メラノーマの外観は、さまざまです。平らで不規則な形の茶色の皮疹(ひしん)の中に黒い小さな点がある場合もあれば、盛り上がった茶色の皮疹の中に赤、白、黒、青などさまざまな色の点があるものもあります。黒か灰色の硬い塊ができることもあります。
その外観や色などによって、いくつかのタイプに分類されています。悪性黒子型は高齢者の顔などの露出部に色素斑が発生するタイプ、表在拡大型はやや盛り上がった不整型の色素斑が発生するタイプ、結節型は盛り上がるタイプ、末端黒子型は手や足から発生するタイプ、粘膜型は口腔(こうくう)や陰部などの粘膜に発生するタイプ、またメラニン欠乏性は色素を持たないので発見されにくいタイプです。
このようにいろいろなタイプがあるものの、それぞれに対応したよく似た良性腫瘍(しゅよう)が多数存在しています。悪性か良性かを一応判別する目安として、足の裏などのほくろの場合、一般に大きさが5ミリ以下であればほとんど心配はないが、7ミリ以上では要注意と考えられます。
さらに、皮疹が数カ月以内に急速に大きくなったり、出血するようになったり、色調に異変などが認められた場合は、悪性化の兆候の可能性があるので、皮膚科の専門医を受診します。
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皮膚科の医師による診断では、メラノーマが疑われる場合に生検を行います。通常は色の濃い増殖部分全体を切除し、顕微鏡で病理学的に調べます。もしメラノーマだった場合、がんが完全に切除されたかどうかを確認します。
一方、メラノーマの周囲組織を切り取ると、がん細胞が刺激されて転移を起こすことが考えられるため、生検をせずに視診と触診で診断する医師もいます。
医師による治療は原則的に、メラノーマの部位を外科手術によって円形に切除します。手術が成功するかどうかは、皮膚のどの程度の深さにまでメラノーマが侵入しているかによって決まります。初期段階で最も浅いメラノーマであれば、ほぼ100パーセントは手術で治りますので、周囲の皮膚を腫瘍の縁から最低でも約1センチメートルは一緒に切除します。
皮膚の中に約0・8ミリメートル以上侵入しているメラノーマの場合、リンパ管と血管を通じて転移する可能性が非常に高くなります。転移したメラノーマは致死的なものになることがしばしばあり、抗がん剤による化学療法を行いますが、治療の効果はあまりなく余命が9カ月を切る場合もあります。
とはいえ、このがんの進行の仕方には幅がありますし、発症者の体の免疫防御能によっても差がありますので、化学療法、インターフェロンによる免疫療法、および放射線療法などいろいろな手段を組み合わせた集学的治療を行い、たとえメラノーマが転移しても健康を保って何年も生存する人もいます。
一度メラノーマを発症した人は、再発するリスクが高くなります。そのため、発症者は毎年皮膚科で検査を受けるべきです。ほくろが多い人も、全身のほくろの検査を年に1回は受けるほうがよいでしょう。
メラノーマをはじめ、その他の皮膚がんの発生数も年々増加傾向にあり、今まで紫外線に対する防御対策をしてこなかったことが増加の一因であると考えられます。海水浴やスポーツ、仕事などで長時間、過度の紫外線を受ける場合は、皮膚を紫外線から防御することが非常に大切です。日焼け止めクリームの使用、帽子や日傘の使用、長袖(ながそで)で腕を覆うなどの予防策があります。
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■用語 メチオニン [用語(め)]
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メチオニンとは、蛋白(たんぱく)質を合成するアミノ酸の一つで、食物から摂取する必要がある必須(ひっす)アミノ酸の一つ。硫黄を含む含硫アミノ酸でもあり、体内で非必須アミノ酸で含硫アミノ酸のシスチンやシステインを生成しています。
メチオニンは主に肝臓で大切な働きをしており、日々肝臓に運ばれてくる毒素や老廃物を体の外へ排出し、脂肪を乳化して余計な脂肪が蓄積するのを防いだり、血液中のコレステロール値をコントロールする働きがあります。それゆえ、アルコールや脂肪の取りすぎなどから肝機能を守るといわれています。
また、メチオニンは、抗酸化ミネラルであるセレンやセレニウムを運ぶ働きも担っており、抗酸化作用、老化防止にも役立ちます。
重要な働きをするメチオニンが不足すると、人間の体内では深刻な事態が引き起こされます。肝機能が衰えるので、コレステロール値が上がってしまうのはもちろん、動脈硬化が起こりやすくなります。抜け毛や白髪が生じたり、利尿能力が低下してむくみが生じることもあります。感染症にかかりやすくなることもあります。
メチオニンは、医療現場でも治療に使われています。かゆみや痛み、アレルギーの原因にもなっているヒスタミンの血中濃度を下げる働きがあるので、アレルギーの薬として使われる場合がありますし、うつ病や統合失調症(精神分裂病)、パーキンソン病を改善する働きも有名です。
食品としては、羊肉、レバー、魚肉、しらす干し、かつお節、さけの筋子、卵、牛乳、チーズ、全粒小麦、海苔(のり)、枝豆、干し湯葉、ほうれん草、とうもろこしなどにメチオニンは多く含まれています。これらの食品をバランスを考えて摂取するようにするとよいでしょう。
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■用語 メタボ健診 [用語(め)]
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生活習慣病の予備群らを見付け、未然に発症をとどめる予防医学を前面に打ち出し、保健指導を強化した試みです。増え続ける国民医療費の大幅抑制が目標で、具体的には、平成27年におけるメタボの該当者や予備群の25パーセント減少が目標とされています。
40歳から74歳までの約5600万人が、検診や指導、情報提供の対象。まず、腹囲またはBMI(体格指数)に加え、血糖、脂質、血圧の数値を基に判定します。一つでも該当があれば、喫煙の有無をプラスして、二つ以上が該当する積極的支援(メタボ該当者)、または一つ該当する動機付け支援(予備軍)と判定された場合、医師や保健師などの専門職から、面接やメールなどで食事、運動の仕方といった生活習慣の改善を指導されます。
実施することを義務付けられたのは、市町村や企業の健康保険組合など医療保険者で、健保では従業員の被扶養者も対象です。健診や指導の達成状況に応じて、医療保険者が国に拠出する後期高齢者医療制度の負担額が10パーセントの範囲で加算、減算されます。
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■用語 メディカルモール [用語(め)]
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受付、待合室、検査機器などの施設、設備を共有するほか、患者の病状によっては開業医同士の連携も行います。同じ建物に複数の診療所が入居して、各科の専門医がそろうことで総合的な役割を果たし、地域住民のニーズに応えようとするものです。
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