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■季節性インフルエンザの患者数、東海3県で急増 [健康ダイジェスト]

 季節性インフルエンザの患者数が、岐阜、愛知、三重の東海3県で急増しています。昨年12月から全国平均の4~5倍ペースで増え続け、今月第1週(2~8日)の「1医療機関あたり患者数」は、岐阜県が全国1位、愛知県が2位、三重県が3位となりました。
 国立感染症研究所が全国5000カ所の医療機関から受診患者数を報告してもらい、流行度合いの目安として「1医療機関あたりの患者数」を毎週計算しています。全国でみると、12月第1週にこの冬初めて患者数が「1人」を超え、厚生労働省が流行入りを発表。約1カ月後の今月第1週の患者数は3・76人で、例年並みの増加傾向といいます。
 しかし、東海地域では流行入りの時点で、愛知、三重で5・33人を記録。岐阜も12月中旬から急増しました。そして、1月第1週、岐阜16・60人、愛知16・22人、三重15・17人となり、全国1~3位を占めました。
 愛知県では、インフルエンザの患者数が急増したことによりインフルエンザ警報を発令し、人混みへの外出をできるだけ避け、帰宅時には「手洗い・うがい」をしてインフルエンザを予防するように呼び掛けています。
 例年、インフルエンザは1月後半から大きな流行のピークを迎えます。昨年12月から、全国各地でA香港型などの散発的な流行がみられましたが、いよいよ流行の本番に突入します。
 特に、この冬は南米ペルー沖の海水温が低い状態が続く「ラニーニャ現象」が発生。ラニーニャが発生した年は厳冬になることが多く、寒く乾燥した気候はインフルエンザウイルスにとって格好の条件になります。
 東京医大の松本哲哉教授(微生物学)は、「どの型のインフルエンザが一番流行するのかは、実際に経験してみないとわからない。今までの状況から判断すると、2009年に世界的に大流行した、いわゆる新型インフルエンザは今シーズンは明らかに減っている。現在“新型”という呼称は使われなくなっているが、それに代わって勢いがあるのはA香港型で、B型も多めのようだ。大体、この状況を反映したまま1月から2月にかけてピークを迎えるだろう」と指摘しています。
 今シーズンのワクチンは昨季と同じく、A香港型、B型、そして以前の新型の三つ。もし感染しても症状を軽くするという意味において、ワクチンの接種が大事です。

 2012年1月21日(土)




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